『COUNTER: SIDE』を先行プレイ!小隊を構築しながらストラテジーを考えるのがクセになるRPG!!【ゲームプレビュー】

ネクソンから配信予定のスマホ&PC向け新作タイトル『COUNTER: SIDE(カウンターサイド)』。今回特別に先行プレイの機会をいただけたので、プレイして感じた本作の魅力をお伝えしていこう。

※ゲーム画面は開発中のものです。正式配信時のものとは異なる場合があるので、ご了承ください。

現実世界を裏世界より訪れる侵食体から守ろう!

本作の舞台となるのは2044年の世界。

「ノーマルサイド」と呼ばれる人々が暮らす世界に、裏世界と呼ばれるもう1つの世界「カウンターサイド」から「侵食体」と呼ばれる生命体が侵攻してくる。

プレイヤーは、侵食体に対抗できる異能力者「カウンター」が所属する民間軍事企業の社長となり、それぞれの小隊の指揮を執ることで侵攻を防ぐのが目的だ。

物語は、主に「フェンリル小隊」に所属する3名のメンバーを中心に進んでいく。また、プレイヤー自身も社長という立場として、ストーリーにしっかりと関与しているのが特徴的だ。

ストーリーシーンは動きのある美しいイラストやヌルヌル動くLive2Dなど、グラフィック面でのクオリティの高さが感じられる

こちらの画像右側にいる遠隔操作可能なロボットが社長、つまりプレイヤーの姿だ

ストーリーの途中で本体らしき人型の社長の姿も確認できる。セリフも用意されており、プレイヤー自身が物語の重要人物となりそうだ

味方本陣を守りながら戦うリアルタイムラインバトル

本作のバトルは、横一直線で左側に味方本陣となる艦船、右側に敵本体が存在する「リアルタイムラインバトル」となる。

右側から侵食体が攻め込んでくるため、それらを小隊に編成したユニットを出撃させて迎撃し、味方艦船が破壊されるより先に敵本体を撃破すれば勝利だ。

ユニットにはそれぞれ出撃コストが設定されているので、時間経過で増える資源を有効活用しながら、戦況にあったユニットを出撃する必要がある。

味方の艦船を守りながら敵と戦うバトルであり、既存ジャンルでいえば「タワーディフェンス」に近いだろう

出撃させたユニットは自動で戦闘を行ってくれるため、出撃後は基本的に見守るのみ。

ただし、ユニットの必殺技となる「究極スキル」や、艦船に搭載された設備で援護する「艦船スキル」に関してはプレイヤーの任意で発動可能だ。

これらを戦況に応じて発動することで、有利にバトルを進めていこう。

究極スキルは発動時にカットインが入る。なんとこのカットインもLive2Dで動かすほどの力の入れようだ

また、ユニットには複数のクラスがあり、相性も存在する。

相性の良いクラスに攻撃する場合は与えるダメージが30%上昇し、受けるダメージは30%も減少する。

そのため、複数のクラスを小隊に入れて、バランスの良い小隊を作ることが大切だ。

基本クラスは4種類あり、それぞれ有利不利の相性がある。加えて、補助専門などの特殊クラスが3つ存在

さらに、一部のユニットや敵は空中に浮いており、空中攻撃が可能なユニットでなければ迎撃できない。

攻撃タイプによっては、地上の敵にはしっかり対処できるが、空中の敵を撃破できずに味方艦船が攻撃されてしまうので、攻撃方法にも気を配りながら編成する必要があるのだ。

地上と空中のどちらも攻撃できるユニットも存在。片方に偏らないようにしよう

このように、本作はバトル中の操作はシンプルだが、小隊の編成にて奥深い戦略性が生まれている。

どのクラスを多く入れるか、地上と空中のどちらをメインに戦うかなど、戦い方はプレイヤーによってさまざまだ。

ただ、編成は自分で1から考えるのも面白い部分ではあるが、オートでユニットを決めてくれる「自動編成」も存在。

手持ちのユニットからバランスの良い小隊を自動で組んでくれるため、バランスの良い組み合わせが分からない方や、初心者には有り難い機能だ。

小隊には8人までユニットを編成可能。それぞれの特性を加味しつつ、最強の小隊を作り上げよう

「年棒交渉」でユニットを強化!今後の働きは交渉次第!?

本作はユニットを育成する要素として、レベル上げやスキルのレベルアップ、限界突破に装備着用などが存在。

その中でも特徴的なのはレベルアップ。ユニットのレベルを上げる際、ユニットに対して「年俸交渉」を行うことになるのだ。

一般的なスマホRPG同様に、強化素材とゲーム内通貨の「クレジット」を消費してレベルを上げるという基本システムは変わらないのだが、なんと消費するクレジットを増やしたり減らしたりできる。

クレジット消費を30%上げる・そのままの価格で話を進める・クレジットを10%下げて情熱に訴えかけるといった3つの選択肢で交渉を行う

クレジットを増やすと大成功確率が上がり、大成功すれば規定より多くの経験値がもらえる。逆にクレジットを減らせば、大成功は起こらなくなるのだ。

例えば、手持ちの素材だけで十分なレベルに上がるならクレジットを下げてもいいかもしれないが、どうしても大成功を起こしたい場合は、消費するクレジットの量を増やすというのも手だろう。

ユニットが交渉に満足(大成功)すれば、獲得できる経験値が上がる。このとき、愛社心がもらえる場合はそちらも比例して上昇する

また、年俸交渉時には会社に対する愛情である「愛社心」が獲得できる。この愛社心はバトルに勝利した場合にも上昇し、敗北すれば減少する仕組みになっている。

愛社心はMAXになると全てのステータスが2%増加し、通常時より強力なユニットになるため、愛社心はできる限り上げ続けておくことが大切だ。

年俸交渉でもクレジットを上げれば愛社心を多く獲得できるが、下げると愛社心は獲得できなくなる。加えて、交渉に失敗すれば愛社心は下がってしまう。

社員の力を最大限引き出すためには、相応の報酬を用意する必要があるというわけだ。

愛社心の最大は100。年俸交渉以外で上げるためには、バトルに参加させて勝利する必要がある

さらに、愛社心がMAXになったユニットとは「終身契約」を結ぶことができるようになる。

終身契約を結ぶと愛社心が下がらなくなるだけでなく、追加経験値が獲得できる。

愛社心によるステータス上昇効果が消えなくなり、育成もしやすくなるというたくさんのメリットがあるのだ。

先行プレイではMAXまで上げられず誰とも契約できなかったが、契約したユニットとは特別な会話も……?

強化は満遍なく!筆者の失敗談を紹介

今回の先行プレイで、筆者はとりあえずレアリティの高いユニットを数人ピックアップしてレベルMAXまで育成するという、ありがちな強化方法を取った。

しかし、本作は1小隊だけではなく、複数の小隊を運用しながら戦う場合もあり、2〜3人だけ強くしても苦戦するという展開になってしまった。

そのため、ユニットの強化は満遍なく行っておくのがおすすめ。バトルでも経験値は手に入るので、焦って高レアリティのユニットを限界まで強化する必要はない。

むしろ複数小隊動かすことを念頭に置き、10人〜20人を平均的に鍛えておけば、バトルに応じて編成ユニットも組み換えられるので、戦略性が増してバトルがもっと楽しくなるはずだ。

筆者の編成画面。1小隊に育成した主力を詰め過ぎて、2小隊は平均レベルも低くバランスもそこまで良くない。これでは勝てなくて当然だ

多彩なコンテンツが目白押し!

本作にはユニットの強化含め、まだまだたくさんのコンテンツが存在している。

先行プレイではレベルや進行度などの都合ですべては確認できなかったが、リアルタイムPvPが楽しめるコンテンツなどもあるようだ。

ガントレット

ほかのプレイヤーが作った小隊と対戦ができる、いわゆるPvPコンテンツ。

最初は相手の防衛部隊に挑む「戦略戦」のみ可能だが、何度か勝利を重ねていくと「ランク戦」が開放される。

ランク戦はリアルタイムPvPとなるため、相手もAIではなく操作している。本気の小隊同士の対戦を楽しむことが可能だ。

今回は時間が足らずランク戦開放まで至らなかったが、ほかプレイヤーの編成を参考にできるのがPvPコンテンツの魅力だ

コンソーシアム

コンソーシアムは複数の企業同士が集まり、同じ目標達成のために協力するギルドコンテンツだ。

加入しておくと専用のバフなどの恩恵を受けることができ、より会社を活性化させることができるようになるだろう。

コンソーシアム限定のウィークリーミッションなどもあり、報酬でさまざまなアイテムと交換できる「連合ショップ」も利用可能になる

レイド

巨大な侵食体に挑む「レイド」。挑むためには24名ものユニットを討伐隊に編成する必要があり、かなり大規模な戦闘になるだろう。

ほかプレイヤーが見つけたレイドへの参加や、自分のレイドに支援を送ってもらうなど、複数人で強大な敵に挑むコンテンツになっている。

報酬では強力な装備が手に入り、これは通常で製作可能な装備より優秀なものになっているようだ。

巨大な敵に挑むことになるため苦戦することにはなるが、その分強力な装備が手に入る

これら以外にも、会社の支部を建てる「ワールドマップ」や、裏世界への調査を行う「ダイブ」、高難度のステージに挑む「チャレンジ」など、まだまだコンテンツが存在する模様。

本作はプレイを進めていくほど、それぞれのコンテンツにあった小隊を組む能力が求められるため、やり込みがいのある作品だ。

シンプルな遊び方でも無限の戦略性を生み出せる快感がたまらない!

本作はどんなコンテンツに挑むにしろ、重要になってくるのは「どんな小隊を組むか」という編成の部分であると筆者は感じた。

基本的な遊び方は変わらないのに、新しいコンテンツが開放されるだけで「今度はどんな小隊がいいんだろう?」と考えていく楽しみが生まれ、新たな戦略を考えるのがクセになっていく作品だ。

また、バトルにはオートや倍速といった、RPGではお馴染みになりつつある機能も備わっており、バトルはサクッと進めながら、編成にじっくりと時間をかけるという楽しみ方もできる。

多彩な戦略性を自身の手で編み出していける面白さは、一度ハマると抜けさせない魅力がある。是非ともリリース後にプレイして、この独特な快感にも近い面白さを味わってもらえれば幸いだ。

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