『GODGAMES』を先行プレイ!目まぐるしく移り変わる戦況に対応せよ【ゲームプレビュー】

7月6日からAndroid版で先行βテストがスタートしたアソビモの新作RTS『GODGAMES(ゴッドゲームス)』。3分間という短い時間で楽しめるとうわさの本作だが、その魅力をひと足先にお伝えしていこう。

わずか3分間で勝敗が決するスマホMOBA

リアルタイムストラテジー(RTS)と聞くと、暇さえあればゲームを起動して敵との資源の奪い合いを楽しむゲームをイメージする人も多いだろう。

今回の先行プレイで体験した『GODGAMES』もRTSとされてはいるが、「いつでもどこでも気軽に遊べる最大30人で繰り広げるオンラインバトル」が売りの、従来のRTSとはひと味もふた味も違うゲームシステムが特徴となっている。

公式サイトではジャンルが「フリーインバトルアリーナ」とも表記されている本作。ゲームはタイトルのイメージどおり、荘厳な雰囲気だ

ゲームを始めた途端、プレイヤーは神の座を継ぐ資格を持つ「サクセサー」として異世界に召喚される。

次なる神様の座を争う神々の遊戯「GODGAME」。ゲームを勝ち進め、神様への「昇神」を目指すことに

マッチングの待ち時間はゼロ

本作は、厳密にいえばMOBAスタイルのRTS。聞き慣れない人も少なくないと思うが、MOBAとは「マルチプレイヤーオンラインバトルアリーナ」の略だ。

そのMOBAにおける最大の楽しみは、もちろんマルチプレイヤーバトル。ボタンをタップした瞬間、世界中のプレイヤーとの熱い多人数対戦へと参戦できる。

ルームを作成して人数がそろうまで待つ……といったむだな時間はいっさいない。たった1タップで、即座に最大15対15の白熱バトルの火ぶたが切って落とされる

フリーインバトルとはまさにこのことで、「遊びたいときに遊べる」システムがしっかりと用意されている。また、マルチバトル時に必要なスタミナのようなものもなく、際限なくプレイを続けることができる。

対戦は、まさに神様が空からのぞいたような俯瞰(ふかん)視点で繰り広げられる。縦画面で遊べるため、通勤や通学の時間にも手軽に楽しめる

バトルに参加したプレイヤーは赤と青の2チームに自動的に分けられ、3分間でより多くのバトルポイント(BP)を稼いだチームが勝利となる。

BPは、バトルでの行動を評価して数値化したもの。敵ユニットの撃破はもちろん、エリアの占拠や味方の支援などあらゆることを行なうことで取得できる

バトルは「マナ」というコストをうまく駆使しながらユニットを召喚し、各チームの所有エリアを奪い合うという内容。多人数で陣取りゲームをするのに近い感覚といえる。

エリアはマップに複数あり、ここを奪ったり、支配していたりするときに得られるポイントを競い合うのだ。

マップに2色の色分けで表示されているのが、スタート地点や互いに奪い合うことになるエリア。このマップを頼りにユニットを導き、敵陣を占拠しつつ、自陣を防衛していくのが基本的な立ち回りとなる

一見すると難しそうだが、操作自体はタップ&スワイプだけの非常にシンプルなもの。求められるのは、素早い行動力と的確な判断力だ。

マナで召喚できる分だけユニットストーンをタップして出撃する

画面スワイプでカメラ移動。ユニットを向かわせたい場所をタップすると、そのユニットが指定の場所を目指して移動し始める

敵ユニットに近づくと自動的に攻撃が行われる。エリアを占領する際も、円形のゾーンに入っていると少しずつゲージがたまり、占領することができる

エリア以外にも所持マナを増やす「マナストーン」や敵を攻撃できる投石器などいろいろなギミックが用意されている。

マルチバトルで争うことになるステージは毎回ランダム。そのステージによって、マップの広さや地形、ギミックはさまざまだ。

一般的なMOBAだと1試合につき10分程度はかかることが多いようだが、そんな中でも本作の試合時間は「1プレイ1駅分!」といううたい文句どおり、わずか「3分間」となっている。

そのため、どのステージも狭めのマップデザインとなっており、敵とのバトルやエリアの攻防が激しくなりやすい。つまり、激動する戦況にいかに対応していけるかが勝利へのカギとなるわけだ。

味方との連携でよりタクティカルに

狭いマップで30人ものプレイヤーが入り乱れるので、個人プレイで活躍するのはかなり難しい。

どんなに強いユニットを召喚しても、複数人に囲まれてしまうとひとたまりもない。全滅してしまっても、マナがたまれば試合終了まで何度でもスタート地点からリスポーン(再出撃)できる

「自分がどうしたいか」だけでなく、周りの味方プレイヤーの動きを観察して協力しながら進めていくことができれば、気づかないうちにBPがいつの間にかたまっていて、勝利できるということも多かった。

あっという間の3分間だが、うまく協力して接戦を制したときの喜びはたまらない

バトル終了時には、その試合において敵味方すべてのプレイヤーが個人で稼いだBPがランキング順に発表される。

リザルト画面には、自分のどんなところが評価されたのかや他プレイヤーの編成など、以降のプレイに生かせる情報が満載

奥深いバトルシステム

最初のうちは、バトル中に何が起きているのかほとんど把握できないまま、3分間が過ぎていってしまうだろう。

しかし慣れてくると、少しずつさらに考えさせられる戦略的なシステムが見えてくる。

エリアを占領していると突然、敵部隊が!

マップを見渡せばどの部隊も丸見えなのかとてっきり思っていたが、各部隊には「視界」が設定されており、自分を含めた味方部隊の視界に入っている敵ユニットの存在しか確認できないことがわかった。

姿が見えなくても、エリアなどのギミックのゲージの動きを見れば、敵がいるかどうかを判断できることも

このように、本作にはまだ見つけられていないシステムやテクニックがまだまだ潜んでいるように感じる。バトルを繰り返して自分自身をレベルアップしていこう。

総勢60種以上の多彩なユニットたち

バトルで使うことになるユニットは、合計15体。さまざまなマナコストおよび特徴を持つユニットの中から選抜して編成した、カードデッキのような部隊でバトルに挑むこととなる。

各ユニットは、その特徴によって大まかに「タンク」「ストライク」「アシスト」の3タイプに分けられている。

タンクは赤いストーンが目印。総合的な能力が高く、接近戦を得意とするユニットたちがこのタイプに分類される。騎士やドラゴンなど、見るからに強そうなユニットが並ぶ

ストライクは緑のストーン。遠距離攻撃を得意とするユニットが名を連ねるので、プレイヤーのテクニックも求められるタイプといえる。うまく立ち回って一方的に敵を攻撃しよう

アシストは青のストーン。名前のとおり、味方をサポートできるスキルが特徴だ。回復や移動速度上昇など、使い方次第でかなり有利な状況をつくれるスキルが目白押しだ

これらのユニットは、ツリー状に伸びた「ユニット作成」で増やしていける。

「馳せ参じた者」や「集いし戦士達」といったようなエピックに分かれたツリーを伸ばしていき、自分が作りたいユニットを選んで作成することができる

作成には、バトルなどで手に入る「エナジー」が必要となる。エピックのいちばん上に表示されたユニットから作成可能で、いったん作成すると連なったユニットが作成可能になっていく

エピックごとに設けられたアンロック条件を満たすことで、さらに作成可能なユニットが増えていく。

秘められたポテンシャルを引き出せ

ユニットごとにマナコストやステータス配分などが異なるので、それだけでもかなりそれぞれが特徴的なのだが、さらにユニットを自分らしくカスタマイズできるのが「ユニット成長」だ。

ユニット成長では、そのユニットに眠る「ポテンシャル」を引き出せる。引き出すポテンシャルは2種類から選択でき、よりそのユニットを自分向けに使いやすく成長させることができる

成長に必要な素材は、「クリキヨの庭」にてガチャ感覚で集めることができる。

マルチプレイなどで手に入る「アークベリー」が好物のクリキヨ。ベリーをあげると、ランダムで素材アイテムを収集してきてくれる

忙しくても存分にやり込める!

紹介するのが最後となってしまったが、機能のアンロックなど必要な「GOD RANK」は、マルチプレイの勝敗にかかわらず少しずつ上がっていく。

もちろん、自分自身が活躍するほど、もらえるGOD RANKの昇格に必要な経験値は多くなる

そのため、やればやるほど快適なプレイが可能となり、マップへの対応力が上がり、プレイヤーの感覚も研ぎ澄まされていく。

他のゲーム以上に、本作では「慣れ」が非常に大切。システム自体もプレイヤーがなじみやすいよう工夫されていると感じた。

縦画面の片手操作でここまで戦略的なバトルができるのは、電車でのプレイが主な筆者には非常にありがたい。通勤通学時やちょっとした合間がゲームタイムだという方には非常におすすめできる、短時間で思いっきり楽しめるゲームだ。

このβテスト7月21日(木)までの実施が予定されている。

普段のゲームダウンロードと同じように、Playストアで検索すれば先行プレイに参加できるので、気になった方はぜひ白熱の3分間をひと足先に味わってみてほしい。

また、βテストはAndroid版でのみの実施となる。iOSのユーザーは正式リリースを心待ちにしておこう。

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