成歩堂龍ノ介の戦いがスマホで開廷!
「探偵」と「法廷」、2つのパートで事件の真実を解き明かす法廷バトル「逆転裁判」シリーズ。
初代主人公である成歩堂(なるほどう)龍一の先祖・成歩堂龍ノ介を新たな主人公とし、明治時代の法廷を舞台としたのが、本作『大逆転裁判』だ。
基本的なゲーム性は、これまでのシリーズ作と同じ。だが、登場人物の衣装や証拠品など、あらゆる要素に明治時代の文化が感じられ、パッと見の雰囲気は大きく異なっている。
本作はもともとニンテンドー3DS向けに発売されたタイトルなのだが、スマホ向けにUIを最適化し、解像度も、より高画質になっている。
明治時代でも変わらぬ手に汗握る「法廷」
法廷パートでは、検事側が用意した証人が、事件の目撃談などの証言を述べる。
この証言の矛盾する部分に対して、手持ちの証拠品を突きつけ、証人のウソを暴いていくという流れは、シリーズでおなじみのシステムだ。
証拠品として、さまざまな物品が提出されるのだが、現場や被害者の様子を収めた写真が証拠となるのは、本シリーズではよくあるケース。
しかし、明治時代が舞台となっている本作では、モノクロ写真が証拠となる。
実際の光景から、色彩の情報が失われることで、重要な証拠となるものが隠れてしまうこともあるのだ。
観察眼と記憶力に優れる龍ノ介は気づいても、モノクロ写真だけでは矛盾を提示できないため、ほかの証拠品や問答で、明らかにしていく必要がある。
また、当然ながら真実を隠しつつも、隙のない証言を述べる証人も現れる。
その際は「ゆさぶる」コマンドを行うことで、新たな証言や証拠品を引き出せたり、証拠品の情報が修正されるのは、いつもの「逆転裁判」どおり。
裁判が進行するにつれ、真実に近づいたり、逆に謎が深まったりといった展開は、本シリーズならでは。
本作のスマホ版配信を機に、過去作を未プレイだという人も、ぜひプレイしてみてほしい。
特に、ミステリーものが好きな人なら、ハマる可能性大だ。
世紀の大探偵・ホームズとともに事件の捜査!
法廷と対をなす「探偵」パートでは、龍ノ介が法廷で戦うための武器となる証拠品を集めるのが目的となる。
主に、現場の気になる場所を調査する「調べる」コマンドや、各所にいる人物に話を聞く「話す」コマンドで、裁判の準備を進めていくのだ。
また、探偵パートで鍵を握る人物として登場するのが、かの有名な私立探偵シャーロック・ホームズだ。
彼は持ち前の推理力で事件の真相を語るのだが、ちょっとズレた推理を展開してしまう。
その推理のズレているところを真実と置き換えるのが、龍ノ介の役割の1つとなっている。
一部を除き、1つの章で「探偵」→「法廷」→「探偵」……と繰り返し、裁判で無罪を勝ち取るとクリア。次章に進むことができる。
有料の買い切り型アプリ(iOS版は、2~5話は追加購入制)だが、内容は3DS版とまったく同じもの。
iOS版とAndroid版ともに、全話をプレイするとしても3DSの廉価版よりもお得な2,520円(リリース時価格)となっているので、これから本作を遊ぼうと思っているなら、スマホ版がおすすめだ。
新たな裁判が龍ノ介を待ち受ける
本作は、1話目は前述のとおり法廷パートのみで完結、2話目はシリーズで唯一、探偵パートのみで完結する。
3話目からは、探偵パートと法廷パートを数日間繰り返すことになるのだが、その舞台は倫敦(ロンドン)。
時代や場所が変わっても、逆転裁判ならではの「法廷バトル」は存分に楽しむことができる。
『大逆転裁判』は、2017年8月に続編となる『大逆転裁判2 -成歩堂龍ノ介の覺悟-』が発売されたばかり。
ネタバレとなるため詳しくは伏せざるを得ないが、消化不良ぎみのストーリーや伏線が、続編で深く掘り下げて回収されるよう設計されている。
『大逆転裁判2』のスマホ版はいずれ配信されるとしても、しばらく先になると思われるので、すぐにプレイしたい場合は3DS版を購入する必要があるし、購入したくなるかも!?
- 使用した端末機種:HTC U11
- OSのバージョン:Android 7.1.1
- プレイ時間:約8時間
- 記事作成時のゲームのバージョン:1.00.00
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