『甲子園物語』がこの夏登場! ドラマチックな高校野球ゲームを先行プレイ【ゲームプレビュー】

魔法が手掛ける『甲子園』シリーズでは、高校球児の熱い戦いを楽しめる。その最新作となる『甲子園物語』がスマホゲームとして、この夏に配信される予定だ。本作をひと足早く本作をプレイできる機会を得たので、プレイした感触などをお伝えしよう。

目指すは甲子園制覇! あのモーションエディットも健在

本作のジャンルは、「ドラマチック高校野球ゲーム」とされており、プレイヤーは高校野球部の監督として球児たちを甲子園へと導くのが目的だ。

選手の練習メニューを組み立ててチームを育てて戦わせるシミュレーションゲーム風のシステムとなっており、実際に選手を操作するアクション要素はない。そのため、育成と戦略がカギを握るゲームとなっている。

甲子園シリーズとは?

1990年代から20年以上続く野球ゲームシリーズ。

全国各地の高校から1校を選び、春夏の全国大会、いわゆる「甲子園」で優勝を目指す高校野球が舞台だ。

1998年に発売された、『98’甲子園』(PlayStation)では、投球モーションのエディット機能が搭載され、ありえない動きを表現できることで話題になった。

監督として選手を率いる「甲子園編」

メインとなるモードは、監督になって高校野球を戦い抜く「甲子園編」。

ゲーム内の時間は1週間ずつ進行。毎週、どの選手にどの練習をやらせるか指示を出し、チームの戦力を強化して試合に備えていく。

練習は全部員に個別に指定することができるが、右上の「おまかせ」をタップすれば、自動でそれぞれに合った練習をセットしてくれる。毎週指示するのが面倒だという場合に便利だ

練習メニューと上昇する能力の組み合わせは、以下の通り。

野手練習

  • 打撃:巧打
  • 筋力:長打
  • 守備:守走

投手練習

  • 投球:球威
  • 変化:変化
  • 基礎:スタミナ

投手に野手練習、野手に投手練習をさせることもできる! 4番でエース、いわゆる二刀流の選手も作れそうだ

練習中の画面。各練習のボタンをタップすると、オーラのようなものが発生して、練習効果がアップ。ただし、試合でも使用する「気合」を消費するので、使いすぎには注意が必要だ

また、練習を繰り返すと選手の体力が減り、練習後にケガをしてしまうことも。能力が大幅に減少し、試合で本来の実力を発揮できなくなるので、適度に休息を与えてケガを回避させるのがよさそうだ。

ケガの完治には1ヵ月以上かかる場合も。試合に出場できないというわけではないが、戦力が大幅にダウンしてしまうので、細心の注意を払おう

ケガ以外にも、練習後にはさまざまなイベントが発生。部費がもらえたり、部員の能力がアップするなどの効果が確認できた

練習を繰り返して7月を迎えると、現実と同様に、甲子園大会の予選が始まる。

試合でプレイヤーが介入できるのは、チャンスとピンチの場面。それぞれで選手に指示を与えて、試合の流れを引き寄せることが重要な役割だ。

試合は基本的に自動進行。高速で進むので、テンポよくプレイすることができた。カットインの発生が、チャンス・ピンチの合図となる

なお、本作におけるチャンスとは味方ランナーが得点圏に進んだとき、同様にピンチは相手ランナーが得点圏に進んだときのことを指している。

与えられる指示は「フルスイング」や「ミート重視」など。その場面の状況や選手の能力から、最適なコマンドを選ぶことが勝利のコツといえるだろう。

ノーアウトならバントでランナーを進めたり、3塁ランナーがいたら犠牲フライ狙いでフルスイングなど、状況に応じて判断が求められる。必殺技は気合を消費してしまうので、連発は避けた方がよさそうだ

投手が息を切らしはじめたら、体力が減っている合図。ピンチ時に失投は避けたいので、リリーフピッチャーと交代させよう

臨場感のある演出で白熱した戦いを楽しめる。捕球できるかどうかは手に汗握る瞬間で、まさにドラマチックだ

試合に勝つと校長先生が登場。新たな練習機材の購入を提案してくれる。

部費を消費して購入することになるが、練習の効果がアップ。試合に勝つことで、さらに選手を強化して、強豪校へ近づくことが可能だ。

校長先生なら、気前良く買ってくれてもいいのだが……。なお、機材は使っていくうちに耐久力が減っていき、最終的には壊れてしまう

夏の大会以降も、合宿や秋季大会、ドラフト会議などの季節ごとの試合やイベントが続く。これを繰り返して、甲子園制覇を目指すのが大まかな流れとなる。

秋季地区予選では、3年生の抜けた穴が大きかったのか、1回戦で敗退となってしまった。ドラフトは、プレイヤーが入部させた選手が指名されるようだ

部員とマネージャーはガチャで入手

入部させる部員とマネージャーは、ガチャを引くことで入手できる。

ガチャで部員を引いて、甲子園編で使うと3年目の秋にドラフト会議でプロ入りするという仕組みになっている。

今回はマネージャーガチャを10連、選手ガチャを単発で引かせてもらった。ガチャを引くには課金通貨の「ダイヤ」が必要になる

マネージャーは必殺技を伝授してくれる模様。超高確率でストライクを取れる「ファイアーブリッツ」の他にも、ざまざまな必殺技が存在するようだ

「BIGリーグ」で全国のプレイヤーと対戦

甲子園編と並んで、本作の軸となるモードが「BIGリーグ」。こちらは、甲子園編で育てた選手でチームを組み、全国のプレイヤーと対戦するモードとなっている。

勝利を重ねると挑戦できる昇格戦で勝てばランクが上がり、対戦相手も強くなっていき、獲得できる報酬も豪華になる。甲子園編で育て上げた部員で、全国プレイヤーと競うという楽しみがありそうだ。

試合数に応じてガチャチケットなどの報酬が獲得できる。ちなみに、ランクはC→CC→CCC→B→……→SSSと進んでいくとのこと

BIGリーグで使用するチームのオーダーは、「選手寮」で管理する。部員を強化する「強化指導」や「素質開花」もここから行うことが可能だ。

強化指導をしておけば、他の部員より強い状態で入部できる。強化指導は限界があるが、素質開花で上限を開放できるようだ

エディットで自分だけの選手やチームが作れる

『98’甲子園』ではプレイヤーが作れる投球モーションが話題となったが、そのモーションエディットは本作でも健在。

打撃と投球のモーションと、ユニフォームなどを自分好みに仕上げることができる。

打撃と投球のどちらも、予備動作や足上げなどの各動作を個別に変更できる。用意された中から選択する形式なので、『98’甲子園』のような現実的でない動きにはならないが、個性的な動きはいくつか発見できた

ユニフォームエディットは自由度が高く、ロゴやアンダーシャツの色まで設定できる。母校や好きなプロ野球チームのユニフォームを再現することもできそうだ。

例えば、帽子だけでも4つの項目があり、かなり細かいエディットが可能となっている。大体のユニフォームは再現できるだろう

甲子園本番の夏にリリース予定

部員のマネジメント、全国のプレイヤーとの対戦、豊富なエディット要素が見どころの本作。野球ゲームが好きな人はもちろん、高校野球が好きだけどゲームは苦手、といった人も楽しめる要素が詰まった作品に仕上がりそうな予感。

なお、本作のリリースは今夏が予定されているが、本日より事前登録が開始されている。本作に興味を持った人は、忘れずに登録をしておこう。

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※画像はすべて開発中のものです