彗星のアルナディア【ゲームレビュー】

『彗星のアルナディア』は、AimingからリリースされたファンタジーRPG。なめらかに動く2Dキャラクターや、ド派手にスキルをぶっぱなす爽快なバトルが魅力の作品だ。

不思議な魅力を持つ爽快ファンタジーRPG

『彗星のアルナディア』は、彗星が落下したのを期に混沌へと向かっていく世界と、それに立ち向かう英雄たちを描いたファンタジーRPG。

独特なデザインの2Dキャラクターと壮大な物語から、まるで絵本を読んでいるような感覚を覚える不思議な魅力を持った作品だ。

人や魔族、獣などが入り混じった世界。デフォルメされたキャラクターたちがいい味を出している。「絵本のような」と感じるのはこういったところかもしれない

突如落ちてきた彗星の中には、力を得られる「夢幻の箱」があるといわれている。ここから、力を欲する勢力同士の戦いの物語が始まる

物語を読み進めるようなクエスト

メインクエストのステージを1つずつクリアしていくのが、基本的な遊び方となる。

それぞれのステージに細かなストーリーが用意されているのが特徴的で、物語を徐々に読み進めていく面白さが味わえる。

1ステージは3Wave構成。最大5人のパーティーで挑むことができる。すべての敵を倒すとステージクリアだ

ステージ開始時はもちろん、Waveの間やステージクリア後など、各所で展開されるキャラクター同士の会話が物語を盛り上げてくれる

2Dキャラクターがド派手に躍動!

2Dの独特なキャラクターがぬるぬると動き回るのが本作の魅力の1つ。

そんなキャラクターが派手なスキルで敵を倒すさまはかなり爽快だ。

バトルの一連の流れを動画でチェック。公式サイトにて「スキルぶっぱなしRPG」と銘打ってるだけあり、スキルのエフェクトがかなりド派手。敵を一掃できると気持ちいい!

バトル中は基本的にオートで進行。スキルのみ、プレイヤーがキャラクターアイコンをタップすることで発動できる。バトルのバランスがなかなか厳しめなので、スキル発動のタイミングは非常に重要だ

装備と召喚石で好きなキャラクターを強化!

ユニットの育成要素としては、以下のようなものがある。主に装備と「召喚石」で強化を進めていくことになる。

強化要素

  • 装備:武器や防具を装備するとステータスが上がる。1ユニットで6カ所に装備可能。いったん装備すると外せないことに注意
  • クラス:装備を6カ所すべてにつけると、クラスを昇格させることができる。ブロンズ~ゴールドまであり、昇格するたびにステータスが上昇する
  • レア度:ユニットのレア度(星の数)は、召喚石を集めることでアップグレードできる。レア度が上がると、ステータスなどが全体的に上昇する
  • レベル:「魔法薬」というアイテムで経験値を上げることで上昇する。ステータスも上がるが、装備などの装着可能条件を開放する役割のほうが強い
  • スキル:スキルにもレベルが存在しており、スキルの威力や効果を上げることができる。ユニットのレベル以上に上げることはできない

レア度すら強化できるので、たとえレア度が低いユニットでも愛があれば戦力として活躍させられるのはうれしいところだ。

お気に入りのキャラクターを手塩にかけて育てていくのも面白いかもしれない。

召喚石は、クエストのハードモードや、ショップなどで入手可能。かなり数を要求されるので道のりは険しいが、星1のユニットでも最高レア度まで育成できる

装備でクラスを昇格させると新たなスキルを覚えることも。これらはユニットが自動で発動するスキルなので、バトルで非常に有用だ

他のプレイヤーと戦う要素も搭載

本作は、クエスト以外の要素も豊富。特に、レイドやPvPといった他のプレイヤーと楽しめるものが多いのが特徴的だ。

主な要素

  • ギルド:ほかのプレイヤーとギルドを設立することができる。コミュニケーションをとったり、レイドボスにメンバー全員で挑むことができる
  • 厄災の祠:いわゆるレイド戦。ギルドメンバーが発見したボスを相手にギルド全員で戦うことができる
  • アリーナ:ほかのプレイヤーのパーティーと戦い、ランキングの昇降格を競い合う
  • 地底都市:曜日によってチャレンジできるバトル。制限時間内にたくさんのバトルを行い、敵を倒せば倒すほど報酬がよくなる
  • 大聖堂跡:魔族の四魔王という強敵に挑戦できるもの。レアな装備やアイテムを入手することができる

厄災の祠はBP(バトルポイント)という専用のポイントを消費し、時限で発生するボスをみんなでたたく。与えたダメージ量によって報酬が変わるのだが、始めたばかりのせいか、ほとんどダメージを与えられずに負けてしまった

アリーナでは、ほかのプレイヤーが設定した防御パーティーとオートバトルを行う。バトル中、プレイヤーは見守ることしかできないので、編成が非常に重要となりそうだ

プレイするほど続きが気になる作品

世界観が非常に魅力的な本作。王道ファンタジーともいえるストーリーやちょっと味のあるキャラクターなど、やはり「絵本のような作品」というのがいちばんしっくりくるように思う。

例えば勢力の違うキャラクターは、ストーリーによってはパーティーに編成できないようになっているところなど、開発スタッフが世界観を大事にしている点が伝わってくる。

プレイして、キャラクターの人物像を知れば知るほど面白くなる作品。ビジュアルデザインは一般受けしないかもしれないが、それを理由に敬遠してほしくないほどの魅力的なタイトルだ。

  • 使用した端末機種:iPhone 6s
  • OSのバージョン:iOS 9.3.1
  • プレイ時間:約3時間
  • 記事作成時のゲームのバージョン:1.0.0
  • 課金総額:0円

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