Power Ping Pong【ゲームレビュー】

『Power Ping Pong』は、多彩な技とテクニックの応酬で熱い対戦が楽しめる、奇想天外な卓球ゲームだ。ライバルとして登場するのは、型破りなカンフーマスターたち。さらに、世界に挑戦するワールドワイドなランキング戦や、友だちとのオンラインバトルにも対応している。

カット、スマッシュ、激しいラリ-!
必殺技が次々と炸裂する熱血系卓球ゲーム

秋と言えばスポーツ、そして来年はオリンピックイヤーということで、スポーツゲームで遊んでみるのはどうだろう? というわけで、今回はスポーツゲームの雄としておなじみのエレクトロニック・アーツの子会社であるChillingoが配信する卓球ゲーム『POWER Ping Pong』をレビューする。本作はすべて英語で日本語へローカライズはされてないが、内容自体はシンプルな卓球ゲーム。直感で理解できるシステムになっている。

中心にプレイボタンがあるシンプルなスタート画面。STOREでは、多種多様なケットや特殊アイテム、スキルポイントなどが購入できる

スワイプでボールを自在にコントロール

設定のハチャメチャさに目が行くが、かなり本格的な卓球ゲームで、サーブやレシーブ、スマッシュなど、スワイプの仕方によってボールの飛び方や動き方がかなり変わってくる。基本的なテクニックはチュートリアルですべて教えてくれるので、練習気分でチャレンジしてみよう。

チュートリアルはいつでもプレイできる。アーケードモードなどでなかなか勝利できないときには、確認のためにやり直してみるといい

FOCUSゲージがたまると、時間の流れがゆるやかになってボールがゆっくり飛んでくることも。よく見て焦らず、チャンスを生かして、横スワイプで回転をつけるなどのテクニックで攻め込もう

このような軌道でボールが飛んできたら、スマッシュのチャンスだ。回転するサークルが黄色くなるのを確認してから打ち返すと、強烈なスマッシュが繰り出せる

師匠相手にサバイバルモードで対決!

サバイバルモードでは、チュートリアルで相手をしてくれた師匠を相手にラリー勝負を行うことに。ラリーが続けば続くほどに点数がアップし、得点が高いとさまざまな報酬が受け取れる。また、ラリーがずっと続いていくと師匠の手加減がなくなり、どんどん難しいボールを打ち返してくるようになる。

サバイバルモードのステージは全部で7つ。そのうち4つは最初から開放されていて、残りの3つはアーケードモードのクリアによってプレイできるようになる。

どんなボールを打ち込んでも、師匠は必ず打ち返してくる。あわてず冷静に、長くラリーを続けることが高得点への唯一の道だ

アーケードモードを勝ち抜こう!

アーケードモードには5つの大会があり、1つの大会で優勝すると次の大会へと進めるようになる仕組みだ。まずは「VINTAGE CUP」の4試合を勝ち抜いて優勝を目指そう。

また、1試合勝利するごとにスキルポイントが獲得できる。これをスキルツリーに割り振れば、その後の試合で特殊効果を持つスキルが使えるようになる。

■スキルリスト

  • Energy
    PowゲージとFocusゲージがアップする。
  • Bomb
    爆弾を使って相手プレイヤーを一時的に行動不能にする。
  • Multiball
    球が3つに分裂する。
  • Extension
    相手コートの左右にエクステンション(拡張エリア)を作り、コートを少しだけ広くする。
  • Stash
    スキルの使用回数の上限をアップする。

各大会の最終戦では強力なボスが出現する。負けてもコンティニュー可能だが、別途トークンが必要だ。トークンがなければ1回戦からやり直し!

オンラインで友だちと卓球勝負

MULTIPLAYERのメニューからは、2種類のユーザー対戦が可能となっている。「HEAD TO HEAD」は1つの端末を使って2人で対戦するモード。一方の「ONLINE」は、Google+(Android版)またはGame Center(iOS版)のIDを使ってオンライン対戦を行うモードだ。ユーザーIDを直接指定して対戦することもできるが、見知らぬプレイヤーと戦うことも当然ながら可能だ。

HEAD TO HEADはスマホの画面ではサイズが小さく、かなり難しかった。画面が大きいタブレットを使えば、このモードでも十分に激しい対戦が楽しめる

個性的なキャラクターを相手に卓球三昧

師匠をはじめとして、アーケードモードで対戦する相手はいずれもかなり個性的。どこかで見たような格闘家風のキャラやスモウスラー、パンダなども登場し、ビジュアル的にも面白い。端末スペックが低くてもカクツキなどはなく、誰でも手軽に楽しめるので、スポーツゲームが好きな人にはおすすめな作品だ。

難を言えば、チュートリアルなどもすべてが英語表記なので、やはりわかりにくい部分がある。それでもゲーム自体は単純明快なので、卓球のルールさえわかれば普通にプレイできるはずだ。

  • 使用した端末機種:Nexus 7 / Liquid Z200
  • OSのバージョン:Android 5.1.1 / Android 4.4.2
  • プレイ時間:2時間
  • 記事作成時のゲームのバージョン:1.0

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