LINE グラングリッド【ゲームレビュー】

『LINE グラングリッド』は、指先1つで戦うタクティカルRPG。プレイヤーは4×5の盤面でユニットを動かし、その配置の組み合わせで敵を追い詰めていく。

ユニットの配置がモノをいうタクティカルRPG!

本作の開発を手掛けるのは、『クラッシュフィーバー』などの人気作で知られるワンダープラネット。その高い技術力とノウハウにより、手軽に、かつしっかりと遊べる内容に仕上がっている。

データのダウンロード中にバックグラウンドストーリーが語られる。勇壮なBGMに、気持ちがたかぶる!

バトルはターン性となっており、ユニットをタップしてスライドながら移動先を指定し、敵に隣接したら「Attack」ボタンを押して攻撃する。

敵と隣り合うには上下左右にて接触している必要があり、ナナメはカウントされないのに注意しよう。

1回の移動ごとに「AP」を消費。3回分のAPを使い切ると、それ以上は移動することができなくなる。

1つのユニットを複数回移動させてもいいし、3つのユニットを1回ずつ移動させてもOKだ。

そして、味方の攻撃が終わると敵のターンに移り、相手の移動と攻撃の後に再び自分のターンが回ってくる。

ユニットには、「一歩」だけ移動するユニットと、何かにぶつかるまで何マスでも「直進」できるユニットの2種類が存在する。

盤面には岩などの障害物が置かれていることもあり、進み方などをしっかりと考える必要があるだろう。

足下にオレンジの矢印が二重で表示されているのが「直進」ユニット。ほかのユニットや障害物に当たるまで移動を続けるため、何もないところで立ち止まることはできない

なお、各ユニットには、スマホRPGではおなじみの「属性」の相性がある。火、木、水と、光と闇の合計5種類が存在するので、チームを編成する際にはその有利不利を意識しておくといいだろう。

各ユニットの頭上にあるHPバーの横に、シンボルで属性が表示されている。火は木に、木は水に、水は火に強い。また光と闇はお互いにダメージがアップするという関係だ

敵は1回のバトル中にウェーブ形式で何度か出現するが、前のウェーブの敵を全滅させたときの配置を引き継いで新たな敵と戦うことになるので、注意しよう

ステージによっては、通過するだけでダメージを受けるダメージブロックといったギミックも登場する。敵もダメージを受けるので、うまく誘導すればこちらが有利に!?

チェインとリンクを最大限に活用せよ

バトルの肝は、ユニットの配置の仕方。どのようにユニットが並んでいるかによって「チェイン」や「リンク」の効果が発生し、通常よりも多くのダメージを与えることが可能になるのだ。

  • チェイン:1体の敵を複数のユニットで囲み、同時に攻撃することで大ダメージを与えることができる
  • リンク:敵を攻撃するときに同じ直線上に仲間がいると、その分だけ攻撃回数が増加する

敵を囲んでチェインを発生させると、ド派手なエフェクトとともに大ダメージを与えることができる。長丁場の戦いになりそうなボス戦などで狙っていこう

リンクは、縦横どちらの方向に並んでいても発生する。後方に配置したユニットが、敵と隣接している複数のユニットに影響することもあって、なかなか考えさえられる。

また、自分が想定していなかったところで思わぬリンクが発生することもあり、驚きとともにかなりの爽快感を味わうことが可能だ。

ちなみに、操作をしないまま5秒間が経過すると画面にヒントが表示されるので、「何だか難しそう」と感じる人も安心してほしい。

リンクは、攻撃を行うキャラクターを起点に上下左右の同じラインにいる味方ユニットの数をカウント。その分だけ攻撃回数が増えるため、後方にいるキャラクターも間接的に支援に参加することができる

攻撃の手数を増やせるユニットごとの固有スキル!

通常の攻撃以外に、各ユニットが持つ固有のスキルで戦況を一気にひっくり返すこともできる。

範囲攻撃のスキルや回復スキルなど、さまざまな効果と有効範囲を持つ多種多様なスキルが存在するので、役に立ちそうなスキルを持つユニットを集めて成長させていくのがおすすめだ。

効果範囲や効果などは、ユニットの詳細にて確認できる。また、ガチャなどで同じユニットを入手するとスキルレベルが上昇し、発動までのターンが軽減される

スキルを使用するには、画面下に並ぶユニットのアイコンをタップすればOK。

ターンが経過することで使用可能になるが、そのターン数はスキルの種類によって異なっている(使用可能になるまでのターン数はHPバーの右に表示)。

ド派手な演出とともにスキルが発動! Attackボタンのタップを待たずに即座に発動するため、自分の手数を増やす貴重なチャンスだ。最大限の効果を発揮できるタイミングで発動しよう

ユニットの育成は?武器の強化も忘れずに!

各ユニットは4種類のカテゴリーに分かれており、攻撃範囲などが異なっている。また、武器やスキルの違いによっても能力が変わってくる。

  • 剣士:前衛ユニット。直進移動、上下左右1マスに攻撃可能
  • 重戦士:前衛ユニット。一歩移動、上下左右1マスに攻撃可能
  • 狩人:後衛ユニット。直進移動、上下左右2マスまで攻撃可能
  • 魔道士:後衛ユニット。一歩移動、上下左右2マスまで攻撃可能

これらのユニットはガチャを通じて手に入れることが可能。そして、バトルを通じて経験値を獲得し、レベルアップでより強力になっていく。

パーティー編成では、各ユニットに設定されているコストを考慮する必要がある。強力なユニットほど高コストとなっているので注意しよう。総合戦闘力も参考にするといい

さらなる育成要素として「覚醒」と「限界突破」、そして「武器強化」のシステムが用意されている。

覚醒は、「虹ダイス」というアイテムを消費して、レベルに関係なくユニットの能力を底上げできるという仕組み。1つのユニットに対して、レアリティーと同じ数だけ覚醒を行うことができる。

虹ダイスは、すでに持っているものと同じユニットを手に入れたときに、その代わりとして獲得することが可能だ

ちなみに、同一ユニットを手に入れた際には「センス」と呼ばれるパラメータも上昇し、ステージやクエストクリア時のボーナスが変動。センス99まで到達すれば、クリア時のボーナスが2個確定する!

一方の限界突破は、4つのカテゴリーに対応した「ダイス」と、ゲーム内通貨の「メダル」を使って、最大レベルに到達したユニットのレベル上限を10引き上げるというもの。

限界突破は各ユニットに対して3回まで行うことが可能で、3回目の限界突破ではレアリティーが1つアップする

武器は、ユニットごとに装備させることができ、そのステータスを上昇させる。ユニットのタイプによって装備できる武器の種類が異なるので、その点は注意が必要だ。

また、武器によっては「マテリアスロット」が存在することがある。ここに「マテリア」と呼ばれるアイテムをセットすれば、より特殊な能力を武器に付与することができる。

11連ガチャで超激レアの「マカラ+1」をゲット! マテリアを利用できるのは、プレイヤーランク30以上から。また、武器によってもマテリアスロットの開放条件が設定されている

武器自体を育成していく楽しみも用意されている。メダルを使ってレベルを上げていく「武器強化」、集めたダイスを消費して上位の武器に変換する「進化」、同じ種類の武器を使ってパラメータを上昇させる「同種合成」の3種類がある。

チームの戦闘力を手っ取り早く上げるなら、メダルだけで実行できる「武器強化」を忘れずに済ませておこう

クエストでは協力マルチプレイも可能!

さまざまなステージを順番にクリアしていく「ノーマルクエスト」。それとは別に、期間限定の「イベントクエスト」も多数用意されている。

条件を達成することでボーナスがもらえるイベントクエストや、特別なユニットがもらえるイベントクエストなどもあるので、こちらもぜひチェックしておきたい。

2016年12月14日時点で開催されているイベントクエスト

ノーマルクエスト、イベントクエストともに、プレイヤー2人によるマルチプレイを楽しむことができる。

自分がホストになる場合は、ゲーム内での参加を受け付ける方法と、LINEの友だちから募集する方法が選択可能。

マルチプレイでは、それぞれのプレイヤーがユニットを2体ずつ出撃させ、1ターンごとに交代で操作を進めていく。操作の制限時間は30秒。チャットによるコミュニケーションも活用して、最適な戦い方を選んでいこう!

LINEの友だちと一緒にプレイするのも楽しそう。定型文を使ったチャットの仕組みも用意されている

オートマッチングで始まるデュエルが熱い!

プレイヤーランクが15に到達すると、プレイヤー同士で戦う「デュエル」が解禁される。

デュエルは、プレイヤー対プライヤーのガチバトル。お互いが持つ4つのハートをすべて失うと、相手の勝利となる。

またターン制限もあり、10ターンが経過した状態でハートがお互いに残っている場合は、より多くのハートが残っているほうが勝者に!

ランク15以降、ホーム画面などでデュエルのマッチングがオートで行われる。「対戦する」を選択すると、1日につき最大5枚配布される「デュエルチケット」が消費される

敵ユニットを倒すことに成功すると、相手のハートを1つ減らすことができる。

ただし、そのユニット自体は次のターンに復活する。1体が欠けて一気に戦況が傾くということがないので、最後まで緊張感あふれるバトルが楽しめるはずだ。

先攻のプレイヤーは、最初のターンだけAP2でスタート。最後まで気を抜けない激熱のコンテンツだが、マッチングはすべて自動となっているため、好きなタイミングで遊べないのがもどかしい!

ちょっとした行動の違いが、戦況の変化を一気に引き起こすという印象の強い本作。バトルそのものがかなり楽しく、長くプレイできそうな印象を受けた。

また、カメラ視点の切り替えやオートプレイ機能など、プレイヤーにやさしい設計も随所に見て取れる。

敵を取り囲んでボコボコにするのはかなりの快感なので、ぜひ一度体験してみてもらいたい!

  • 使用した端末機種:HTC 10
  • OSのバージョン:Android 6.0.1
  • プレイ時間:約3時間
  • 記事作成時のゲームのバージョン:1.0.1
  • 課金総額:0円

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