ぐるぐる召喚マジカルギア【ゲームレビュー】

グリーの子会社としてゲームの運営事業を手掛けるファンプレックスの新作『ぐるぐる召喚マジカルギア』は、歯車を回して戦うRPG。キャラクターを戦略的に配置してバトルを繰り広げるのがポイントとなっている。

歯車を回して攻防を繰り広げるバトルRPG!

『ぐるぐる召喚マジカルギア』は、4つの月が浮かぶ異世界「アルディナ」に間違って召喚されてしまった主人公が、元の世界へ戻るため、そしてアルディナを救うために冒険を繰り広げるバトルRPGだ。

かつての英雄を召喚するつもりが、間違って主人公を呼び出してしまったイディア。彼女が冒険の導き手となってくれる。また物語のキーとなりそうなヴィオレも、冒頭で登場!

デフォルメされたかわいらしいユニットが多数登場するのは、見た目にも楽しい。

しかし、その最大の特徴は、画面に配置された歯車を回して戦うという点!

プレイヤーは、パーティーに編成した5+1人のユニットの配置をターンごとに変更して、最適な配置を探していくことになる。

こちらがバトルの画面。手前の歯車を回して、前衛の3人と後衛の3人を変更しながら戦っていく。敵の頭上にある数字が0になると、相手の攻撃が実行される

バトルは、『パズドラ』などをプレイしたことのある人にはおなじみのターン性。ただし、攻撃できるのは前衛の3人のみ。

後衛の3人は敵からの攻撃を受けず、1ターンごとにHPを回復することができる。

歯車を回すことで、配置を1コマずつ移動させることができる。だが、バトル中にユニットの並び順を変更することはできない(事前にパーティー編成で変更)。誰に攻撃させ、誰を回復させるのか、状況を見極めて判断することが重要だ

もちろん、「炎」「水」「雷」「木」「光」「闇」というキャラクターごとの属性が、敵との相性に関係してくる。

敵と向かい合ったユニットの頭上に「得意」の吹き出しがあれば、その敵に対して有利に戦えるということだ。また敵をタップすることで、特定の相手を集中して攻撃することもできる。

さらに、攻撃と回復の切り替えだけでないところがミソ。

パーティーの並び順によって有効かされるユニットごとの「スキル」があったり、「やる気状態」になったユニットを前衛に出すと「フィーバーゲージ」がより多く獲得できたりするなど、考えるべき要素がたっぷりと存在する。

またユニットごとの固有の「必殺技」は、各アイコンの上半分に表示されている「必殺技ゲージ」をためると使用できる(タップマークで確認できる)。

必殺技ゲージは、戦っている間に「バトルマナ」を獲得したり、ターンが経過したりすることで獲得可能。複数のユニットの必殺技を同時に発動して、一気に大ダメージ!

ユニットごとのカットイン演出も楽しめる!

そして、画面左のフィーバーゲージをタップして発動する「フィーバーモード」。歯車が「威力ゲージ」に切り替わり、これを回転させることで攻撃の威力がどんどんパワーアップしていく!

回せる時間はわずか5秒。思い切り指を回して、敵の息の根を止める一撃をたたき込もう!!

威力ゲージを回転させた回数に応じて、攻撃の威力がアップしていく。かなり頑張って回さないと100%には到達しない感触だ

ユニット育成はオーソドックスなシステム

ゲームの開始時、プレイヤーは4つの属性のユニットの中からいずれか1つを選択する。選ばなかったユニットも後から手に入れることが可能なので、フィーリングで選んで問題ないだろう。

最初に選んだユニットは、チュートリアルを通じて大幅にレベルアップ可能。パーティーの中心にすえて活躍させよう

ユニットの育成は、「強化合成」「進化合成」「限界突破」という最近のバトル系RPGではおなじみのもの。不要なユニットは売却してクラウン(ゲーム内通貨)に変えることもできる。

強化合成では、ほかのユニットとクラウンを素材に、ユニットのレベルを上昇させることができる。同じ属性のユニットを素材にすれば、獲得できるEXPにボーナスがプラスされる。

大成功の場合は通常の1.5倍の経験値が獲得できる

進化合成は、レアリティ―を上げ、レベル上限を開放しつつステータスをアップさせるというもの。スキルや必殺技の効果も上昇する。

レベルと限界突破回数は引き継がれるが、必殺技のレベルは半分になるので注意が必要だ。希少な素材ユニットが必要となるため、手軽にはできない印象を受けた

限界突破は、1つの素材ユニットにつきレベル上限を10上げるというもの。最大4回の限界突破が可能となっている。

限界突破では、ベースとなるユニットと同じユニットか、その進化系統となるすべてのユニットが素材として利用できる

冒険の拠点となる村でアイテムを作成!

主人公が拠点となっている「村」では、一定時間ごとにさまざまな素材を採取することができる。これらを調合することで、ヒール薬や復活薬といったアイテムを作成することが可能だ。

村にはさまざまな施設や採取スポットが存在する。これらを強化することで、得られる効果をさらにアップしていくことも可能だ。強化には「マナ」というポイントが必要

「調合屋」で作成したアイテムは、事前に「アイテム倉庫」で編成しておくことで、バトル中に使用して役立てることができる。ただし、アイテムを使わないことがチャレンジの達成条件になっていることもあるので注意しよう

「アクセサリ屋」では、各ユニットに装備させて能力を上昇させるアクセサリが作成可能。長所を伸ばすか、短所を補完するかはプレイヤーの選択次第だ

遊び心がたっぷり! 完成度の高さもGOOD

ユニットがランダムで手に入る「召喚」では、課金で購入する「ジュエル」で回す「レア召喚」のほかに、「戦友ポイント」で回す「ポイント召喚」が用意されている。

レア召喚のほうがいいユニットが入手できる確率が高いようだが、無料で引けるガチャがあるのはうれしい要素だ。

戦友ポイントは、バトルで助っ人を呼ぶ際にかくとくできるほか、フレンドとの間でプレゼントし合うこともできる。なお召喚のガチャ以外に、クエストの各ステージでもユニットが獲得できる機会は多い

また、さまざまな期間限定クエストに挑戦できる「スペシャル」や、ほかのプレイヤーと対戦する「コロシアム」など、変化のある遊びも多数用意されている。

こちらは、「泣き虫少女アルル」が獲得できる期間限定の討伐クエスト。ちょっとしたサイドストーリーも楽しめる

コロシアムでは、ほかのパーティーを相手にバトル! 攻防を交互に繰り返しながら、相手のを狙っていく。通常のクエストと違って6人目のユニットを編成する必要がある。CBP(コロシアムバトルポイント)をためて昇格すれば、報酬がより豪華に!

道中に宝箱が出現し、ランダムでミミックが登場して新たなバトルが発生する仕掛けや、前衛に同じ種族のユニットがそろったときに「種族ボーナス」が発生するなどの隠し要素などもあり、起伏に富んだ展開が楽しめる本作。

ユーザーインターフェースの作りがしっかりしているところなども、さすがの出来栄えだ。そして何より、歯車をいじりながら「ああでもない、こうでもない」と考えるのは非常に楽しい。

シンプルかつ奥深いゲーム性を実現しているので、長く遊べる1本になりそうだ。

  • 使用した端末機種:HTC 10
  • OSのバージョン:Android 6.0.1
  • プレイ時間:約3時間
  • 記事作成時のゲームのバージョン:1.0
  • 課金総額:0円

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