わずか3分間で勝敗が決するスマホMOBA
リアルタイムストラテジー(RTS)と聞くと、暇さえあればゲームを起動して敵との資源の奪い合いを楽しむゲームをイメージする人も多いだろう。
今回の先行プレイで体験した『GODGAMES』もRTSとされてはいるが、「いつでもどこでも気軽に遊べる最大30人で繰り広げるオンラインバトル」が売りの、従来のRTSとはひと味もふた味も違うゲームシステムが特徴となっている。
ゲームを始めた途端、プレイヤーは神の座を継ぐ資格を持つ「サクセサー」として異世界に召喚される。
マッチングの待ち時間はゼロ
本作は、厳密にいえばMOBAスタイルのRTS。聞き慣れない人も少なくないと思うが、MOBAとは「マルチプレイヤーオンラインバトルアリーナ」の略だ。
そのMOBAにおける最大の楽しみは、もちろんマルチプレイヤーバトル。ボタンをタップした瞬間、世界中のプレイヤーとの熱い多人数対戦へと参戦できる。
フリーインバトルとはまさにこのことで、「遊びたいときに遊べる」システムがしっかりと用意されている。また、マルチバトル時に必要なスタミナのようなものもなく、際限なくプレイを続けることができる。
バトルに参加したプレイヤーは赤と青の2チームに自動的に分けられ、3分間でより多くのバトルポイント(BP)を稼いだチームが勝利となる。
バトルは「マナ」というコストをうまく駆使しながらユニットを召喚し、各チームの所有エリアを奪い合うという内容。多人数で陣取りゲームをするのに近い感覚といえる。
エリアはマップに複数あり、ここを奪ったり、支配していたりするときに得られるポイントを競い合うのだ。
一見すると難しそうだが、操作自体はタップ&スワイプだけの非常にシンプルなもの。求められるのは、素早い行動力と的確な判断力だ。
エリア以外にも所持マナを増やす「マナストーン」や敵を攻撃できる投石器などいろいろなギミックが用意されている。
マルチバトルで争うことになるステージは毎回ランダム。そのステージによって、マップの広さや地形、ギミックはさまざまだ。
一般的なMOBAだと1試合につき10分程度はかかることが多いようだが、そんな中でも本作の試合時間は「1プレイ1駅分!」といううたい文句どおり、わずか「3分間」となっている。
そのため、どのステージも狭めのマップデザインとなっており、敵とのバトルやエリアの攻防が激しくなりやすい。つまり、激動する戦況にいかに対応していけるかが勝利へのカギとなるわけだ。
味方との連携でよりタクティカルに
狭いマップで30人ものプレイヤーが入り乱れるので、個人プレイで活躍するのはかなり難しい。
「自分がどうしたいか」だけでなく、周りの味方プレイヤーの動きを観察して協力しながら進めていくことができれば、気づかないうちにBPがいつの間にかたまっていて、勝利できるということも多かった。
バトル終了時には、その試合において敵味方すべてのプレイヤーが個人で稼いだBPがランキング順に発表される。
奥深いバトルシステム
最初のうちは、バトル中に何が起きているのかほとんど把握できないまま、3分間が過ぎていってしまうだろう。
しかし慣れてくると、少しずつさらに考えさせられる戦略的なシステムが見えてくる。
マップを見渡せばどの部隊も丸見えなのかとてっきり思っていたが、各部隊には「視界」が設定されており、自分を含めた味方部隊の視界に入っている敵ユニットの存在しか確認できないことがわかった。
このように、本作にはまだ見つけられていないシステムやテクニックがまだまだ潜んでいるように感じる。バトルを繰り返して自分自身をレベルアップしていこう。
総勢60種以上の多彩なユニットたち
バトルで使うことになるユニットは、合計15体。さまざまなマナコストおよび特徴を持つユニットの中から選抜して編成した、カードデッキのような部隊でバトルに挑むこととなる。
各ユニットは、その特徴によって大まかに「タンク」「ストライク」「アシスト」の3タイプに分けられている。
これらのユニットは、ツリー状に伸びた「ユニット作成」で増やしていける。
エピックごとに設けられたアンロック条件を満たすことで、さらに作成可能なユニットが増えていく。
秘められたポテンシャルを引き出せ
ユニットごとにマナコストやステータス配分などが異なるので、それだけでもかなりそれぞれが特徴的なのだが、さらにユニットを自分らしくカスタマイズできるのが「ユニット成長」だ。
成長に必要な素材は、「クリキヨの庭」にてガチャ感覚で集めることができる。
忙しくても存分にやり込める!
紹介するのが最後となってしまったが、機能のアンロックなど必要な「GOD RANK」は、マルチプレイの勝敗にかかわらず少しずつ上がっていく。
そのため、やればやるほど快適なプレイが可能となり、マップへの対応力が上がり、プレイヤーの感覚も研ぎ澄まされていく。
他のゲーム以上に、本作では「慣れ」が非常に大切。システム自体もプレイヤーがなじみやすいよう工夫されていると感じた。
縦画面の片手操作でここまで戦略的なバトルができるのは、電車でのプレイが主な筆者には非常にありがたい。通勤通学時やちょっとした合間がゲームタイムだという方には非常におすすめできる、短時間で思いっきり楽しめるゲームだ。
このβテスト7月21日(木)までの実施が予定されている。
普段のゲームダウンロードと同じように、Playストアで検索すれば先行プレイに参加できるので、気になった方はぜひ白熱の3分間をひと足先に味わってみてほしい。
また、βテストはAndroid版でのみの実施となる。iOSのユーザーは正式リリースを心待ちにしておこう。
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