ブレイジング オデッセイ【ゲームレビュー】

gumiの新作タイトル『ブレイジングオデッセイ』は、スピード感のあるド派手なバトルが持ち味の大作RPG。フィールド探索型のクエストや16体のキャラクターによる共闘、PVPなど、楽しめる要素が非常に多い作品となっている。

 英霊を率いて戦うコンシューマライクな本格RPG

「アドレナリン全開RPG」をうたう本作は、タップとスワイプでキャラクターが縦横無尽に動き回り、攻撃・スキルを繰り出すバトルが特徴のタイトルだ。

バトルの速度は3倍速まで設定でき、スキル使用の有無を選択できるオートバトルと相まって、ストレスフリーでサクサク進められることにも注目だ。

バトル画面は、敵と味方が左右で対峙するスタンダードなRPGといった感じ。画面下のキャラクター情報をタップすると、攻撃を繰り出すことができる

記憶をなくした召魂士である主人公が、記憶の片隅にある少女を追い求める壮大なストーリーは、まるでコンシューマゲームのような雰囲気とクオリティーだ。

個性的なキャラクターが多く、ケモノビトやハネビトなど、人間以外の種族も多数登場する

釣りもできる本格的なフィールド探索

ストーリーとメインクエストを交互に繰り返していくことが、本作の基本的な流れとなる。

クエストに挑戦すると、画面いっぱいに広がるフィールドに降り立ち、主人公を操作してマップの中をさまよいながらクエスト達成のための目的をクリアしていくことに。

フィールド上には敵やアイテムなどが配置されている。エンカウント方式はシンボルエンカウントとなっており、敵に接触するとバトルへ突入する

フィールドには、道を進むのを妨げるギミックが待ち構えている。それらの謎を解きながら進んでいくという、ダンジョン攻略のような要素が備わっている。

霧が深くて先に進めない場所に遭遇。霧を発生させている装置を見つけて壊すと、この霧が晴れて先に進むことができるようになる

さらに、各所に釣りや採掘ができるスポットが点在しており、魚や鉱石を入手することができる。

魚や鉱石は料理・武器の作成に必要な素材となっており、これらを集めるためにフィールドをうろつき回ることになるだろう。

魚のアイコンが表示されている場所では、釣りをすることが可能。釣り要素があるだけで、一気に生活感あふれるRPGらしくなるのは気のせいだろうか……

スピード感とド派手な演出がバトルを盛り上げる

フィールド上で敵のシンボルに接触すると、いよいよバトルへ突入!

自分のターンと敵のターンを交互に繰り返し、すべての敵を倒せば勝利となる。

シングルプレイでは、助っ人キャラクターを含めた5人体編成で戦うことに。このキャラクターたちは、過去の戦争で死んでいった英霊を主人公が召喚したという設定だ

味方キャラクターが攻撃していくたびに画面下のアクションゲージが減少していき、これがなくなると敵のターンへと移る。

アクションゲージがある限り好きな順番で攻撃でき、同じキャラクターを連続で攻撃させることも可能だ。

ただし、1ターンの間に同じキャラクターを複数回使用すると、アクションゲージをより多く消費してしまう。

キャラクターを上にフリックして発動するスキル(TPを使用する)は、その効果もさまざま。回復やステータス強化、全体攻撃など、RPGではお決まりのものが多い。

使用スキルはキャラクターを長押しすることで変更でき、場面によって使い分けることも可能

バトルではキャラクターがキビキビと動いて、テンポよく進めていくことができる。特に、バトルスピードを3倍速にしたオートバトルでは、あっという間に戦闘終了に至るほど。

アイテム収集やレベル上げのために周回プレイが必須になりそうだが、このテンポのよさならそこまで苦にならずにプレイできそうだ。

バトルスピードは、バトル中のメニューから変更できる。スキルを使用するかどうかも任意に選択できるので、雑魚戦では使用せずにTPをためて、ボス戦で一気に使うといったこともできる

ガッツリやり込めるクエストが豊富に存在!

メインクエストを進めるとフィールドが次々に開放されていくのだが、その1つひとつにサブクエストが用意されている。

またクリア条件がなく、自由にフィールドを探索できるフリークエストもあるため、素材集めやレベル上げを好きなときに行うことができる。

サブクエストの初クリア時には、課金通貨の神輝石を獲得できる。小まめに消化して回収しておこう

街を発展させてクエストに役立てよう

物語の開始時、主人公の拠点となる街「エルツ」は、巨大なドラゴン「ニグレド」によって破壊されている状態だ。

そして、各施設にゲーム内通貨のゴルドを投入することで、施設レベルがアップ。その施設の機能が強化され、街が少しずつ復興していく。

存在する施設は下記の4種類。

  • 錬金工房
  • エルツ市場
  • ロジーナキッチン
  • 召魂士ギルド

どれも重要な役割を担っており、クエストを進めていくうえで欠かせない存在となっている。

錬金工房

錬金工房では、キャラクターに装備させる武器・装飾品と、バトルで使用する消耗品を作成できる。

また作成には、フィールドで集めた素材とゴルドが必要になる。

施設Lvを上げると、作成できる装備やアイテムの種類が増えていく

エルツ市場

エルツ市場は、アイテムを購入できるショップのような施設。購入できるアイテムは、バトルで使用するものや素材アイテムなどだ。

購入できるアイテムの数には限りがあるが、施設Lvを上げると、各曜日のアイテム入荷量が増えていく

ロジーナキッチン

ロジーナキッチンは、料理を作れる施設。

作った料理はクエスト挑戦時に食べることができ、ステータスアップなどのバトルでの効果や、釣りの成果を増やす効果が発動する。

錬金工房と同様に、施設Lvを上げると、調理できる料理の種類が増えていく。クエストの目的に合わせて食べる料理を選ぶと効果的だ

召魂士ギルド

召魂士ギルドでは、アイテムを納品したり、キャラクターからの依頼を受注することができる。

報酬でゴルドや神輝石を獲得できるので、小まめにこなすといいだろう。

施設Lvのアップで納品依頼が増えていく。知らぬ間に納品物を収集していることも多いので、忘れずに納品しておこう

16体のキャラクターが入り乱れるマルチプレイ

本作には、1人で遊ぶクエストのほかに、巨大なボスと戦うマルチプレイモード「共闘クエスト」が搭載されている。

こちらでは最大4人の同時プレイが可能で、各プレイヤーで4体のキャラクターを持ち寄ってボスを討伐するモードとなっている。

スマホRPGにありがちな、プレイヤーが作ったパーティーを操るCPUと戦うようなものでなく、本当の意味でのマルチプレイとなっており、リアルタイムの白熱した同時プレイを楽しむことができる。

スマホの画面上で16体ものキャラクターがリアルタイムに行動する様子は圧巻! しかし快適なシングルプレイと比較すると、若干ラグのようなものを感じた。なおスタンプによる簡単なコミュニケーションも可能だ

どのクエストも期間限定での開催。ボスを倒すことで手に入る素材で、強力な武器を作成できる

巨大なボスを相手に複数人で戦うゲーム性は、いわゆる狩りゲーをプレイしているのと似たような感覚だ。

また、ほかのプレイヤーの防衛パーティーと戦うPvPモード「アリーナバトル」も搭載されており、メインのクエスト以外に遊べるコンテンツが多い印象を受けた。

同じキャラクターが敵味方で対峙することも。すでに最大レベルまで育成しているプレイヤーも多く、ランキング上位に入るにはかなりやり込む必要がありそうだ

遊ぶ要素が多い大作RPG! 快適な動作も魅力

シングルプレイのクエストだけでもかなりのボリュームだが、共闘クエストやアリーナバトル、街の発展など、楽しめるコンテンツが非常に多い本作。

ストーリーもしっかりと作り込まれており、コンシューマのRPGは好きだけれどスマホはちょっと……という人でも楽しめはずだ。

また、すべてが2Dグラフィックで表現されているからか、最近のスマホゲームの中ではかなり快適に動作する印象。プレイ中にストレスを感じにくい作りになっている。

3Dのリアルなグラフィックで動きがもっさりしたり、アプリそのものが落ちてしまったりするようなゲームにうんざりしている人におすすめの作品だ。

  • 使用した端末機種:Galaxy S7 edge
  • OSのバージョン:Android 6.0.1
  • プレイ時間:約6時間
  • 記事作成時のゲームのバージョン:1.0.0
  • 課金総額:0円

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