『ポケモン』初のスマホゲームでポケモンマスターに!
パズルを解いて多彩なポケモンたちをコレクション
誰もが知っている『ポケットモンスター』シリーズ。これまでは任天堂が販売を担当し、子会社のポケモンが開発を行っていたため、任天堂ハード以外で展開することがなかった。マリオやカービーなどと同様に世界的な人気を誇る『ポケモン』が、スマートフォン用とはいえ、任天堂以外のハードで遊べるようになったことを驚くとともに、時代の趨勢を感じざるを得ない。
さて、今回リリースされた『ポケとる スマホ版』は、もともとニンテンドー3DS用のダウンロードソフトだったタイトル。6×6のマス目の中で、縦横いずれかで同じポケモンを3つ以上そろえると消滅して、敵を攻撃できるというタイプのパズルゲームだ。3DS自体がタッチスクリーン標準搭載、かつダウンロードソフトであるということからも、本作とスマホとの親和性の高さが推し量れる。
ピースを消してポケモンゲットだぜ!
プレイヤーは、野生のポケモンを相手にバトルを挑み、勝利した後はモンスターボールを使ってそのポケモンを捕獲することができる。バトル(という名のパズル)では、手持ちのポケモンを最大4種類投入することが可能で、その強さや相性がパズルでのバトルに大きな影響を与えることになる。
またバトルにおいては、プレイヤーがパズルを操作できる回数となる「手かず」が設定されている。手かずの範囲で相手を倒せない場合はゲームオーバーだ。時間制限型ではなく回数制限型なので、じっくりと考えながら遊べる配慮がうれしい。低年齢層はもちろん、この手のパズルに慣れていない人も、少しずつパズルを解くコツがわかってくるはずだ。
パズルに投入するポケモンはそれぞれ攻撃力を持っていて、パネルのポケモンを消すたびに相手のライフを削っていく。指定された手かず以内で倒せばクリアとなり、ポケモンゲットタイムに移行。ここで捕獲に成功すれば、そのポケモンを仲間に加えることができる。
モンスターボールで相手を捕まえる際には、ベースとなる捕まえやすさのパーセンテージに、残りの手かずがボーナスとして加算される。ここでゲットに失敗した場合、さらにコインを使ってスーパーボールを取り出し、捕獲に再チャレンジすることができる。スーパーボールを使ったときの捕まえやすさは、通常のモンスターボールの倍の確率だ。
各ポケモンにはレベルやタイプ、メガシンカといった要素も
『ポケットモンスターモン』はそもそも、自分のポケモンを成長させて野生のポケモンやライバルのポケモンとのバトルに勝利していくシリーズだが、本作にもちゃんと成長の要素が用意されている。また、属性に相当するタイプもシリーズに準拠しており、敵のポケモンに対して有利な属性を持っていれば、それだけダメージも増加する。また、『ポケットモンスターX・Y』から追加された「メガシンカ」もゲーム内で再現できるようになっている。
ポケモンの数はどんどん増える
本作では現時点で、200種類ほどの野生ポケモンが用意されている。この数は、今後のアップデートで徐々に増えていく予定だ。また、3DS版とのシリアルコードの交換で手に入るポケモンや、その他のレアポケモンが手に入るゲーム内イベントも随時開催。もちろん、ゲームを先に進めるにつれて難度もあがり、捕まえにくくもなるが、ポケモンを育成しながら強敵に立ち向かってポケモンマスターを目指してほしい。
3DS版と比べて画面はスマートに
3DS版では上画面に敵のポケモンが表示され、下画面がパズル部分という画面分割だったが、アプリ版では縦方向の1画面にすべてが収まるようにリデザインされている。表示されている情報量に変化はなく、アプリ版の方が画面の構成上左右が狭くなっているが、特に違和感はない。また、通常のスマホに比べると3DSの方が電池の持ちがいいのは確かだが、長く遊ぶタイプのゲームではないため、バッテリー消費に気を使うほどのこともないといえる。
『ポケとる スマホ版』の正式バージョンのサービス開始を記念して、『ポケとる スマホ版』と3DS版『ポケとる』のそれぞれに、アイテムがもらえるパスワードおよびシリアルコードがプレゼントされるキャンペーンが実施中だ。期間は2015年9月30日(水)の15:00まで。
『ポケとる スマホ版』では、3DS版で使えるパスワードがチェックできる。このパスワードでは、コインや経験値1.5倍、メガスキルアップなど、複数のアイテムから1つを受け取ることが可能だ。
一方の3DS版では、『ポケとる スマホ版』で使えるシリアルコードを見ることができる。このシリアルコードでは、ルカリオをメガシンカさせることができるメガストーン、「ルカリオナイト」がもらえる。
遊べるのは連続5回まで
3DS版でもそうなのだが、パズルを遊ぶのに必要なライフは時間経過による自然回復となっており、その上限は5つまで、そのため、どんなにゲームを進めても連続して5回までしか遊ぶことができない。もちろん、アイテムを買うことでライフを回復させることもできるが、この点に関する注意がゲーム内でも公式サイトでも明言されているのが他のゲームアプリと一線を画している部分だ。子どもが遊ぶことを想定して作られているので、遊び過ぎないようにという配慮からだろう。『ポケモン』らしい気配りだ。
全年齢のユーザーを想定しているだけあって、課金画面が奥まった階層にあることも特徴的である。スマホゲームといえばお金が掛かると思われる親御さんもいらっしゃるかと想像するが、ぜひ安心して家族全員で遊んでもらいたい。
- 使用した端末機種:iPhone 6 Plus
- OSのバージョン:iOS 8.4.1
- プレイ時間:約2時間
- 記事作成時のゲームのバージョン:1.0.3
- 課金総額:0円
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