きらめきスキー白書【ゲームレビュー】

かわいらしい2Dドット絵のゲーム画面が印象的なカイロソフトの新作ゲームは、今の季節にぴったりなスキーリゾートを経営するシミュレーションゲームだ。データ引き継ぎによる周回要素もあるので、これ1本でかなり長く遊べる!

ホテルとスキー場を経営して観光客をおもてなし!

カイロソフトの新作ゲーム『きらめきスキー白書』は、スキーリゾートのオーナーを体験できる経営シミュレーションゲームだ。

プレイヤーは、スキー場にやってくるお客さまが満足できるような施設を作りながらお金をためていき、巨大なスキーリゾートへと成長させていくことが目的となる。

木々が生い茂った小さなスキー場と、客室がほとんどない小さなホテルから経営がスタートする

本作は、スマホの「縦持ち」と「横持ち」の両方に対応している。どちらでも画面を操作しづらいということはなかったので、好みで選択しよう

プレイヤーが選択できるコマンドには、施設を建てる「建築」、新たな設備やアイテムを考案する「開発」、スキー場の宣伝ができる「運営」などがある。

これらのコマンドを使い分けながら、自分だけのスキーリゾートを建設していこう。

序盤は、ホテルの設備を充実させることがメインの目的。客室や売店などの主要施設に加えて、暖房器具やATMなどの便利アイテムを設置して、ホテルの集客数アップを狙っていく

限られた時間の中で最高のスキーリゾートを作り上げよう

ゲームの基本的な流れは、以下のようになっている。

  1. スキー場にホテルを建設
  2. 売り上げでホテルの設備をパワーアップ
  3. 山を開拓してスキー場を拡大

ゲームを開始すると、スキー場の利用客がどんどんやってくる。

まずは、宿泊施設やスキー板のレンタルショップや、着替えのためのロッカールームなどを配置して、スキーで遊べる環境を作ってあげよう。

準備ができたら、お客さまはホテルの奥にあるスキー場で遊び始める。できるだけ快適にスキーができるようにするのが、オーナーであるプレイヤーの役割だ

スキー場の周りにある木を伐採して開拓すると、少しずつスキー場を拡大できる

ゲーム内の時間は実際のプレイ時間とリンクしていて、現実で1秒が経過するごとにゲーム内では10分が経過していく。

一定期間でゲーム終了になるので、それまでにとにかくお金を稼いで、最高のスキーリゾート開発を目指していこう。

プレイ時間によって季節や時間帯が変化

本作では、時間経過に合わせて、季節や昼夜が変化するようになっている。

夏場は雪がなくなって、芝生の上でスキーを楽しむ「グラススキー」に変更になるなど、1年を通じたリアルなスキー場の経営ができる。

冬場に作っておいた雪だるまは、下半分が溶けながらもなんとか生き残っていた。タケノコ狩りなど、スキー以外の目的で訪れる利用客もいるようだ

素材を組み合わせて新しい施設やアイテムを開発

ゲーム内で入手できるさまざまな素材アイテムを組み合わせると、ホテルやスキー場に設置できる新たな施設やアイテムなどを開発できるようになる。

「角材」と「コーヒー豆」を組み合わせると、ホテルの中に「コーヒーカフェ」が作れるようになる。お客さまがコーヒーを飲んでくれれば、少しだけ多くお金を稼ぐことができる

設置した施設によって、お客さまのさまざまな反応が見れる。例えばスキー教室を作ると、勉強した後にインストラクターと一緒にスキーを楽しみに出かけていく

ATMでお金を下ろしているところや、自動販売機でおしるこを買っているところなど、とにかく細かいところまで作り込まれているので、見ているだけでも面白い。

ゲーム中はさまざまなイベントが目白押し!

ホテルに訪れるのは、スキー場に遊びにきたお客さまだけではない。

ゲームを進めていくと、さまざまなキャラクターがプレイヤーの経営するスキー場にやってきて、面白いイベントがどんどん発生する。

スキー場の知名度が上がっていくと、スポンサーがついて収益アップなどのボーナスが受けられるようになる。さらに、評判を聞いて遠くから新規のお客さまがやってくることもある

ほかにも、ラジオやCMなどで広告を出すことで、集客数アップを狙える。できることはたくさんあるので、いろいろ試してみよう

スキー大会の出場選手は常連客!?

ほかのスキー場とバトルができるスキー大会では、自分のスキー場に遊びにきたことがあるお客さまの中から出場選手を選ぶことができる。

スキー場を大きくすると、強そうなキャラクターも来やすくなるので、自分の頑張りがスキー大会の成績にさまざまな形で影響するようになっている。

大会では、ジャンプ台などの障害物を乗り越えながら、ゴールするまでのタイムを競っていく。基本的には見てるだけだが、タップで加速やアイテム使用などの指示も出せる

出場選手は、装備の変更もできる。スキー板は、プレイヤーが開発したものを使えるので、イベントでスキー板の作り方を教えてもらったら、どんどん製作していこう

ゲームが進んでいくと、スキーだけでなく、スノーボードやソリなども作れるようになるようだ。

たくさん滑ると経験値がたまってスキーの技術がアップ!?

大会に参加してくれるスキー場の常連客には、「体力」や「技量」などのステータスがある。

彼らにはレベルがあり、スキー場で遊んで経験値をためることでレベルアップして、ステータスも上昇していく。

同じ人が何度も遊びにくると、少しずつスキーが上達していく。経験値をためてレベルを上げていくので、RPGのような気分でキャラクター育成ができる

できることが山盛り!いつまでも遊べる本格SLG

「見た目はレトロなのに、中身がすごい!」

そんな印象が強いカイロソフトのゲームだが、今回もやはり素晴らしい出来に仕上がっている。

施設の開発などの行動に待ち時間はほとんどないので、まったり遊ぶというよりは、常に操作しながらガッツリ遊ぶといった内容のゲームになっている。

ゲームをクリアすると、データの一部を引き継いで2週目に行けるようになるので、やり込み好きなプレイヤーはとことん遊び尽くせるだろう。

課金をして購入するオマケ要素も、ゲームのクリアなどでもらえるチケットを使うと無料で入手できるようなので、お財布にもやさしいゲームになっている

  • 使用した端末機種:Galaxy S6 edge
  • OSのバージョン:Android 5.0.2
  • プレイ時間:約3時間
  • 記事作成時のゲームのバージョン:1.02
  • 課金総額:0円

(C) Pixeljam 2016