爽快な連鎖と高い戦略性が光るパズルゲーム
『スクラビー・ダビー』(以下、スクダビ)を一言でいうと、「列単位で動かせるようになったキャンディークラッシュ」という表現が適しているのではないだろうか。
キャンディークラッシュ(以下、キャンクラ)が上下左右に隣合うキャンディーを入れ替えるものだったのに対して、スクダビはせっけんを動かすと1列すべてがスライドするようになっている。この「列単位で動かす」という要素が入ったことで、先を読んで意図的に動かす戦略性と、意図せずたくさんのせっけんが連鎖する楽しさという、1粒で2度おいしい面白さが加わっている。
同じ色のせっけんを3つ以上並べると消えるというキャンクラおなじみのシステム。非常に直感的でわかりやすい上、ガイド機能も充実しているのでキャンクラファンのみならず、パズルゲーム初心者も遊びやすい設計になっている
特殊なアイテムを使うと、せっけんが一気に消えることもある。一度にたくさんのせっけんが消えると非常にスカッとする。画面上すべてのせっけんが消えることも……
せっけんを消して条件を満たすとステージクリア
本作はせっけんを動かして消していくことで、特定のクリア条件を満たしていくというルールになっている。条件を満たすとステージクリアとなり、次のステージに進むことができる。
動かせる回数はステージごとに決まっているため、限られた手数の中でいかに効率よくせっけんを消していくかがポイントになってくる。
せっけんを4個以上同時に消すことでボトルが登場する。ボトルは一度にたくさんのせっけんを消せるので、少ない手数でステージクリアする上で重要な要素となる
先を読む戦略性が重要
ステージが進むと、位置が固定された仲間を助けるというクリア条件も登場する。「固定された位置のせっけんをどう消すか」はこのゲームの難しい要素の1つ。
動かせる回数が限られる中、考えなしにせっけんを消しているだけだとクリアできない。次どう動かせばいいかしっかり考えることも必要となってくるのである。
箱に捕らわれた仲間を助けていくステージ。端にいる仲間を助けるのはなかなか骨が折れる
他にも、ステージが進むと下記のような多彩なギミックがプレイヤーたちを待ち受けている。
- クロス:列上にクロスがあるとせっけんをスライドできなくなる
- ブロック:ブロックのあるマスは何色のせっけんがあるかわからなくなる
- 泡:「泡をすべて消す」といったクリア条件として登場。泡のあるマスでせっけんをそろえないと消えない
- ネジ:隣合うマスでせっけんをそろえると消える。ただし、この動作を複数回行わないと消えないネジもある
これらのおじゃま要素や特殊なクリア条件をどう攻略していくかを考える幅が、列単位で動かせることでキャンクラよりも広がっているといえる。
こうした考える面白さもある一方で、カラフルなせっけんやかわいらしいキャラクター、わかりやすいUIなどのおかげで多くのユーザーが受け入れやすいものにもなっている。
女性を中心としたライトなユーザーから、コアなパズルゲーム好きまで幅広い層が満足できるアプリとなりそうである。
- 使用した端末機種:Xperia Z(SO-02E)
- OSのバージョン:Android 4.4.2
- プレイ時間:約2時間
- 記事作成時のゲームのバージョン:1.8.0
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