狩猟、採集から収穫、そして収奪へ
開発と建築を続けて文明を発展させる本格ストラテジー
『シヴィライゼーションII』といえば初期のPCゲームの名作シミュレーションゲームだが、その名作を手掛けたブライアン・レイノルズ氏の率いるBig Huge Gamesが、やはり文明の興亡を描いたゲームアプリを開発した。それが本作『ドミネーションズ -文明創造 –』だ。
プレイヤーが見守る勢力は、旧石器時代である黎明の時代からスタートして、資源を備蓄し、文明をはぐくみながら、青銅器時代から鉄器時代へと発展していく。現時点では産業時代までが実装されているが、最終的に文明はロケットを開発するなど、現代まで発展していくことになる。
アレクサンダー大王やナポレオン、織田信長といった名将たちも登場する
文明 -選べる8つの勢力-
順調に文明を発展させ、鉄器時代まで来ると、8つの文明から1つを選できるようになる。選べるのは、中国、日本、フランス、ドイツ、イギリス、ギリシャ、ローマ、韓国だ。それぞれに特徴があり、どの国が優れているというものはない。例えば、中国なら「人口ボーナス」、日本なら鎖国を反映して「平和条約期間延長」といった具合だ。
日本を代表するユニットの武士と、韓国の花郎。武士の2倍の攻撃ボーナスを持つ花郎は強力なユニットだ
なお、韓国は日本版のリリースに際して追加された文明で、文明レベルの低い時代から、より発展した時代でその真価が発揮されるタイプのようだ。文明に関しては、今後も追加されていくことがアナウンスされている。
中世以降になると、革命によって文明を変更することが可能になる
建築 -文明の基礎は建築から-
森を切り開きながら人間の生存圏を拡大し、より強力な文明へと育てていくわけだが、何はともあれ人口の確保と建築こそが発展への要となる。本作では人口維持のコストを支払う必要がない代わりに、人口増加に時代ごとの制限が掛けられている。
建築にも狩猟にも開墾にも、あらゆる工程で人手が必要なので、その割り振りはとても重要だ。建設にしても採集にしても時間が掛かるため、長時間の作業に従事させてしまうと他の作業に回す人手が足りなくなり、全体の発展が止まってしまう。
作業時間の短縮には、課金要素の1つでもあるクラウンを消費する。この場合は7個のクラウンが必要だ
なお、建造物の建築は好きに行っていいのだが、最初はクエストに従っていくとむだがない。また、建築する場所については特に気にする必要はない。それというのも、建築中も建築後も、施設を自由に移動できるからだ。これは建造物だけでなく、道路や、自分で作ったわけでもない果樹や金山といったものにも適用される。ただし、一部には野営地などの動かせないものもある。
道路いに建築物を置くとボーナスを手に入れることができる
戦争 -略奪も発展には必要な要素-
歴史を紐解けば、戦争によって文明の伝播が行われたことは明白である。タラス河畔の戦いでは西洋圏に紙がもたらされたし、文禄・慶長の役では日本の磁器技術が向上した。本作でも、襲撃による略奪は端的に資源を増やし、文明を発展させる有効な方法である。
戦争には、決まったマップで戦闘を行うシングルプレイと、対人戦であるマルチプレイがある。シングルプレイは攻め込むだけだが、マルチプレイでは逆に攻め込まれることも想定しなくてはならない。
平和条約はクラウンで購入する。戦争が起こらない合間になるべく文明を発展させておこう。序盤は平和条約を結んだ状態のため、他のプレイヤーに攻め込まれることはない
攻め込まれたくなければ、期間限定ではあるものの、他の勢力との間に平和条約を締結できる。この条約が有効な期間は、攻撃されない代わりにこちらから侵略することも不可となる。ただし、自分で設定した平和条約は任意で破棄することが可能だ。
また、攻め込むためには兵士を育成し、防衛のためには防衛施設を発展させなければならない。特に、防衛施設の建設と配置は中盤の重要な要素の1つである。
街道の効果を最大限に発揮しようすると、防衛にはまったく不向きな街の作りになる。防衛を考慮しなければ、その分だけ発展も早いのだが、攻撃に対してなすすべがない。痛しかゆしである
技術の発展により、兵士の種類を増やすこともできる。それぞれに向いた役割があるので、コストの高い兵士が必ずしも強いとは限らないことに注意しよう
戦争では、攻撃側が目標の建物を破壊すれば仕掛けた側の勝利になる。逆に攻撃側が全滅すると敗北だ
自分の勢力をいかに成長させていくか? 時間を掛けてじっくりと楽しめる!
リアルタイムストラテジーというジャンルのゲームは、立ち上げてからすぐにゲームプレイの画面に入れるので、レスポンスがよくて遊びやすい。本作も、その点は他のゲームと同様である。ただし、5分ほど放置するとリロードを要求されることが少々ストレスとなった。
タッチの感度は普通だが、狩猟時など細かいオブジェクトへのタッチは、オブジェクトの密集具合にもよるが、違うものを触ってしまうことも多かった。おそらく、画面の大きなタブレットではより遊びやすくなるだろう。逆に、5インチ未満の画面では拡大機能を活用するなど、少々工夫が必要かもしれない。また、建築物の移動が自由にできるのは大変ありがたい機能なのだが、逆に動かしたくない場合もあるので、ロック機能があるとなおよかった。
過去の名作ストラテジーにかかわってきたスタッフが開発しているだけあって、本作では対人戦より文明の発展を楽しむ要素が強い。この先のアップデート展開で印象も変わると思うが、鉄器時代あたりまでは文明構築の妙を楽しんでもらいたい。
また、誰からも攻撃されないし、攻撃しないクローズドの世界で自分の文明の発展を観察し続けたいのであれば、それも可能であるという選択肢があるのは遊びの幅としてアリだろう。プレイヤーの志向が文明と国家の方向性として発展にあらわれていく本作の面白味を、ぜひ体験してもらいたい。
- 使用した端末機種:iPhone 6 Plus
- OSのバージョン:iOS 8.4.1
- プレイ時間:約12時間
- 記事作成時のゲームのバージョン:2.2.106
- 課金総額:0円
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