“常識があぶない。”伝説のクソゲーがスマホに降臨!
『たけしの挑戦状』は、1986年にタイトーよりファミリーコンピュータ用ゲームソフトとして発売された、スマホリメイク版だ。
パッケージや販促ポスターに記された「常識があぶない。」のコピーのとおり、「クリアのために1時間放置しなければならない」など、ノーヒントで繰り出される不条理な謎解きで多くのプレイヤーを挫折させた伝説のゲーム。
プレイしたことがなくても、ゲーム好きなら一度は耳にしたことがあるだろう。
ゲームの主人公となるのは、いたって普通のサラリーマン。
社長に呼びつけられ、成績不振を指摘されながらも、少ないボーナスをもらうところからスタートする。
基本的な操作は、十字キーで移動、しゃがみ。Aボタンで攻撃、Bボタンでジャンプと、アクションゲームをやったことがあれば、すぐにしっくりくるものとなっている。
マリオのような、スタートとゴールがあるステージクリア型ではなく、広大な街を自由に駆け巡って、クリアを目指していくのが本作の特徴だ。
目標はお宝をゲットすること!?
本作の最終的な目標は、どこかの島に隠されたというお宝を手に入れること。
街を探索しながら、お宝の情報を見つけ出し、クリアへの糸口をつかもう!
主人公には「たいりょく」があり、これが0になるとゲームオーバーになる。
網羅不能と思えるほど多彩な選択肢
街には、勤めている会社のほかにも、映画館や銀行、バーやスナックなど、80年代当時の街並みが、ファミコンソフトとは思えないほど豊富に建ち並んでいる。
駄菓子屋でお菓子が買ったり飲み屋で一杯ひっかけたりなど、その建物でできそうなことは大抵できる。
しかし、どこでも選択肢が複数あるのが基本で、どの施設でどんな選択をしたかが、ゲームクリアに大きく影響することも。
お金稼ぎは苦難の道!
道行く人をパンチでやっつける以外、このゲームでお金を稼ぐ方法は見つけられなかった。
1人やっつけてもらえるのは、たったの300円。
海外へ行くチケットは、いちばん安くても40万はするので、なにか工夫しなければスタートラインに立つことすら難しい。
そのほか日本では、銀行で貯金を下ろすことぐらいしか、稼ぎ方は見つからなかった(5万円)。
なお、ある国にはカジノがあり、そこで所持金を増やすことも可能らしい。
本作を120%楽しむために知っておきたい裏技
伝説として語り継がれているこのゲームは、ネット上を探せば容易にたくさんの攻略情報を得ることができる。
しかし、ネタバレを避けながら攻略を目指したい……という方に1点だけ、とっておきの裏ワザをお教えしよう。ヤクザや警察官に、うんざりしたときに使えるテクニックだ。
たいりょくが0になってひっくり返って足をバタつかせている間に、A,Bボタンを3回だけ同時押ししてみよう。
クソゲーと投げ捨ててはもったいない!自由度あふれるアクションアドベンチャー
クソゲー=つまらないというイメージで敬遠していた筆者だったが、今回初めて『たけしの挑戦状』に触れてみて、そのイメージは大きく変わった。
正直、プレイしていてもクリアに近づいている気がまったくしないという点では、まったくもってクソゲーなのだが、街の探索や選択肢を試行錯誤しているだけでも楽しめた。
本作の見どころのひとつである「はんぐぐらいだー」に挑戦するべく、ネタバレ内容を確認しつつ進むも、カラオケでつまづいて最後までプレイすることは叶わなかった。
オールドファンだけでなく未プレイの方にも触れてみてほしい、レトロゲーム屈指の理不尽さと、ファミコン時代とは思えない自由さを味わえる作品だ。
- 使用した端末機種:iPhone 6S
- iOSのバージョン:9.3.2
- プレイ時間:約3時間
- 記事作成時のゲームのバージョン:1.0.0
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