e-Sportsの新たな形を提示してくれる2タイトル
東京ゲームショウ2016のインディーゲームコーナーでは、新進気鋭のゲーム開発スタジオが多数出展。
「SummerTimeStudio」のブースでは、2017年配信予定のe-Sports2タイトルを体験することができる。
『Battle Dunk』
『Battle Dunk』は、2on2の対戦型バスケゲーム。
「Battle」と名がつくとおり、ゲームが始まれば殴りあり、タックルありのルール無用の熱いバトルを楽しむことができる作品だ。
ストリートバスケをテーマにした作品。2017年の配信を予定しているとのこと
本作は基本的にはバスケのスコアを競うのだが、ユニットごとの体力ゲージがある点が従来のスポーツゲームと異なる点。
相手を攻撃して体力を削り合うという、戦いに特化した仕様となっている。
左指でユニットの移動、右のアイコンでパスやシュートなどができる。ユニットごとに必殺技のようなものもあるようだ
ボールを持っていないときに相手を「アタック」できるのが本作の最大の特徴。
これによってボールを奪ったり、体力ゲージを削れる。ゲージが0になると、数秒間戦闘不能にすることも可能だ。
「アタック」を押すことでタックルしたり殴ったりできる。ルール無用に削れるところが楽しい!パスを回してテクニカルにバスケをするよりも、相手をどんどん倒した方が早いかも……
バスケ特有のスピーディーさと、戦いの激しさが見事にマッチしており、非常に爽快な作品。
ストーリーやマルチプレイによるリアルタイム対戦も入るとのこと。2017年の配信時にはさらにパワーアップしたものが楽しめそうだ。
『PROJECT:CUBE(仮称)』
『PROJECT:CUBE(仮称)』は、盤面でユニットを戦わせ、相手のタワーを破壊していくターン制のストラテジーゲーム。
将棋やチェスのようなボードゲーム要素、手札から最適のものを選択するカードゲーム要素、ユニットを育成していくRPG要素など、さまざまなゲームの魅力が詰まった作品だ。
デフォルメされたユニットが特徴のファンタジーな世界観。こちらも2017年配信予定だ
本作のルールは、縦10マス、横7マスの盤面にユニットを投入し合い、相手のタワーを先に破壊した方が勝利となる。
ユニット投入にはコストが必要で、1ターンに投入できる数は限られる。効果的なユニットを投入できるかはプレイヤーの腕次第だ。
ゲージのついたクリスタルのようなものがタワーなので、ここにユニットを進軍させていく。投入したユニットは基本的にまっすぐ進軍し、遭遇したものに自動で攻撃してくれる
相手も当然こちらのタワーを狙ってくるので、敵ユニットがいる直線上に防衛用のユニットを配置しておくなど、攻防に戦略をめぐらせていく。
ユニットにも特色があるので、戦い方や展開を考えながら、自分なりのデッキを作っていくのも面白そうだ。
同じユニットを隣り合わせると、コンボ攻撃ができ、盤面の数字の倍率分ダメージが上がる。強力な1体を入れるか、同じユニットを複数入れるか、デッキ構築で迷いそうだ
筆者が印象的だったのは、自分のターンなら、進軍後にユニットを後追いで投入させられる点。
前線で戦うユニットを増やせるので、勝負をかけたいときに戦力を増強するといったことが可能。
まさに軍師のような気分を味わえる作品。配信が非常に待ち遠しい限りだ。
アイディアを形にできているすごさ
今回の取材では、両作品ともバトル部分のみのデモプレイではあったが、明確に面白いと感じられる2タイトル。
既存のゲームをうまく融合しているアイディアも目から鱗が落ちる思いだ。
沖縄から、スマホゲーム業界に新たな風を巻き起こしてくれるかもしれない。
東京ゲームショウ2016 一般公開日概要
- 日程:一般公開:9月17日(土)、18日(日) 10:00~17:00
- 会場:幕張メッセ
- 主催:一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会(CESA)
- 共催:日経BP社
- 特別協力:ドワンゴ
- 入場料:一般公開:前売1,000円/当日1,200円(税込)
※小学生以下は入場料無料
(C) SummerTimeStudio Co.,ltd. All Rights Reserved.
(C) 2002-2016 CESA / Nikkei Business Publications, Inc.