あくしず戦姫 ~戦場を駆ける乙女たち~【ゲームレビュー】

美少女系ミリタリー雑誌「MC☆あくしず」を題材にした『あくしず戦姫 ~戦場を駆ける乙女たち~』が配信開始! 専門誌ならではの濃いミリタリーの世界と、萌え萌えな戦姫たちが融合した次世代兵器美少女RPGだ。

陸・海・空の兵器美少女を指揮して勝利へ導け!

ゲームの舞台は、「ヴァナディース」と「ユングヴィ」という2つの並行世界が存在している架空のワールド。

プレイヤーは、争う2つの世界の戦いを終わらせるため、擬人化した兵器美少女「戦姫(せんき)」を指揮しながら奮闘していく。

文明レベルで上回るユングヴィに侵攻を受けているヴァナディースは、戦局を打開すべく別世界の住人であるプレイヤーに助けを求める

兵器たる戦姫はすべて人間サイズ。さまざまな時代の兵器が登場するが、第二次世界大戦程度の戦闘能力に統一されているという設定だ。

「戦場」モードで、侵攻しているユングヴィ軍を撃退していく。戦姫たちを指揮して戦い、占領された地域を取り戻していこう

総勢150体以上! 豪華声優陣が演じる陸・海・空の戦姫たち

プレイヤーとともに戦ってくれる戦姫たちは150種類を超える。陸上・海上・航空のすべてを網羅した兵器少女が登場するのは、本作の大きな魅力だ。

キャラのセリフやスキル名などにも、実際の兵器の濃いネタが反映されている!

いずれにもボイスが付いており、演じる声優陣も非常に豪華。ストーリーやバトルを盛り上げてくれる。

主な出演声優(敬称略)

明坂聡美、石原夏織、上田麗奈、内山夕実、大久保瑠美、加隈亜衣、金元寿子、久保ユリカ、桑原由気、高野麻里佳、小林ゆう、下田麻美、鈴木絵理、諏訪彩花、瀬戸麻沙美、高橋李依、田中あいみ、種田梨沙、照井春佳、徳井青空、原由実、前田玲奈、松井恵理子 など

戦車、戦闘機、戦艦がすべて登場するゲームは珍しいかも? どれが強いかというところも非常に気になる

戦姫たちは兵器としての種類が違っていることに加えて、活躍した時代もそれぞれ異なる。第二次世界大戦から現代戦まで、さまざまな時代の戦姫が登場するのが特徴だ。

プロフィールにて、活躍した時代や特徴などを確認できる。兵器としての情報の中に、女の子らしい一面も設定されている

今なお稼働中の兵器も登場。この「こんごう」ちゃんは、自衛隊で活躍するイージス艦のほうがモデルだ

戦場と時代を超えた夢の部隊を編成!

バトル時には、戦姫6体(5+助っ人)でチームを組み、各ステージに挑んでいく。

編成できるユニットに縛りなどはなく、好きな戦姫を自由に組み込むことができる。時代を超えた、自分だけの夢の部隊を作り上げていこう。

新旧の空母や戦車といった、普通なら同じ戦場にいない兵器を同時に戦わせることができる。まさしく夢の競演だ

6体編成の中にも、隊列や役割のようなものが存在し、求められるものがそれぞれ異なってくる。

隊列と役割

  • 前衛:前列で戦う2ユニット。戦姫本来の攻撃力が発揮できるが、敵の攻撃対象になりやすい
  • サポート:前衛、後衛の戦姫と入れ替わりで参戦させられる補助要員。参戦時は最も体力の低い戦姫と交代する
  • 支援戦姫:ほかのプレイヤーから借りる助っ人ユニット。サポート戦姫と同様に、最も体力の低い戦姫と交代する

サポートと支援戦姫はバトルの最初から戦うことはない。まず強化すべきは前衛と後衛の4ユニットだ

戦姫には、陸・海・空の「所属」や戦闘機、爆撃機といった「兵科」によって、特徴や得手不得手などが変わってくる。適材適所に配置して、上手に利用していこう。

ちなみに、兵科の相性はこんな感じ。実に多彩な兵科が用意されていて、その得手不得手が細かく設定されていることに驚かされる

プレイヤーの決断が戦局を左右する

バトルは基本的にオートで進行する。通常攻撃は自動で、スキルをプレイヤーの任意で発動するという形式だ。

そして、3waveの連戦を突破するとステージクリア!

スキル(SP)ゲージがたまった状態で画面下部のキャラクターアイコンをタップすると、スキルが発動する。攻撃や補助など、効果はさまざまだ

また、バトル中は前衛と後衛を入れ替えることができる。いつ交代させるかはプレイヤーの腕が問われるところだ。

キャラクターアイコンを入れ替えたいキャラクターに向けてスワイプすると、入れ替えることができる。列の違う戦姫同士でも可能だ。消耗した前衛を助ける場合や、敵に有利な兵科を前に出したいときなどに利用してみよう

各ユニットには、前衛時あるいは後衛時のみ発動できるスキルが存在する。入れ替えはこのあたりも考慮して行っていきたい

こうしたスキルやユニットの入れ替え以外にも、バトル中にプレイヤーが任意できることは多い。

プレイヤーの介入要素

  • 各ユニットのスキル発動
  • 前列、後列の入れ替え
  • エナジージェムの発動
  • サポート、支援戦姫との交代

いずれも攻撃、防御、回復など、多くの局面に絡む要素。勝利のポイントはプレイヤーが握っているといっていいだろう。

敵を倒した際に出現するエナジージェムは、タップするとさまざまな効果が得られる。回復効果や敵へのダメージなどのさまざまな効果を持っているので、3Waveを戦い抜くための手助けになる

サポート、支援戦姫に設定したユニットは、アイコンをタップすることで戦闘中のユニットと交代させることができる。ただし、交代させるユニットは選択できず、HPが最も低いユニットが対象となる。使いどころも重要だ

敵戦姫は自分のものにできる!

ボスとして登場した戦姫は「鹵獲」(以下、ろ獲)、すなわち捕まえて味方にすることができる場合がある。

ろ獲画面に遷移したら赤いターゲットが出現するので、消える前にタップすることでダメージを与えていく。ボスのHPを0にできれば成功だ

ろ獲に成功すると自分のユニットとして使用可能になる。敵方だが、こちらも史実にある兵器が登場する。

敵戦姫は操られていたという設定。ろ獲して呪縛を解いてあげよう

戦姫のメインの入手手段は課金による召喚ではあるが、「制圧」モードという、特定の戦姫が出現する降臨系のクエストのようなものもある。ろ獲でコツコツ戦姫を増やしていくことも可能だ。

ミリタリー世界への第一歩を踏み出そう

本作は「MC☆あくしず」編集部の協力に加え、監修として『ガールズ&パンツァー』や『ハイスクール・フリート』で脚本などを務めた鈴木貴昭氏が起用されている。

見た目の萌え萌えな部分に加え、ミリタリーの本格的な世界も楽しめることができるはずだ。

戦姫のプロフィール以外に、設定や武装の説明がきちんとあるのが印象的。軍事方面に明るくなくてもわかりやすい

バトルに関してもプレイヤーが介入できる要素が多く、自分の手で勝利に導く感覚が強い。

オート任せでは苦戦するようなバランスにもなっているので、まさしく司令官のように戦姫たちを指揮していくことが必要となる。

ミリタリーの奥深さや、戦略的バトルの面白さをわかりやすく味わうことができる内容となっているので、こういった分野に親しみのない方でも楽しめる作品だ。

3名から選択する(交代可)副官は、ドイツ陸軍の参謀総長やイギリス空軍のエースパイロットなどがモチーフとなっている。キャラクターのルーツをたどっていくのも面白いかもしれない

  • 使用した端末機種:Galaxy S7 edge
  • OSのバージョン:Android 7.0
  • プレイ時間:約4時間半
  • 記事作成時のゲームのバージョン:1.0.1
  • 課金総額:0円

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