『艦隊これくしょん‐艦これ‐』のAndroid先行試験運用がスタート! その出来栄えやPC版との違いをチェック

『艦これアーケード』でさらに新たなファンを獲得して話題となっている『艦隊これくしょん‐艦これ‐』(以下、艦これ)。これまではPC(Windows)のブラウザを介してしか遊べなかった本作が、スマートフォンでもプレイ可能となる。6月10日からスタートしたAndroid版先行試験運用の様子をレポート!

『艦これ』を外出先でプレイ可能!

今秋にアニメ『劇場版 艦これ』の公開も予定されており、『艦これ』の盛り上がりはまだまだ収まりそうもない。

この機会に、新たに本作をプレイしてみたいという方も少なくないのではないだろうか。

今回のAndroid版先行試験運用に参加できるのは、事前に申し込みを行い当選した提督(プレイヤー)のみとなっている。

残念ながら抽選に外れてしまった提督たちのために、実際に遊んで分かったPC版との違いなどを紹介していこう。

こちらはPCブラウザ版の画面。先行運用版に当選したか否かはゲーム内で確認できる。惜しくも当選できなかった提督は、次回の当選枠の拡大を待とう

Android版をプレイするためのアプリはGoogle Playでは配信されておらず、まずDMMゲームストアのアプリをダウンロードしてインストールする必要がある。

まずはDMMゲームストアにアクセスし、ページ内にあるQRコードからアプリをダウンロード。こちらをインストールした後に、アプリ内で『艦これ』をインストールする。

当選のお知らせに書かれているURLにアクセスすると、DMMゲームストアのガイドページが開く。このページにあるQRコードをリーダーで読み取ると、ダウンロードページへ移動できる

DMMゲームストアを起動した後、さらに『艦隊これくしょん‐艦これ‐』をダウンロード&インストールする。これでプレイ準備は完了

注意点としては、DMMアプリストアへのログインがDMMアカウントのみに限られていること。TwitterやGoogle、Facebookアカウントでプレイしている提督は、現時点ではAndroid版をプレイできない仕様となっている。この辺りは改善を要望したいところだ。

ゲームの開始時には、BGMおよびボイスのオン/オフを選択できる。ローディングの画面は、PC版のプレイヤーにはおなじみのもの

いつもと変わらない雰囲気のスタート画面! 「Android携帯先行運用版」の文字がひときわ目立っている

気になるユーザーインターフェースの違いは?

「提督が鎮守府に着任しました。これより艦隊の指揮に入ります!」という、いつものセリフでゲーム開始!

個人的には音量が若干小さめに感じたが、これはもちろんオプションから調節可能だ。また、放置ボイスのオン/オフもPC版と同様に切り替えられる。

こちらはホーム画面。プレイヤーデータも、すべてPC版と連動していることを確認できた。久々のログインなので資材が満タンに……

画面のデザインやインターフェースは、PC版と基本的に同じ。普段から『艦これ』を遊んでいる人なら戸惑うことなく操作できるだろう。

画面の切り替えなどもスムーズだが、これは使用している端末のスペックに依存するかもしれない(今回はHTC 10でプレイ)。

編成画面と補給画面。PCでの操作を前提としたボタンなどもそのままとなっているため、画面の小さな端末だと若干操作しづらいかもしれない。特に、「全補給」ボタンの反応が悪かった

改装画面と入渠画面。リストの文字が大きく、艦名が一部しか確認できないのが困り者だ。端末によっては「重雷装巡洋艦」までしか表示されず、「大井」なのか「北上」なのかがわからないことも

こちらは工廠の画面。ちょうど大型建造が終わっていたので確認したところ、「マイクチェック」のセリフがかわいい「霧島」さんが登場。キラキラの演出がかなり重いようで、セリフが始まるまではかなり画面がカクカクになっていた

ちなみに、PC版とAndroid版を同時に立ち上げることは可能だが、ログインした瞬間にもう一方が「通信エラー」になって接続が切れてしまう。この点には注意が必要だ。

戦闘もスムーズに展開!

さて、それでは戦闘のほうはどのような出来栄えになっているだろうか。まずは「演習」で小手調べをしてみた。

『艦これ』では「出撃」を選択すると、実戦で敵の海域を制圧する「出撃」のほかに、ほかのプレイヤーと練習試合をして経験値を獲得する「演習」と、予備の艦隊で遠方に出撃して自動的に資材を持ち帰ってくる「遠征」が選択できる

演習では、戦う相手の編制を事前に確認することができる。提督同士の互助の精神として、極めて弱い編成で艦隊を組んでくれている人も多い。

が、タイミングが悪ければ「ガチ編成」の艦隊とぶつかってしまうこともある。

たとえ負けてしまったとしても、通常の戦闘よりも多い経験値が獲得できることがほとんどなので、お気に入りの艦娘を育成する手段として活用していくのが手だ。

これから参戦する人はぜひ覚えておこう。

相手の編制を確認して問題がなければ、陣形を選んで演習開始。この場合はどれを選んでも大差はない。負けることを前提に、レベルアップさせたい艦娘で自分の艦隊を編成するのも攻略法の1つだ

戦闘が始まると、攻撃のたびにキャラクターのイラストがオーバーラップする演出が繰り広げられるが、ここでも特に違和感はなし。もちろん、キャラクターボイスもたっぷりと楽しめる。

艦娘や敵キャラクターが次々と登場する戦闘シーンが違和感なし。実にスムーズにバトルが進んでいく

では、実戦のほうはどうだろうか。演習と大きく異なる点は、海域を進んでいく際に「羅針盤」で航路を決定するという要素だ。

操作などはPC版と変わらないのだが、羅針盤が回転するアニメーションの処理が重く、回転終了から進行ルートが決まるまでに若干時間がかかるようだ。

思いどおりの進路を選べないことから、『艦これ』で最大の強敵とも呼ばれる羅針盤。周回プレイをする際などは、そのもっさりとした動きにイラついてしまう提督もいるかもしれない

また、S勝利で新たな艦娘を手に入れたときの演出も若干もたつき気味。ただ、スキップする感覚で画面をタップしていれば、この点はまったく気にならなかった。

何とか2-2のボスにたどり着き戦闘開始。旗艦が開幕の雷撃戦で小破してしまうというアクシデントはあったが、夜戦で残った敵を片付けて完全勝利

じっくりと遊べる時間を確保してプレイするのがおすすめ

スマホゲームになったということで、途中でゲームを中断したときの処理が気になる方も多いだろう。

戦闘中に電源ボタンで画面をオフにした場合、中断された状態から戦闘を再開することができた。

しかし、ゲームをいったん終了してしまった場合には、その前の戦闘までは記録されるものの、戦っていた最中の敵に関しては撃破した内容などが反映されない仕組みになっているようだ。

周回などの攻略はそれなりに時間がかかるので、ある程度落ち着いてプレイできるタイミングで遊ぶのがよさそうだ。

そのほか、一部の表示に不具合があることなども確認できたが、今月中にはアップデートを行えるよう、現在準備を進めているとのこと。

同じタイミングで当選枠の拡大も予定しているそうなので、先行試験運用の登録を済ませている提督は楽しみにしておこう。

ここで紹介しているのは、あくまで試験運用のもの。正式版までに、今後もさまざまな改良・改善が行われることと思う。

また、遠征などの指示を細かに出したいという人にとっては、Android版で外出先でも手軽に『艦これ』が遊べるようになるのは非常に大きい。

筆者のように「家でないと遊べないから……」と『艦これ』を中断している人も、正式版のリリースに合わせて復帰するというのもアリ。

もちろん、アーケード版から入った人はAndroid版であらためて『艦これ』本編を始めるというケースも多いだろう。新たな艦娘も続々と登場しているので、今後の展開にも期待大!

(C)2015 DMM.com POWERCHORD STUDIO / C2 / KADOKAWA All Rights Reserved.