キングダムオブウォー【ゲームレビュー】

『キングダムオブウォー』は、ゲームヴィルジャパンから配信中のファンタジーRPG。戦略性の高いバトルと、広大な領土を奪いあうGvGバトルが魅力の作品だ。

勝敗はプレイヤー次第! 無限の戦略性が魅力のRPG

『キングダムオブウォー』は、王国の繁栄をめぐる英雄たちの戦いを描いたハイファンタジーRPG。

勝者にのみ許されるという、たった一つの王座を勝ち取るべく、プレイヤーは傭兵を率いて戦いに明け暮れることになる。

傭兵の役割を把握して上手に導いていこう

登場する傭兵たちは、50種を超える。それぞれ「戦士型」「防御型」「盗賊型」「射手型」「魔法型」のいずれかのタイプに分類され、パーティー内でそれぞれの役割を果たしていく。

パーティーは最大4人で編成。全体的に敵がかなり手強いので、敵を引きつけてくれる「防御型」と味方を回復できる「魔法型」は入れておいた方がいいだろう

傭兵のタイプとその役割

  • 戦士型(斧マーク):物理攻撃の前衛。最前線でダメージソースとなる存在
  • 防御型(盾マーク):いわゆるタンク役。前線で敵の攻撃を引きつけてくれる
  • 盗賊型(双剣マーク):素早い攻撃とスキルが得意。敵の後衛を狙いやすい
  • 射手型(的のマーク) :後方から遠距離攻撃をしてくれる。敵に近づかずとも後衛を攻撃できるが、体力は低め
  • 魔法型(杖マーク):射手同様、後方から遠距離攻撃可能。また、キャラクターによっては味方を回復できるスキルを持つ者も

戦闘は基本的にオートで進行するが、この場合はいちばん近い敵にしか攻撃してくれない。スキルの発動や、狙う敵の選択、キャラクターの移動などはプレイヤーが任意で決められるので、パーティーを上手に導いていこう

バトル中のカメラ視点には臨場感ある戦いを楽しめる「観戦」と、キャラクターをリアルタイムで操作可能な「操作」で切り替え可能。操作なしで戦闘を楽しむなら前者、自分で戦略的にキャラクターを動かしたい場合は後者を利用してみよう

マップにあるステージを1つ1つクリアしていく。メインストーリーの役割も兼ねており、王国繁栄をめぐる英雄たちと悪の対立を描く物語も楽しむことができる

プレイヤー介入要素の多いバトルシステム

本作の最大の魅力は、バトルシステムにプレイヤーが介入できる要素が多い点だ。

出現する敵やその攻撃スタイルに応じてキャラクターを操作する必要があるので、非常に戦略性の高いバトルを楽しむことができる。

プレイヤーが介入できる要素

介入できる要素は大きく分けて4つ。選択次第ではバトルの展開が大きく変わる

  • ターゲットの選択:敵をタップすることで攻撃対象を指定できる(長押しならキャラクター全員が同じ敵を攻撃対象にする)
  • キャラクターの移動:移動させたい場所をタップすることでキャラクターがその場所に移動してくれる(長押しならキャラクター全員がその場所に移動する)
  • スキルの発動:キャラクターアイコンをタップすることでスキルを発動することができる。(コンボアイコンをタップした場合は各キャラのスキルが連続発動する)
  • 守護神の発動:キャラクターアイコン右横のアイコンをタップすると守護神が全体攻撃をしてくれる

後方にいる敵キャラクターは、遠距離から体力の低い回復役を狙ってくることが多い。優先して倒しておかないと厳しい戦いを強いられることに

タフさがウリの防御型のスキルは、敵を引きつけるタイプのものが多い。敵が多いときなど、パーティーの攻撃を集中させることで安定感が増す

バトル中に時間を止める!? 戦術モードでより高度な操作が可能に

敵の数が多く、範囲攻撃をしてくるような場合は「戦術モード」を使うと便利だ。

このモードではバトルの進行を一時的に止めることができ、キャラクターの移動やターゲット指定をじっくり考えながら行うことができる。

戦術モードへは、画面左下の時計アイコンで切り替えられる。画像のように2キャラクターを同時に移動させるのはリアルタイムだとなかなか難しい。こうした場面で戦術モードは非常に助かる

カメラが「観戦」の場合、キャラクターの移動やターゲット指定が画面をタップしてもできない。戦術モードは欠かせないものとなるだろう

「国」同士で白熱する領土争奪戦

「征服戦」は自分の所属する国の領土を広げるため、他国と戦闘していくGvGだ。

他国と領土の奪い合いになるうえ、数カ国が入り混じって戦うので、かなり熱い戦いの興奮を味わうことができる。

「国」はいわゆるギルドのようなもので、複数のプレイヤーが所属できる。規定の時間になると征服戦がはじまり、ランダムで選定された4ヵ国がフィールド上の領土をどれだけ獲得できるかを競っていく

他国の領土に攻め込むとバトルが発生。敵国のプレイヤーがNPCとして出現する。これを倒しつつ、城門を破壊することができれば見事占領となる

領土を奪うとポイントが入手でき、終了時点での獲得数で順位が確定する。自分の力で国をナンバー1の座に押し上げていこう

領地の中にはコンテンツが盛りだくさん

プレイヤーが所属する領地には、多くのコンテンツが存在する。

定期的に資源を回収できる施設や、対人要素、レイドバトル要素など、かなり多彩だ。

実際のプレイで確認できた施設

ホーム画面からアクセスできるさまざまなコンテンツ

  • 宿屋:定期的にゲーム内通貨が回収できる施設
  • 鍛冶屋:定期的に装備が回収できる施設
  • 兵営:定期的に経験値アイテムが回収できる施設
  • 領主の城:定期的に課金アイテムが回収できる施設
  • 王立学術院:定期的に交換用アイテムが回収できる施設
  • アリーナ:他のプレイヤー(NPC)と対戦できる施設
  • 挑戦の塔:規定のミッションをこなすことで報酬がもらえるステージに挑戦できる施設
  • アビスの狭間:高難度の敵に挑戦して宝物を勝ち取る施設

「アリーナ」は他のプレイヤーのパーティーに勝利することで順位を上げていくコンテンツ。ここではプレイヤーとして最強を目指すことができる

「挑戦の塔」ではさまざまなミッションに挑戦できる。護衛系のミッションでは、NPCを守りながらステージをクリアしなければならない。敵も強いのでかなりの難易度だ

「戦略性が高いとはこういうことだ!」と思わせてくれる作品

キャラクターの役割がしっかりあり、プレイヤーが意図した戦術を実行できる仕組みがきちんと入っている点が魅力の本作。

バトルの難易度も全体的に高めで、オートのまま傍観していると負けることがしばしば。

育成をしっかりしたうえで、キャラクターをどう動かすかをきちんと指定しないと勝てないほどだ。

ただしその分だけ、上手に導いて勝てたときはなかなかの満足感となる。

昨今のオートゲーに物足りなさを感じている方、戦略性の高いRPGをお求めの方は、ぜひプレイしてみてほしい。

  • 使用した端末機種:Xperia Z5 premium
  • OSのバージョン:Android 6.0.0
  • プレイ時間:約4時間
  • 記事作成時のゲームのバージョン:1.1.5
  • 課金総額:0円

(c)GAMEVIL Inc.