フレンドがストーリーに絡む!? 絵本チックなファンタジーRPG
本作は、村づくりやマップとダンジョンの探索が楽しいRPG。
プレイヤーは、焼き討ちから幼い妹と老いた祖父を守り抜いた若き村長兼冒険者となって、村の周辺で起きている異変に立ち向かっていくことになる。
まずは質問に答える形で、自分の分身となるキャラクターの性別と職業を決定していく。
すぐに転職できるようになるので、職業はフィーリングで決めてしまっても問題ない。
物語は、西国から異変を調査しにきた3人の騎士と出会うところから始まる。
スキルチェインが鍵になるリアルタイムバトル
バトルは、自分と味方3人で協力して戦う形式のコマンドバトルとなっている。
通常攻撃は自動で繰り出されるが、威力は低め。
積極的に「スキル」を使って、強力な攻撃を加えていこう。
攻撃スキルが的中すると、そのヒット数だけ「スキルチェイン」が発生して、スキルチェインゲージがたまる。
このゲージがなくなる前にほかのスキルで攻撃すると、少しずつチェイン数が増えていき、与えるダメージに倍率が掛かったり状態異常を引き起こしやすくなったりする。
また、一度使ったスキルにはクールタイム(CT)が発生し、消費したAPは時間とともに回復していく。
実にシンプルなバトルシステムながら、スキルチェインがあることによって、非常にテンポのいいバトルに仕上がっている。
ストーリーのキャストは村人たち!?
アシュリンたちと別れた後は、「村人」となって登場するフレンドや助っ人から3人を連れて世界を旅することになる。
メインとなるシナリオダンジョンでは、少しずつ異変にまつわる物語が進んでいく。
物語の登場人物は固定されたキャラクターではなく、自分と、連れてきた3人の村人を中心にストーリーが展開することに驚かされた。
RPGらしい本格的なダンジョン探索
ダンジョンは横に広がったフィールドを自由に進んでいき、最奥地に待つボスを倒すとクリアとなる。
ボス以外のバトルは、敵に触れると戦闘が始まるシンボルエンカウント制となっており、うまくかわしてやり過ごすこともできる。
ダンジョンをクリアすると、経験値やゴールド、村の再興に使える「ジェム」が手に入る。
村の発展こそが攻略の近道!
焼き討ちで残ったのは、村長の家のみ。
ストーリーを進めていくことで「建築証」を入手し、冒険に不可欠な施設を建築していくことができる。
訓練所
新たなアクションやアビリティーの習得、転職ができる施設。
「転職許可証」を手に入れることで、最初に選べなかったジョブに就くこともできる。
美容院
最初には選べなかった、髪型や髪色をカスタマイズできる施設。
施設を増築していくと、バリエーションがさらに豊富になっていく。
村長宅
最初から建っている村長の家も大事な施設。
建てた施設から徴収した税が1時間ごとに蓄えられ、回収できる。
かつてないほど豊富な育成要素
キャラクターは7種類あるジョブのいずれかに就き、そのジョブが装着可能な装備を最大で8つまで身に着けてダンジョンに向かうことになる。
ジョブごとにレベルの概念があり、ダンジョンをこなしていくことで、そのジョブに就いたときのステータスが上がっていく。
しかし、ほかのジョブでの経験がまったく生かせないわけではない。
それが、訓練所でも紹介した「共通アビリティー」である。
ジョブだけでなく、スキルや装備にもレベルがあり、とても2時間では遊びきれないボリュームだった。
装備せずとも使用できるスキル
最大6つ装着できるスキルは、1つが装備した武器に付いているスキル、残りの5つは所持している武器のスキルから選択して付けられるようになっている。
非常に自由度が高く、回復が得意なプリーストにナイフに付いた刺突系スキルを持たせるといった無茶なプレイも可能だ。
「基本スキル」と「追加スキル」の差は、自身がプレイしているぶんにはないが、自分がほかのプレイヤーの村人として使われるときは、基本スキルだけが使える状態になる。
そのため、できるかぎり強いスキルは基本スキルに登録するようにして、ほかのプレイヤーに喜ばれる村人にしていこう。
疑似MMORPGを味わえるコメントシステム
村長や村人は、頻繁にさまざまなひと言ををつぶやく。
これらのコメントは、あらかじめ自身で場面に応じて用意された27項目に3種類ずつ、合計81種類も設定しておくことができる。
このシステムがあるおかげで、1人でプレイしているはずなのに、まるでMMORPGで4人協力プレイをしているかのような感覚が味わえる。
リリース当日ということもあり、まだまだコメントが初期状態のままのプレイヤーばかりだったが、今後は村人がどんどん個性的になっていくことだろう。
まだまだ底知れない超大作
ストーリーのメインキャラクターが自分の村の村人だったり、自分らしさを全力で表現できるコメントシステムがあったりと、ほかのスマホゲームとはひと味違った魅力をいくつも持った本作。
そのボリュームは、2時間のプレイではストーリーの序章すら終わらないほどだった。
そのかわいらしい絵本のようなデザインとは裏腹に、かなりの遊びごたえを秘めた作品となっているといえるだろう。
まるで、常に多人数プレイをしているかのようなにぎやかさがある本作で、世界の謎をひも解く旅へと出かけよう!
- 使用した端末機種:iPhone 6
- OSのバージョン:iOS 9.3.2
- プレイ時間:約2時間
- 記事作成時のゲームのバージョン:1.0.0
- 課金総額:0円
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