NEO TURF MASTERS【ゲームレビュー】

家庭用ゲーム機NEO GEOで人気を博した伝説のゴルフゲーム『ビッグトーナメントゴルフ』がスマホ版になって帰ってきた。当時の面白さはそのままに、スマホならではのタッチ操作でさらに快適なプレイができるように!

SNK不朽の名作がスマホになって登場!

『NEO TURF MASTERS(ネオ ターフ マスターズ)』は、1996年に懐かしのゲーム機「NEOGEO」で発売されたSNKのゴルフゲーム『ビッグトーナメントゴルフ』のスマホ移植版だ。

まさに90年代といったレトロな感じがするグラフィック。この完成されたドット絵は、今の時代に見てもすごさが伝わってくる

『ビッグトーナメントゴルフ』は元々、ゲームセンターでプレイできたアーケードゲーム。当時からかなり難易度が高く、腕に覚えがある数々のゲーマーが挑戦していたようだ。

基本的な操作はすべてタップのみでできるようになった。また、スマホ版ということでフリック操作にも対応している

ダウンロードは有料なのでちょっとだけ迷いつつも、ゴルフゲームには少しだけ自信のある筆者が、不朽の名作『NEO TURF MASTERS』に挑戦してみた。

操作方法を簡単に紹介

基本的な操作は、従来のゴルフゲームとほぼ同じで、以下の手順で行う。

  1. ゴルフクラブを選択
  2. ボールのスタンス(左右のカーブ)を選択
  3. ボールを打つ方向を調整
  4. ショットゲージで飛距離を決定
  5. インパクトをナイス(NICE)に合わせる

画面の左右をタップして打つ方向を決めたら、右下のショットゲージをタイミングよくタップしてナイスショットを狙え!

基本的にはすべてタップで操作できるが、バックスピンのみフリック操作が必要になる。また、クラブとスタンスの変更は、タップ以外にフリックでも行なえる。

ボールの落ちた場所によって、次のショットの打ちやすさが変わってくる。風の向きや強さを見ながら、フェアウェイキープを目指そう

ボールがグリーン乗ったら、方向とパワーを決めてパッティング。グリーンの形によっては、ボールの軌道が変化することもある

コースによって、何打でカップにボールを入れよう! という目標が決まっている。できるだけその数字よりも少ない打数でクリアして、スコアを伸ばしていこう。

成績が悪いと、早い段階でゲームオーバーになることも。とはいえ、アーケードゲームのように、コンティニューのお金はかからないので安心だ

ゴルフゲームに慣れていてもかなり難しい!

最初は余裕だと思って始めた『NEO TURF MASTERS』だが、これがなかなか難しい。

スコアを伸ばせるバーディースタートでおじさん大よろこび! のはずだったが……

直後にバンカーが! 何とかパーで切り抜けたが、なかなか先が思いやられる展開だ

操作性自体は悪くないので、あとはゲームに慣れるまでの辛抱といったところだろうか。

特にパターが難しく、グリーンの見た目で得られる情報からはかなりコースを予測しづらいので、要練習だ。

能力の異なる6人のゴルファーたち

プレイヤーが操作するのは、6人のゴルファーの1人だ。各ゴルファーには、パワーやコントロールなどの能力が設定されているので、自分のプレイスタイルに合わせて選んでみよう。

すべてが平均的:ジョージ・スパイナー

ヤングヒーローのジョージは、アメリカ出身のゴルファー。すべての能力が平均的なので、どんな状況でもそこそこいけるオールラウンダー

カーブのスペシャリスト:トーマス・スチュアート

テクニシャンのトーマスは、イギリス出身のゴルファー。持ち前のテクニックで、ボールに驚異的なカーブを生み出す

安定したショットが魅力:フランク・アダムス

ベテランのフランクは、オーストラリア出身のゴルファー。ラフやバンカーでも安定したショットが打てるリカバリー能力は、ベテランの貫禄たっぷりだ

精密ショットはお任せ:ロバート・ランドルト

ショットメーカーのロバートは、ドイツ出身のゴルファー。最強のボールコントロールで、ショットゲージをぴったりと決めてくれる

最強の飛ばし屋:フェルナンド・アルメイダ

パワーゴルファーのフェルナンドは、ブラジル出身のゴルファー。鍛え上げた肉体から繰り出されるショットは、圧倒的飛距離を誇る

パッティングマシーン:武野豊茂

パット名人の武野豊茂は、日本出身のゴルファー。世界にも通用するパッティング技術の持ち主で、彼の手にかかれば難関グリーンも攻略可能だ

一応、各ゴルファーには得意不得意があるようだが、明らかに強そうなゴルファーと、そうではないゴルファーに分かれている気もする。

どこから見ても最強ゴルファーのショットメーカー。最大の特徴は、ショットゲージの決めやすさ。ほかのゴルファーに比べてゲージ速度がかなり遅い

ゴルファーを変更するとかなり感覚が変わってくるので、まずは1人に絞って練習してみよう。

1台の端末で友だちと対戦ができる!

1人で遊べるゲームモードは、アーケードとほぼ同じ感覚でプレイできる「アーケード」と、スコアを気にせず自由に練習ができる「フリープレイ」がある。

イージーからベリーハードまで、4段階の難易度が選べる。難易度が高くなると、いっしょにコースを回るCPUが強くなる

選べるコースは全部で4種類。それぞれ、ドイツ、日本、アメリカ・オーストラリアにあるコースのようだ

18ホールをプレイして、参加者でトップのスコアを出して優勝を目指そう

また、友だちと対戦ができる「マルチプレイ」もある。マルチプレイでは、1つの端末で対戦ができるので、お互いがゲームを購入しなくてもいっしょに遊ぶことができる。

対戦では、相手と交互にボールを打っていく。相手の順番が回ってきたら、スマホを渡してあげよう

毎回スマホを渡すのは少々面倒な気もするが、いっしょに家庭用ゲーム機で遊んでいるような感覚で、懐かしさを感じる人も多いはずだ。

特に、アーケードで遊んだ世代にとっては、毎回コインを投入してたあのゲームが遊び放題! というだけで、かなり魅力的なのではないだろうか。

もちろん、ゲームとしての完成度は間違いないので、当時のことを知らなくても、ゴルフゲームが好きな人はぜひプレイしてみてほしい。

  • 使用した端末機種:iPhone 6s
  • OSのバージョン:iOS 9.3.1
  • プレイ時間:3時間
  • 記事作成時のゲームのバージョン:1.0.0

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