Deer Hunter 2016【ゲームレビュー】

スマホゲームをグローバルに展開しているGlu Mobileの代表的シリーズ『Deer Hunter』の最新作が登場した。本作『Deer Hunter 2016』は、世界各地の大自然を舞台にさまざまな武器を使って、動物たちを狩っていくリアルハンティングゲーム。前作では2,000万ダウンロードを突破した超人気タイトルなのだ。

ライフルやショットガンを手に
大草原を駆け巡る動物たちをハンティング!

リアルなハンティング体験ができる世界的人気シリーズの最新作。日本ではあまりなじみがないかもしれないが、待ちわびていたファンも多いはず。シカやイノシシ、オオカミ、クマを始めとして数百種類の動物が生息する大草原で、プレイヤーは一定数の動物の狩猟や、動物の特定部位を狙うなどのさまざまな条件が設定されたミッションをクリアしていく。狩猟武器であるライフルやショットガンなどの操作もシンプルで、操作にはすぐに慣れることができる。動物を一撃で仕留めたときの爽快感を思いきり味わおう。

リアルな狩猟体験はそのままに、よりシンプルにパワーアップ

2016年版は前作に比べて、ミッションの種類などのゲームシステムがシンプルにまとめられている。武器についてはピストルがなくなり、ライフル、ショットガン、アサルトライフル、弓の4種類となった。ただし、各武器のバリエーションとカスタマイズの種類が増加。さらに動物たちの種類も増えている。

そして新たに、新たな武器を購入できる「プロショップ」が登場。ここでは、ミッションクリア時や課金で得られるゴールドを使って、強力な武器を買うことができる。

また本作では、狩猟時の動物の血の描写がカットされた。こ画像や効果音などは前作よりもリアルになり、バイオレンス描写を省いたことで、あらゆる世代のユーザーが安心して楽しめるようにパワーアップしたといえる。

狩猟生活はアラスカから始まる。エリアごとに分かれたメイン画面はシンプルな画面構成だ

操作はごくシンプルなため、チュートリアルは冒頭に少し用意されているだけ。ゲームシステムも前作を継承しているので、ファンにはおなじみの内容になっている

武器をカスタマイズして、草食系から肉食系の動物たちを狩猟

ゲームモードは、メインモードである「ライフルシリーズ」と「ショットガン請負猟」「トロフィー狩猟」「AR請負猟」の4種類。アラスカから始まるエリアで、これらの狩猟ミッションをクリアしていくのだが、次のエリアに進むには、「トロフィー狩猟」の5種類のミッションをクリアする必要がある。ファントムやゼウスなど、ユニークなニックネームのついたこのエリアの大物を仕留めてから、次のエリアへと旅立つ仕組みだ。

各ミッションの内容は、動物を普通に狩ることのほかに、肺や心臓を狙う部位指定のものがあり、ステージが進むにつれて難易度が上がっていく。基本的に、武器の性能がよければそれだけ簡単にクリアできるようになるので、細かなカスタマイズが重要となってくる。

「トロフィーシリーズ」は次のエリアに行くためのキーミッションなので、それだけ難易度も高め。武器の強化は必須条件となる

ミッション中は、画面のスワイプで視点の上下左右への移動、左下のアイコンのタップでスコープ視点となって視点がズームされる。さらに右下のアイコンをタップすれば射撃だ。特定の部位狙いの場合には、赤外線アイコンをタップして動物の体内を透視しながら狙いをつけよう。ただし、赤外線が使えるのはわずか数秒で、1回のミッションに1度のみ。素早い操作が必要だ。

ミッションが始まったら、まずターゲットの動物を探して目視で確認。動物たちは、先のステージへ行くほど遠く離れた場所にいる

ターゲットを見つけたらスコープ視点に変えてズームアップ。レティクル(照準)の中央に動物が入ったら引き金を引こう

肺や心臓を狙う場合には、ズームと同時に赤外線をON。手ぶれを調整しながら慎重に狙おう

ミッションをクリアすると、レベルアップに必要な経験値のほかに、武器の購入やカスタマイズに必要なハンターマネーが手に入る。さらにレベルアップ時には、ミッションをプレイするのに必要なエネルギーやゴールドが得られる。ハンターマネーでの武器のカスタマイズには、威力やズーム距離、安定度などのいろいろな種類があり、好きなように強化していけるのだが、カスタマイズの結果がミッションを請け負う条件になることも多いので、最初のうちは条件に従って強化していこう。

各武器にある6種類の部分をカスタマイズでパワーアップしていく。武器による特性を伸ばすようなカスタマイズが好ましい

ライフルとショットガンは序盤から手に入るが、見落としがちなのは弓。イベントで手に入るので、忘れずにイベントミッションをプレイしておこう。なお、AR(アサルトライフル)はゴールドをためて買うしかなさそうだ

ハンターマネー稼ぎとミッションクリアのポイント

■「ショットガン請負猟」を使ってハンターマネーをためよう

ミッションをプレイするのに必要なハンターマネーは、順番にミッションをクリアしていくだけでは必ず足りなくなる。マネーを稼ぐには、所持している武器の状態でクリアできそうなミッションをプレイするのがおすすめ。特に「ショットガン請負猟」は、部位狙いの条件がないので比較的簡単にクリアできる。そのためにも、ショットガンを早めにカスタマイズしておくと有利だ。パワーと安定性のほかに拡散率を拡げておくと、アバウトな狙いでも動物に命中するようになる。ライフルだけではなく、ショットガンも優先的にカスタマイズしていこう。

ショットガンの場合、拡散率をカスタマイズすると画面中央のレティクルが大きくなって狙いやすくなる。また、どの武器にもいえることだが、リロードするタイミングを考えて撃たないと、その間に動物が逃げてしまうことになる

■1発で動物を仕留めることがクリアのポイント

動物たちは射撃時の音がすると一斉に動き出し、逃げてしまう。そのため、最初のショットに失敗すると次に狙いをつけるのがかなり難しくなる。肺や心臓の部位狙いが条件の場合、いったん外すと赤外線が使えなくなるので、ほとんどクリア不可能。ハンターマネーに余裕のあるときに、ライフルのズームをカスタマイズして狙いをつけやすくしておくといいだろう。

また、照準が合ったと思ったらためらわずにタップすることもポイント。何度も狙いを定め直していると、手ぶれもあって余計命中率が下がってしまうからだ。思い切って撃つことも大切だ。

レティクルの中央が狙う部位を捉えた瞬間に、射撃のアイコンを素早くタップ。躊躇しては失敗する。特に赤外線は使用時間が短いので、一撃で決める必要があるのだ

射った直後にド派手なエフェクトが加わるこのシーンが表示されたら、ミッションクリアは間違いない

弾丸が飛んでいくシーンは緊迫感が味わえる瞬間。遠方の動物を仕留めたときの爽快感はかなりのものだ。これがこのゲームの魅力となっている

動物を仕留めたときの爽快感と、短時間でミッションをクリアしていく手軽さで楽しめる本作だが、ミッションクリア後にたびたび表示されるPR画像が少々わずらわしい。ただ、動画を見るだけでゴールドが手に入ることがあるのはうれしい。プレイに必要なエネルギーも数分待っていれば回復するので、良心的だ。

ただし、プレイ中にAndroidとiOSの両方でゲームにログインできない状態が続くことがあった。今後のバージョンアップでの改良を期待したい。

  • 使用した端末機種:GALAXY Note Edge / iPhone 5s
  • OSのバージョン:Android 5.0.1 / iOS 9.0
  • プレイ時間:約4時間
  • 記事作成時のゲームのバージョン:1.0.0 / 1.0.0
  • 課金総額:0円

(C) 2015 Glu Mobile