Steamで人気のミラーアクションがスマホに登場!
『RETSNOM』はもともと、PCゲームのダウンロード販売サービス「Steam」で人気を博している海外のインディーゲーム。
2016年6月にはPS4で日本語版が配信され、ついにスマホ向けにも移植されたというのが本作だ。
主人公は、ゾンビウイルスに感染した娘を持つ研究者。娘を救うため、未来の研究室からワクチンを盗もうとする
2Dドット絵の懐かしいグラフィックが特徴的。ゾンビに侵された未来では、彼の知らない真実がありそうだが……
地形を反転させる新発想のゲームシステム
各ステージの地形を、不思議な鏡の力で反転させられるのが本作の面白いところ。
スタート時に提示されたステージの形をプレイヤーが自由に入れ替えることができる、かなり目新しいシステムだ。
反転ボタンをタップすると、ブロックなどの地形が左右に入れ替わる。一見すると壁しかないような場所も、この技を駆使すると通れるようになる。赤い枠が影響のある範囲だ
反転後のブロックの位置を確認しよう
反転ボタンは長押しすると、どの範囲が入れ替わるかをチェックすることができる。
反転後に足場がなくなったりすることもあるので、この機能で事前に確認しておこう。
色が示す状態
- 青:反転前にブロックがある場所
- 赤:反転後にブロックがある場所
- 赤と青:反転前、後ともにブロックがある場所
若干ややこしいが、反転後は「青にはブロックがない」「赤にはブロックがある」と覚えればわかりやすい
画像だけではわかりづらいかもしれないので、プレイ動画でも紹介しておこう。
いわゆる十字キーでの移動は、なかなかコツがいる。
反転を駆使してゴールとなる扉を目指す。扉を開けるには、ステージ内にある「扉の断片」と「カギ」が必要になる。右上の×ボタンでやり直すことも可能
迷路のようなステージを知恵で乗り越えよう
各ステージは迷路のように入り組んだものとなっており、きちんとした手順で地形を反転させないとゴールまで到達できない。
「このブロックをあそこに移動させて足場にする」といった、パズルのように熟考する楽しさもあるのが魅力だ。
パっと見で下に落ちてしまいそうな位置にあるカギも、反転を駆使すると入手できる。どこを反転させるか、という点も重要なポイントだ
反転させられる範囲を示す赤い枠は、その外に移動すると、次の枠(「2nd」や「3rd」と表示される)に移行する。
こうすることで、ブロックの反転場所が変わることもあるので、枠の範囲にも注視してみよう。
「BE」はビフォー、「AF」はアフター。これはジャンプ中にブロックを反転させて足場を作る場面。空中で次の枠に移行した瞬間に、反転させるのがコツ。かなり難しかった
父親が愛する娘のために奮闘する
本作の主人公は、迷路のような研究施設に挑戦しては死に戻っているという設定。
2Dドット絵の画像からはとても想像できないが、娘を救うため何度も何度も難関に立ち向かう、切ないストーリーも味わうことができる。
娘をゾンビ化させてしまったことを強く悔やむ主人公。ワクチンを入手することは、彼自身を救うことにもなるのかもしれない
やり込み要素としてステージ内に登場するウサギのぬいぐるみは、主人公の娘の持ち物。かわいらしいが、哀愁が漂う……
アクション以外も楽しめる作品
もとのステージの原型を忘れるほどに様変わりする反転システムが新しい本作。
どう反転させるかについて、かなり考えさせられることになるので、パズルゲームとしての側面も強い。
個人的には、苦悩する主人公の心情や叙情的ともいえるBGM、徐々に明らかになる真実などが相まって、物語としても普通に楽しむことができた。
アクションゲームにプラスアルファを求める方におすすめの作品だ。
理不尽な未来に何度も立ち向かうという設定のせいか、アクションゲームとしてはかなり難しい。3時間のプレイでこの有り様だ
- 使用した端末機種:iPhone 6
- OSのバージョン:iOS 8.4.1
- プレイ時間:約3時間
- 記事作成時のゲームのバージョン:1.0
- 課金総額:0円
(c) Magic Cube Co,. LTD & SOMI