ドクター・サム(Dr.Sum)【ゲームレビュー】

『対戦ズーキーパー』などで有名なKITERETSUから新作が登場!『ドクターサム(Dr.Sum)』は、数字パネルを入れ替えてタテヨコすべての列の数式を合わせていく数字パズルゲームだ。数と効果の両面で予想を超えるギミックで、飽きの来ない仕上がりとなっている。

やめどきに悩む数字計算パズル

『ドクター・サム(Dr.Sum)』は、タイトルのとおり足し算(和:Sum)をベースにした、数独(ナンバープレイス)やピクロスを彷彿させる数字パズルゲーム。

基本ルールは実にシンプルで、マス内の数字をスワイプして入れ替えて、タテヨコすべての列の合計を枠の外に指定された数(以下、指定数)にするだけ。

黒い数字の書かれたパネルを自由に入れ替えて、指定数にあった並びに変えよう!

時間制限や手数によるゲームオーバーもなく、マイペースでじっくりと考えながらパズルに熱中できる。

BGMや効果音もコミカルで、息抜きにはピッタリ。時折登場するこのキャラクターがドクター・サムだ

パズルは全50レベル。レベルが上がるごとにさまざまな「ギミック」が搭載されたパネルが増えていき、変わらないシンプルな盤面ながら、一筋縄にはいかないパズルに挑戦していける。

各レベルには5つのステージが用意されていて、遊びごたえもバッチリだ。

実際に面白かったステージを例に、ゲームの基本的な流れや登場ギミック、パズルの考え方を簡単に紹介しよう。

例題1(レベル2-1)

右上の囲まれたパネルは「固定パネル」というギミックで、動かすことができない。

まず、ヨコの1列目をみると、右側に「3」が固定されていることから、指定数の「6」を満たすために、3+3で隣には「3」が入ることがわかる。

列の合計数が指定数と合っていると、指定数が太字に拡大され、数字の上にマークがつく

同様に、タテの2列目は指定数が「5」のため、右下のパネルには3+2=5で「2」が入る。

残された左下のパネルには、自然に「4」が入ってクリア。このように、序盤はサクサクとクリアしていけるだろう。

ギミックをうまく使うと、数字が絞りやすくなる。消去法で数字の入る場所を決めていくと、スムーズにクリアしていける

例題2(レベル18-4)

このステージは、同じ色のグループ同士でだけ入れ替えができる「パネルグループ」というギミックがある。

まずは、タテ2列目の指定数「8」に注目。オレンジゾーンの2つのパネルの総和は「5」。

これはパネルを動かしても変えられないので、残る青ゾーンの1つのパネルには必ず8-5で「3」が入ることになる。

このように動きが制限されている数字に着目すると、おのずとパネルの位置が決まるところが出てくる

右上の「3」が確定すると、ヨコ1列目の指定数が「5」ということから、その左隣には5-3で「2」が入ることがわかる。

1つパネルの位置が決まると、芋づる式にパネルの並びがわかってくる

残った4つのパネルの数字で、和が6(ヨコ2列目)になるのは4,2の組み合わせしかないため、これですべてのパネルの位置が決定する。

ヨコ3列目の指定数4に注目するのも、もちろんアリ。クリアへの行きつき方はいくつもある

例題3(レベル21-5)

こちらのステージには、すばやく2回タップするとプラスマイナスが入れ変わる「+-パネル」と、列の合計数を2倍にする「×2パネル」が同時出現。

+-パネルがあると、グッとパズル難易度が上がる

まずは、指定数の中でも飛び抜けて大きな「8」に注目。パネルを組み合わせて8になるのは、4×2のみのため、「4」と「×2パネル」が上段にくることが確定する。

そして、タテ列の指定数が奇数(3)と偶数(4)になっていることから、×2パネルの位置が右側に決定。さらに、その下にくるパネルが、計算(2×2=4)で「2」に決まる。

このように、指定数の最大値や最小値から考えるようにすると、パネルが絞りやすくなることが多い。×2パネルも大きなヒントだ

最後の左下のパネルは、タテ1列目の指定数「3」、ヨコ2列目の指定数「1」から「-1」になることがわかる。

これで最小手数の4でクリア。ギミックの切り替えも1手としてカウントされる

最短手数で目指せコンプリート!

ゲームオーバーという概念がない本作だが、パズル中「いどう」という項目には、そのステージの最短手数が表示されている。

手数によって、クリア時に星の数で評価され、5つのステージを最高評価の星3でクリアできると、レベルコンプリートとなる。

特にこれといってメリットがあるわけではないのだが、ドクター・サムが特別な演出で祝ってくれる。気づけば最短手数でのクリアを狙っていることだろう

飽きの来ない多彩なギミック

例題でもいくつかのギミックに触れたが、レベルが上がるごとに新しいギミックが追加されていくほど、ギミック数は豊富。

序盤は4つだけだったパネルの数も増えていき、かなり歯ごたえのあるパズルが楽しめる。

パネル自体を捨てるものやパネルの数字自体を書き換えるものなど思いもよらないギミックもあり、ギミック追加でパズルの幅は大きく広がっていく

スコアで友だちとの対戦も

通常のレベルステージのほかに、ある程度レベルが上がっていくと、タイムアタックレベルやエンドレスレベルといったコンテンツが解放される。

Facebook連携すると、友だちとのランキング戦も楽しめるようにもなり、よりパズルが楽しくなるだろう。

非常にシンプルなゲーム性ながら、かなり遊びごたえがある本作。パズルが解けたときのスッキリ感がたまらないタイトルとなっている。

凝り固まった頭の体操にもピッタリなので、ちょっとした暇つぶしに遊んでみよう!

  • 使用した端末機種:iPhone 6
  • iOSのバージョン:10.3.1
  • プレイ時間:約2時間
  • 記事作成時のゲームのバージョン:1.1.0
  • 課金総額:0円

(C)  KITERETSU Inc.