Dustoff Heli Rescue 2【ゲームレビュー】

『Dustoff Heli Rescue 2』は、戦場の"救急ヘリ"パイロットとなって、人質救出や物資輸送、兵士輸送などのあらゆるミッションを遂行していくシューティングゲーム。ブロック調の3Dグラフィックながら、実際の戦場のごとくハードな出来栄えとなっている。

高度なテクニックが要求されるシューティングアクション!

本作は砂漠や渓谷、森林といったさまざまなフィールドの軍事攻撃に、救急ヘリコプターのパイロットとして参戦する横スクロールシューティングゲーム。

戦場を舞台とするゲームながら死亡表現などの暴力シーンがまったくない上、ブロック風のかわいらしいグラフィックでデザインされているため、年齢関係なく楽しめる

兵士や物資の輸送はもちろん、護衛任務や不審車両の調査など、緊急性のある多様なミッションがプレイヤーを待ち受ける。

前作との違い

日本では、『ダストオフヘリ救出』というタイトルでリリースされた前作。

大枠はほとんど本作と変わらないものだが、以下の点において大きな違いが感じ取れた。

特に操縦感覚の違いが顕著で、ヘリコプターにより近い操作感覚を味わえるようになったのが、続編となる今作だ。

  • 操縦感覚
  • レーダーの追加
  • 燃料システムの追加(いわゆるスタミナ制の導入)
  • 広告量の減少
  • 物理エンジンの見直し

前作では、輸送時にグルングルンと回ることもあった物資。今作では、重心によってヘリのバランスも崩れるといったように、リアルさがより追及されている

タップをメインにした繊細な操縦方法

救急用のヘリも、飛び方すらままならないようでは役立たず。

最初にしっかりとレクチャーがあるので、しっかりと操縦感覚を手に馴染ませておこう。

画面を真っ二つに分け、左右の画面を同時タップすることで真上に上昇、離すと自然に下降していく

行き先のほうにスワイプして、ヘリを回転させて方向転換。あとは進みたい側の画面をタップか長押しするだけで、簡単にフルスピードでの飛行が楽しめる

進行方向と逆側の画面を軽くタップすると、傾いていた機体を平行になるように調節できるといったテクニックもある。

飛び方さえ覚えてしまえば、もう一人前のパイロットだ。

すぐにさまざまな任務をこなすことになり、実戦で上達していくことになる。

着陸には細心の注意を!

勢いをつけたまま着陸しようとすると、それだけでダメージを受けてしまうほど、ヘリはもろい。

できるかぎり降下速度を緩めて、着陸するようにしよう。

着陸時にヘリがひっくり返らないように、左右の傾きを整えるのも大切。常にヘリを大事にした操縦を心がけたい

場面に応じた操縦法でミッションコンプリート!

ミッションは大まかに「輸送作戦」と「殲滅作戦」に分かれ、それぞれの作戦にあったヘリコプターで出動することになる。

全部で9種類のヘリコプターが用意されており、ヘリも輸送用と殲滅用の2タイプに分かれる。

タイプに関係なく、どのヘリも武装できる。搭乗可能なヘリは、ミッションをこなしてアンロックした後、コインで購入することで増えていく

輸送ミッション

兵士や物資の増援送ったり、身動きが取れなくなってしまった兵士を救助したりする任務。

レーダーの青い点滅するポイントが目印で、ヘリが墜落する前にポイントと基地を往復して、指定数分の輸送を終えればミッション完了だ。

兵士たちは周囲を動き回れるので、おおよその地点に着陸すれば自ら近づいて乗ってくれる。あえて着陸せずに地面スレスレをホバリングして搭乗してもらう、映画で見るようなテクニックを利用することもできる

物資の輸送は特殊で、ヘリから物資を吊り下げたり、吊りおろしたりする必要がある。

特別な操作が加わるわけではなく、上昇下降をうまく利用して引っかけて運ぶ。おもちゃの魚釣りみたいだ

重い物資は、なるべく揺らさないように運ぶのがコツ。左右に揺らしながら飛行すると、ヘリのスピードが出づらくなり、格好のマトとなってしまう

殲滅ミッション

不審車両を調査し、攻撃された車両を撃破したり、墜落した味方兵士を守るために援護したりする任務。

武器によって射程範囲が異なり、いかに敵を攻撃できる範囲を飛行し続けられるかが成否のカギを握る。殲滅対象の敵は、十字のついた赤いポイントで示される。

プレイヤーはあくまでパイロット。銃器での攻撃はそのために搭乗している兵士が行ってくれるため、フルオートとなっている。あまり高い位置で飛行していると攻撃してくれない

少なくとも序盤は、敵の地上からの攻撃のほうが範囲が広く、強力。被弾し続けるとあっという間にハチの巣にされてしまう。小刻みに動くなどして、被弾を少しでも減らそう

軍資金こそが力なり

本作をプレイして、間違いなく渇望することになるのが「コイン」だ。

ヘリコプターや銃器の購入時はもちろん、ミッション途中の拠点での装甲補修や弾薬補充、さらにはセーブにまでもコインが必要になるという、なんとも現実感のあるゲームシステムとなっている。

どのミッションもよっぽどの熟練者でないかぎり、途中の補給は必須レベルの難易度。一応、コインの代わりに約30秒の広告PVを観ることでも補給は可能

ただ新しいミッションをクリアしていくだけでは、アンロックしたヘリや武器を購入することすら叶わない。

星3を取り逃したミッションをやり直したり、クリアしやすいミッションをこなしたりして、資金繰りも考えながら進めていこう。

なお、ポップアップ広告や燃料といったあらゆる制限を、課金して完全になくしてしまうことも可能。定額課金となっており、一度課金してしまえば、より快適なプレイが約束される

腕に自信があれば挑戦してみてほしい作品

広告が若干気になるが、それを忘れてしまうほど操縦感覚やグラフィックなど、どの点においても高いクオリティにまとまっている本作。

その難易度は、かわいらしい見た目からは想像できないほどハードになっており、1時間半程度のプレイではまだまだ全貌をつかむことはできなかった。

現状できる最強武装ヘリで臨んでもクリアできなかった護衛ミッション08。確認できるだけでミッションは30まであり、さらにその先には「つづく……」の文字があった

操作方法自体はすぐに飲み込めるようになっているので、あとは上達あるのみ。

シューティングゲームやアクションゲームが得意だという方は、エースパイロットを目指してみてほしい。

  • 使用した端末機種:iPhone 6
  • OSのバージョン:iOS 9.3.2
  • プレイ時間:約1時間30分
  • 記事作成時のゲームのバージョン:1.0.4
  • 課金総額:0円

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