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『LINE グラングリッド』を先行プレイ! 敵を囲んで「チェイン」を決める本格タクティカルRPG

『クラッシュフィーバー』のワンダープラネットが開発を手掛けるLINE GAMEの新作RPG『LINE グラングリッド』。本作のメディア向け体験会で実際にプレイする機会をいただいたので、ゲームの特徴などをひと足早くお届けしよう。

カジュアルながら戦略的な“指先”タクティカルRPG

『LINE グラングリッド』は、4×5の盤面でユニットを動かして戦うタクティカルRPGだ。

ゲームの舞台は、空に浮かぶ島「大いなる世界盤(グラングリッド)」。頭上に広がる青い空が特徴的な世界観だ。プレイヤーは、暴走したグラングリッドから空を取り戻すべく戦っていく

開発を手掛けるのは『クラッシュフィーバー』で知られるワンダープラネットで、LINE GAMEにて今冬配信予定となっている。

本作は、ゲームコンテンツ開発会社や事業者などを支援する投資ファンド「LINE Game Global Gateway」の第1弾タイトルとなっており、カジュアルなゲーム以外にも力を入れていくというLINEの意気込みがうかがえる。

クエストには、最大5ユニットのパーティーで挑戦していく。ノーマルクエスト以外に、いわゆる曜日系や降臨系といったイベントクエストが用意される

ユニットは3Dモデル。デフォルメされたデザインが特徴だ。すでに多くのユニットや武器が作成されており、リリース時点でキャラクターは70、武器は60ほどになる予定とのこと

深い戦略性を生み出すバトル要素

バトルはターン制。4×5のブロックが敷き詰められた盤面でユニットを戦わせ、敵をすべて倒すとクエストクリアとなる。

各ユニットは、長押しとスワイプのみで操作する。非常に手軽だ

ユニットを動かし終えたら、画面下の「Attack」で攻撃開始。これで1ターンが終了となる

操作やルールが分かりやすい一方で、盤面の小ささや後述の各要素があることから、熟考してユニットを動かす必要もある。

タクティカルRPGとしても申し分のない歯ごたえといえるだろう。

回数制限の中で特徴の異なるユニットを操作

バトルの1ターンの中では、どの味方ユニットを動かしてもAPというポイントが1減る(APは次のターンが来るまで回復しない)。

APは最大3までしかためられないなので、1ターンでユニットを動かせるのはどうやっても3回まで。

この制限の中で、移動範囲などが異なるユニットを戦略的に動かす必要がある。

ユニットごとの移動方法と攻撃範囲

  • 剣士:前衛ユニット。直進移動、上下左右1マスに攻撃可能
  • 重戦士:前衛ユニット。一歩移動、上下左右1マスに攻撃可能
  • 狩人:後衛ユニット。直進移動、上下左右2マスまで攻撃可能
  • 魔道士:後衛ユニット。一歩移動、上下左右2マスまで攻撃可能

左の画像が1歩移動、右の画像が直進移動。直進移動の場合は、盤面の端やほかのユニットに接触するまで止められない。この動かし方の違いが、勝敗を分けるポイントの1つ

直進移動するユニットは、途中で止まれない飛車のようなもの。

敵ユニットに隣接させるには2回、3回と連続で移動させなければならないこともある。

今回のプレイではかなり四苦八苦したが、使いこなせると戦術の幅が広がりそうだ。

敵を取り囲んでチェインを決めろ!

敵ユニットに隣接する味方ユニットが同時に攻撃を行うことで、「チェイン」が発生する。

これによってダメージが増えるので、敵を取り囲むようにユニットを動かすことも重要となる。

敵ユニットの上下左右に味方ユニットがいると、チェインが発生。派手なエフェクトととも大ダメージを与えてくれる

各ユニットは攻撃時、自分の周りに複数敵がいると、そのすべてに攻撃をしてくれる。複数の敵に隣接させるのも効果的だ

スキルでバトルを有利にしよう

各ユニットや装備している武器には固有のスキルが存在する。

複数の敵を攻撃するものや、味方を回復させるものなど、効果はさまざまだ。

バトルの勝利には欠かせないものといえるだろう。

スキルは、規定のターンが経過することで使用可能になる。AP消費なしで攻撃できるので、かなり強力!

今回は時間の関係で体験できなかったが、武器には「マテリア」というアイテムを装着することもできる。

周りの味方を強化するなど、スキルとはまた違った効果を得ることが可能だ。

こうしたバトルの各要素を押さえた上で、自分なりの戦い方を追求していけることが本作の魅力の1つといえるだろう。

マルチプレイでさらに高まる戦略性

本作には、マルチプレイによるリアルタイムバトル機能も搭載されている。

これは、2人のプレイヤーがユニット2体ずつを出し合い、合計の4体のユニットで敵に立ち向かうという共闘バトルだ。

参加した2人のプレイヤーは、交互にユニットを動かしていく。

相方がどうユニットを動かすか、どう動かしてほしいかなどを考える必要があるので、さらに戦略性の高いバトルを楽しむことができる。

マルチプレイはルームを作って募集を掛けるか、すでに作られたルームに参加するかの2択。参加側はスタミナ消費なしでクエストに参加できる

バトルのターンは「自分→敵→相方→敵……」の順で進行する。チャットで定型文も打てるので、簡単なコミュニケーションも可能だ

本作では、相方となるプレイヤーのユニットをも直接動かすことができる。これはかなり新鮮に思える機能だ。実際、1人プレイとは違った形で楽しむことができた。

今回はプレイできなかったが、プレイヤー同士の対戦や、4人同時のマルチプレイも追加予定とのことだ。

LINEでフレンドを誘いやすいという利点もあるので、配信後はマルチプレイが活発になりそうだ。

カジュアルにタクティカルRPGが楽しめる

簡単操作で、本格的なタクティカルRPGが楽しめる本作。こういったジャンルに親しみのない方でも遊びやすいものとなっている。

ユニットが4体だけというところも、タクティカルRPGとしてはいい意味で手軽。マルチプレイでもサクサク楽しめそうだ。

一方で、大きくない盤面や動かせる回数の制限、ユニットの特徴などもあり、かなり考えさせられるゲーム性となっている。

今後は盤面のギミック要素なども導入されるとのことなので、かなり深い戦略性を秘めた作品といえるかもしれない。

カジュアル性と奥深い戦術性を兼ね備えたタイトルとして、リリースが待ち遠しい!

公式サイトでは、事前登録も引き続き募集中。事前登録者は現在20万人を突破し、報酬の追加も行われている

(c) LINE Corporation
(c) WonderPlanet Inc.