オータムブリード杯上位8プレイヤーが一堂に集結!
「オセロニアンの戦」は東京ゲームショウ2016で開催された回に続く2回目となる。
今回のイベントでは、MCを毎週金曜日配信の動画「週刊しゃべろニア」に出演しているごはんさんとリリアさんが担当。
実況には、ゲームキャスターのStan Smithさんを迎えるなど、新たな面々を加えてのイベントとなった。
出演者(敬称略)
MC
- ごはん
- リリア(公式Twitter担当)
実況
- Stan Smith
解説
- タイガー桜井
- 宮坊
ゲスト(大盤解説)
- 高梨悠介(オセロ元世界チャンピオン)
カップ戦上位8名が終結!優勝を手にするのは!?
今回は、11月に開催されたカップ戦「オータムブリード杯」の上位プレイヤー8名が参加する大会となり、ハイレベルな戦いが繰り広げられた。
今回、栄誉ある出場権を獲得したのは、以下の8名。
出場者
- かね
- レン
- マショウ
- アズマ
- .Natsu
- ハンド
- JP_K1ng
- ほそドゥン
ルール面では、今回はデッキコスト制限がなかった前回とは異なり、170のコスト制限が設けられていた。
そのため、いかに効率的な駒の配分ができるかというのも戦いの大きなポイントとなる。
また、事前に申請したデッキのみ使用可というルールのため、他のプレイヤーのデッキを見て、自分のデッキを組み替えることができず、相手がどんなデッキを編成するかの読み合いも重要になった。
ルール
- デッキコスト制限:170
- 大会前に提出したデッキのみ使用可(事前に複数のデッキを申請するのは可)
1回戦 Bブロック マショウ VS アズマ
オープニングトークが終わると早速、トーナメントがスタート。デッキ選択時にトラブルが生じたため、いったん、Aブロックの対戦はスキップして、Bブロックの対戦からスタートとなった。
定石どおりの手から始まった戦いだったが、早期決着を狙ったアズマは、左下の角マスをマショウにゆずる打ちまわしを見せる。
マショウは、めずらしいS駒アムジェラを使うなど反撃を図るも、駒運が悪くアズマに決定打をなかなか当てることができない。
最後は、アズマがアラクのコンボルートを確定させ、ジークフリートの一撃でフィニッシュを決めた。
1回戦 Cブロック .Natsu VS ハンド
序盤は、互いにけん制をかけあう静かな展開で進む。
「ヴィクトリア対策の戦い方をする」と事前に宣言したどおり、相手のHPを半分以上に保たせることで、フィニッシャー対策を徹底したハンド。
試合後に「カウンターをうまく活かせなかった」と悔いた.Natsuだが、相手に食い下がる見事な戦いぶりを見せた。
しかし、アラクとウンディーネで巧みなコンボスキルルートを作ったハンドが猛攻で勝利をものにした。
1回戦 Dブロック JP_K1ng VS ほそドゥン
今回、幅広いデッキを用意したというJP_K1ngは、クイル・クエンをリーダーにしたトリッキーなデッキを選択。
これにより、ほそドゥンのクリムゾントニトルスなど、神属性リーダー対策を無効化する。
途中、攻めあぐねるほそドゥンから、持ち時間切れでグエリアスが飛び出してしまうアクシデントが発生。
これにより、JP_K1ngは、盤面の右下角マスを取れるチャンスを手にするも、あえて角マスを取らない選択をする。
終盤、巧みな防御で粘りを見せたほそドゥンだったが、中盤の選択を活かしたJP_K1ngが、ヴァイセとエンデガのコンボで削り切り勝利を収めた。
1回戦 Aブロック かね VS レン
レイホゥリーダーのレンと、ヘイランリーダーのかねという毒デッキ同士の対戦。
お互いに毒でじわじわと削っていく状況が展開される。
そんな中、かねがエンデガとハーピストエンジェルのコンボルートを作り、次の一手で大ダメージが確定という状態を作り出す。
しかし、縁に配置した毒スキルの蓄積に加え、ダメージマスを踏んで、ギリギリまで高めたヴァイセによって、レンがかねを撃破した。
準決勝 第1試合 レン VS アズマ
毒スキルを中心とした混合デッキのレンに対して、ムーニアをリーダーとしたオーソドックスな混合デッキで戦うアズマの戦い。
途中、レンは右上のXマスにファウストを入れて、左1列で3枚を返せるコンボスキルルートを作成。
ファウストをひっくり返すとコカトリスのコンボが入ってしまい、そのままにしておくと大ダメージで勝負が決まってしまうという大ピンチ。
しかし、そこでアズマは落ち着いて、左端にアズリエルを置いてコンボルートをつぶす妙手。
これが決め手となって、アズマが勝利をつかんだ。
準決勝 第2試合 ハンド VS JP_K1ng
1回戦のクイル・クエンデッキから一転して蘭陵王リーダーのデッキに切り替えてきたJP_K1ng。
ハンドは、リーダーバフに加えて、闘化キムンカムイとフェリタ&プティのバフが重なり、2.3倍という驚異的な攻撃力になるが、JP_K1ngのアルンをおとりにする手が効いて駒の置き場を制限されてしまう。
ギリギリの戦いで終盤までなだれ込むも、ハンドの手ごまにアルーシャが入る。
これで勝負がついたと、ガッツポーズが飛び出したハンドだったが、JP_K1ngは残りHP233で耐え抜き、見事勝利を収めた。
アルンをおとりにして、いつでも大ダメージを出せる状況(余裕手)を作り、それを確実なタイミングまで我慢したのが薄氷の上の勝利につながった。
3位決定戦 レン VS ハンド
序盤、ハンドの手にフェリタ&プティが入ってしまうほか、フィニッシャーが手駒に来てしまう手駒事故が発生。
出せる駒が制限されたことで苦戦を強いられたハンドだったが、ていねいにコンボスキルルートを作り、一進一退という状況に持ち込む。
しかし、あえて角マスを取らせる罠の使い方や、絶妙なタイミングと位置でサディエルを打ったレンの打ち筋が要所をしっかりとしめる。
最後は、レンの仕掛けたカミュに果敢に、ジークフリートを打つハンドだったが、カウンターの前に敗北。序盤の手駒事故でヴァイセを失わなければ、結果は変わっていたという名勝負だった。
決勝 アズマ VS JP_K1ng
ここまで妙手を繰り出すオセロ力の高さで決勝に勝ち進んだ強者同士の対戦。
序盤は守備的に進められたが、アズマが放った闘化キムンカムイとジークフリートのコンボによる大ダメージで勝負が一気に加速。
お互いにコンボを決める大ダメージが飛び交うも、最後はサディエルとハーピストエンジェルにエンデガを合わせ、6枚返しで2万以上の大ダメージを叩き出したアズマが優勝を手にした。
ハイレベルな戦いは、手駒がうまく回ったアズマに分があったが、どちらに転んでもおかしくない状況だった。
あのプレイヤーが表彰式に乱入!?
熾烈な戦いを終えて、上位入賞者を果たしたのは以下の3名。
- 優勝:アズマ
- 準優勝:JP_K1ng
- 3位:レン
3名にはリリアさんからそれぞれ金銀銅のメダルが授与された。
しかし、表彰式のさなか、突如「ナーイスバトル!」という叫び声と同時に乱入者が登場。
饅頭丸は、優勝者のアズマに挑戦状を叩きつけ、急きょ両チャンピオンによるエキシビジョンマッチが実現することになった。
エキシビジョンマッチ アズマ VS 饅頭丸
饅頭丸がどのようなデッキで勝負をするのかに注目が集まるエキシビジョンマッチ。
会場では、竜デッキで来るのではという噂もささやかれたが、饅頭丸は神属性デッキを選択。
序盤はアズマが有利に進めるものの、終盤に近付くにつれて饅頭丸も盛り返すというシーソーゲームのような盤面が展開される。
饅頭丸の強力なコンボスキルを発動させないように立ち回ったアズマを崩しきれない饅頭丸。
そして、最後には「饅頭丸さん対策で入れていた」というクリムゾントニトルスのゴッキル怪光線が饅頭丸を貫き、新旧チャンピオン対決がアズマに軍配が上がった。
オセロ元世界チャンピオンの高梨さんが唸るような妙手が飛び出すなど、駒やデッキの力だけでなく、オセロ力の高さも見せつけられた今大会。
今後は、どのようなデッキが飛び出すのか、次回開催が今から楽しみだ。
今大会で注目の駒と妙手
最後に、今回使われたデッキや戦術で注目すべき駒や戦術を紹介するので、ぜひとも今後のクラスマッチがカップ戦で生かしてほしい。
ヴィクトリアに代わる強駒「キムンカムイ」
ヴィクトリアは、HPが50%以下のときに大ダメージを出せる強力な駒だが、その分、ハイレベルな戦いになると、相手のHPを50%ギリギリに保ち、大ダメージでとどめを刺す戦術を取られることが増えてきている。
そのためか、今大会ではヴィクトリアをデッキに編成している人はかなり少なかった。
代わりに多くの人が使用していたS駒は闘化キムン・カムイ。
バフスキルに加えて、ATK強化のコンボスキルとなるため、使い勝手がよく現在神属性デッキを組む人たちの間ではかなり使用率が高い駒のようだ。
角マスをあえて取らせる罠活用法
また、今回見られた手の中で注目すべきは、罠スキルの使い方。
角マスは、オセロにおいて最も重要なマスだが、あえて角マスを相手が取れる場所に罠スキルを置くことで、ダメージを与える打ち方が目を引いた。
角を取らせてしまっても、その有利が効いてくる前に決着をつけられる自信があるならば、積極的に狙っていくのも有効な技なのかもしれない。
現環境のトレンドは神染めデッキ
今大会でよく見られたのは神属性のみの駒で組んだ「神染め」と呼ばれるデッキ。
以前から、神属性は強駒が多く、アルンやクリムゾントニトルスのような神属性対策となる駒も多く登場していた。
しかし、闘化によってジークフリートが強化されたこともあり、現在は神属性対策を取られるリスクをとってでも、神染めデッキを選ぶ人が増えており、トレンドとなっているようだ。
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