カジュアルながら戦略的な“指先”タクティカルRPG
『LINE グラングリッド』は、4×5の盤面でユニットを動かして戦うタクティカルRPGだ。
https://www.youtube.com/watch?v=IVd0ZknT728
開発を手掛けるのは『クラッシュフィーバー』で知られるワンダープラネットで、LINE GAMEにて今冬配信予定となっている。
本作は、ゲームコンテンツ開発会社や事業者などを支援する投資ファンド「LINE Game Global Gateway」の第1弾タイトルとなっており、カジュアルなゲーム以外にも力を入れていくというLINEの意気込みがうかがえる。
深い戦略性を生み出すバトル要素
バトルはターン制。4×5のブロックが敷き詰められた盤面でユニットを戦わせ、敵をすべて倒すとクエストクリアとなる。
操作やルールが分かりやすい一方で、盤面の小ささや後述の各要素があることから、熟考してユニットを動かす必要もある。
タクティカルRPGとしても申し分のない歯ごたえといえるだろう。
回数制限の中で特徴の異なるユニットを操作
バトルの1ターンの中では、どの味方ユニットを動かしてもAPというポイントが1減る(APは次のターンが来るまで回復しない)。
APは最大3までしかためられないなので、1ターンでユニットを動かせるのはどうやっても3回まで。
この制限の中で、移動範囲などが異なるユニットを戦略的に動かす必要がある。
ユニットごとの移動方法と攻撃範囲
- 剣士:前衛ユニット。直進移動、上下左右1マスに攻撃可能
- 重戦士:前衛ユニット。一歩移動、上下左右1マスに攻撃可能
- 狩人:後衛ユニット。直進移動、上下左右2マスまで攻撃可能
- 魔道士:後衛ユニット。一歩移動、上下左右2マスまで攻撃可能
直進移動するユニットは、途中で止まれない飛車のようなもの。
敵ユニットに隣接させるには2回、3回と連続で移動させなければならないこともある。
今回のプレイではかなり四苦八苦したが、使いこなせると戦術の幅が広がりそうだ。
敵を取り囲んでチェインを決めろ!
敵ユニットに隣接する味方ユニットが同時に攻撃を行うことで、「チェイン」が発生する。
これによってダメージが増えるので、敵を取り囲むようにユニットを動かすことも重要となる。
スキルでバトルを有利にしよう
各ユニットや装備している武器には固有のスキルが存在する。
複数の敵を攻撃するものや、味方を回復させるものなど、効果はさまざまだ。
バトルの勝利には欠かせないものといえるだろう。
今回は時間の関係で体験できなかったが、武器には「マテリア」というアイテムを装着することもできる。
周りの味方を強化するなど、スキルとはまた違った効果を得ることが可能だ。
こうしたバトルの各要素を押さえた上で、自分なりの戦い方を追求していけることが本作の魅力の1つといえるだろう。
マルチプレイでさらに高まる戦略性
本作には、マルチプレイによるリアルタイムバトル機能も搭載されている。
これは、2人のプレイヤーがユニット2体ずつを出し合い、合計の4体のユニットで敵に立ち向かうという共闘バトルだ。
参加した2人のプレイヤーは、交互にユニットを動かしていく。
相方がどうユニットを動かすか、どう動かしてほしいかなどを考える必要があるので、さらに戦略性の高いバトルを楽しむことができる。
本作では、相方となるプレイヤーのユニットをも直接動かすことができる。これはかなり新鮮に思える機能だ。実際、1人プレイとは違った形で楽しむことができた。
今回はプレイできなかったが、プレイヤー同士の対戦や、4人同時のマルチプレイも追加予定とのことだ。
LINEでフレンドを誘いやすいという利点もあるので、配信後はマルチプレイが活発になりそうだ。
カジュアルにタクティカルRPGが楽しめる
簡単操作で、本格的なタクティカルRPGが楽しめる本作。こういったジャンルに親しみのない方でも遊びやすいものとなっている。
ユニットが4体だけというところも、タクティカルRPGとしてはいい意味で手軽。マルチプレイでもサクサク楽しめそうだ。
一方で、大きくない盤面や動かせる回数の制限、ユニットの特徴などもあり、かなり考えさせられるゲーム性となっている。
今後は盤面のギミック要素なども導入されるとのことなので、かなり深い戦略性を秘めた作品といえるかもしれない。
カジュアル性と奥深い戦術性を兼ね備えたタイトルとして、リリースが待ち遠しい!
(c) LINE Corporation
(c) WonderPlanet Inc.