昭和初期をイメージした伝奇シミュレーションRPG
ファンの間でカルト的な人気を誇る『クーロンズゲート』を手掛けた木村央志氏や、『東京魔人學園伝奇』シリーズの今井秋芳氏など、著名なクリエイターが参加している本作。
木村氏が「青年将校」という言葉に心を揺さぶられた結果、昭和10年(1935年)の皇紀2595年のネタが盛り込まれている。
そして、狭い路地裏にひしめく下宿館や陋巷(ろうこう)に身を沈める者の実感をなんとか表現したい、その一心で制作されたのがこの『デモンズゲート』だ。
ゲームの舞台は、昭和10年の帝都・大東京市。プレイヤーは、主人公である喪神風魔(もがみふうま)となり、人ならざる力を持つ能力者「審神者」(さにわ)を使役しながら、街で起きている怪人騒動の真相に迫っていく
ストーリーを飾る2つのパート
ゲームは、怪人騒動が起きている帝都の各地に訪れて市民たちから情報を集めていく「アドヴェンチャーパート」と、8×5マスで構成されたフィールドで敵魔神と戦う「バトルパート」の2つ分けられている。
この2つのパートを交互にこなしていくのが基本的な流れだ。
アヴェベンチャーパート
このパートでは、帝都内で騒動を起こしている張本人を探すことが目的となっている。
アドベンチャーゲームのように1人1人と会話する必要はなく、頭の上に「!」マークの付いた人物をタップすることで、重要な話は聞くことができる。
そのため、テンポよく先へ進めていける。これはうれしいポイントだ。
バトルパート
8×5マスで構成されたフィールド内で、召喚した魔神ユニットで戦うバトルパート。
相手側の怪人をすべて倒すか、審神者に直接ダメージを与えていくことで勝利となる。
逆に、同じことを相手にされてしまうと敗北だ。
召喚を終えたら、それぞれが移動できる範囲にユニットを動かしてから、攻撃を実行していく。
攻撃範囲に敵が入っていれば複数を相手にして同時にダメージを与えられる。そのうえ、ほかの味方ユニットが攻撃範囲に入っていると、より強力な「支援攻撃」なども発動できる。
また、各魔神たちにはスキルが備わっている。攻撃が命中すると敵の防御力を低下するものや、しばらく状態異常を付与するものなど、その効果もさまざまだ。
ユニットを配置する位置や、状況に合わせてスキルを使い分けていくことが、勝利への近道となるだろう。
結界マテリアルで魔神ユニットの性能を底上げ
メインストーリーを進めていくと、「結界マテリアル」や「古鉄」などのアイテムが集まっていく。
主な使い道は、魔神の強化や進化および覚醒といった3つ。
各ユニットのステータスが伸びるのはもちろんのこと、新たなスキルを習得したり、攻撃範囲が広くなったりするなど、大幅に強化できる。
具体的な入手先は以下のとおり。
- セフィラ:ショップまたは任務の報酬
- 帝都珈琲:ショップで購入
- 占イ用触媒:ショップで購入
- 古鉄:任務の報酬
- 軍功:共同作戦、および模擬戦
- 圓:任務の報酬
- 結界マテリアル:任務の報酬
一部課金が必要になってくるが、ゲームを進めていくにつれて敵も強くなっていくため、序盤から集めておいて損はないはずだ。
また、新しい魔神は「召神室(召神器)」にて、特級、一等、普通といった3種類の方法で入手できる。
プレイしていると何度かはチャレンジすることになるはずなので、戦力不足を感じたタイミングなどで訪れるといいだろう。
ちなみに、普通召喚10連を試してみた結果がこちら。C率は極めて高いが、HCや、まれにRなどのユニットも手に入るかもしれない
ゲームシステムは見た目ほど複雑ではない
8×5といった限られたフィールドの中で、いかに相手の攻撃が届かない場所にユニットを配置し、相性のいい属性で攻撃するかなど、奥深い戦略性が楽しめる本作。
ただ、プレイしてみて思ったのは、好みが大きく分かれるということ。
というのも、ログインボーナスやスタートダッシュキャンペーンなどが一切ないため、最近のスマホゲームのように序盤からサクサクと進められないのだ。
その点はテンポの悪さを感じてしまうが、『真・女神転生』や『ライドウ』をプレイしたことがある方なら、ひと目でその世界観の虜となってしまうはず。
また公式ツイッターでは、ゲームの舞台となった場所や、ネタになった物の詳細などがつぶやかれているため、そちらもチェックしながらプレイすると、より面白さを感じられるだろう。
- 使用した端末機種:iPhone 6s
- OSのバージョン:iOS 9.2.1
- プレイ時間:約3時間
- 記事作成時のゲームのバージョン:1.0.0
- 課金総額:0円
(C) Donuts Co. Ltd. All rights reserved.