『アルテイルNEO』を先行プレイ!今だからこそ新しいと感じる老舗カードゲームの魅力【ゲームプレビュー】

8月28日(火)からスマホ向けオンラインカードゲーム『アルテイルNEO』のクローズドβテスト(以下、CBT)が開始される。これに先がけてプレイする機会をいただいたので、ゲームのシステム、特徴などをひと足先にレポートしていく。

勝敗はプレイング次第で決まる!駆け引き特化オンラインカードゲーム

『アルテイル』は、2004年にリリースされたPCブラウザ向けオンラインカードゲームシリーズ。

その最新作となる『アルテイルNEO』が、この夏スマホ向けタイトルとして配信予定だ。

PC版のゲーム性を継承しつつも、スマホらしい遊びやすさも盛り込まれた、新たな『アルテイル』を紹介していこう。

世界観はPC版のものを踏襲しており、スマホ版では大陸「ラヴァート」の4つの国を舞台としたストーリーが展開される

ストーリーについては先行プレイで詳細は把握できなかったが、細かな設定資料がすでに公開されている。読み物としても楽しめる重厚な物語にも期待しておこう。

チュートリアルでは、4つの神族「リフェス」「ローティア」「ゴウエン」「ファルカウ」を象徴する初期デッキを選択する。内容は異なるが、PC版でも登場する初期デッキの名前なので、懐かしい方もいるかもしれない

ゲームは、ストーリーを楽しみながらNPCと対戦していく「シングル」とランキングをかけてほかのプレイヤーと対戦していく「バーサス」の2つのモードから楽しめる。

練習用のバトルや特定のプレイヤーとバトルをするようなコンテンツもあるので、初心者や仲間内で楽しみたい方にも遊びやすいはずだ。

『アルテイル』らしいカードを同時に出す読み合いバトル

バトルは、デッキ内から場にユニットカードをバトルエリアに出し合って戦い、相手のライフポイント(LP)を先に0にした方の勝利となる。

基本的にPC版の『アルテイル』のゲームシステムが踏襲されているが、中でも印象的なのは、ユニットカードを同時に出し合うというところ。

先攻、後攻でカードを出し合う最近のカードゲームにはない読み合い、駆け引きが楽しめるものとなっている。

『アルテイル』のゲームシステムの特徴

  • デッキから自由に出すカードを選択できる(手札事故がない!)
  • ユニットカード(攻撃、HPが設定された戦うカード)が多い
  • 1ターンで、お互いにカードを同時に出し合う(先攻、後攻の概念がない)

バトルは具体的に、

  1. カードを選択しオープンする
  2. 選択したカードをバトルエリアに配置する
  3. 配置したカードで攻撃し合う

のような流れで進行し、これを繰り返していくことになる。その内容や基本的な戦略要素を順を追って紹介していこう。

1.カードを選択しオープンする

最初は、使用するカードをデッキから選び、バトルエリアに配置していくフェーズになる。

カードには属性とコストが設定されており、バトルエリアに出すにはこれに応じたソウルパワー(SP)が必要になる。

SPはターンのはじめに2ずつ回復する(1ターン目のみ5回復)ので、この範囲で出すユニットを選択していく。

属性値を上げないとその属性のカードがそもそも選択可能にならない。一度上げた属性値は以降のターンにも引き継がれる

カード自体を使うときにもSPが消費される。そのため、たとえばローティア(紫の属性)のコスト3のカードを出す場合は、属性値を3まで上げた状態でさらにSP3を消費することで、バトルエリアに出せるようになる

選択したカードは、相手と同時に出し合う(オープンし合う)。

オープン時に発動するスキルを持ったユニットもおり、SPを増減させたり、バトルエリアにいるユニットにバフ、デバフをかけるようなものが多い。

そのため、単純な強さだけではなく、このオープンスキルの効果もユニット選定の判断基準となる。相手の動きも考慮に入れた、適切なユニット選択ができるかが勝利のカギとなりそうだ。

序盤なら、SPを増やすようなオープンスキルがほしい。低コスト、かつSPを2増やせる「光の精霊」はどんなデッキでも編成しやすい

なお、選択したユニットはいわゆる召喚酔いのような状態になる。実際に攻撃などに参加できるのは、次のターンからになる。

2.選択したカードをバトルエリアに配置する

続いて、選択したユニットをバトルエリアへと配置していくことになる。

ユニットには素早さが設定されており、配置後は、素早いユニットから順に行動することができる。

それぞれの手前にある3×3のマスにお互いがユニットを自由に配置していく。素早いユニットから「攻撃」「移動」「待機」などを実行していく

攻撃する上で注意したいのは、ユニットごとに設定された射程。これを満たせない場所に配置してしまうと、攻撃チャンスを失ってしまう。

射程2と記載があるユニットなら、2つ先の「ユニットのいる横列」まで攻撃が届く。味方ユニットのいる列も「ユニットのいる横列」に含まれてしまうので注意。「移動」はこういうときに有用だ

また、配置後に効果を発揮するようなスキルも多く、周囲のユニットにバフをかけるようなものが多い。

射程を頭に入れつつ、バフをかけられる最適な配置を模索していく……その戦略性はかなり高そうだ。

「後ろにいるユニット」「左右にいるユニット」「1、3、5、7、9のマスにいるユニット」など、バフの効果範囲もさまざま

3.配置したカードで攻撃し合う

ユニットを配置したら、あとはひたすら攻撃!

バトルエリア内のユニットがいなくなるとプレイヤー自身にダメージを与えられるようになるので、まずは相手ユニットの全滅を目指すことになる。

本作には、ほかのカードゲームでは一般的な反撃ダメージがないため、基本的には先攻すると一方的に攻撃することができる。素早いことは1つのアドバンテージだ。

ユニットの射程内に敵がいた場合、攻撃を実行することができる。ユニットの攻撃値の分だけ相手ユニットにダメージを与え、HPを0にすると倒す(クローズする)ことができる

その反面、攻撃を受けたときに発動するカウンタースキル、クローズ時に発動するクローズスキルを持ったユニットも多い。

単純に攻撃値やHP、素早さが高いユニットだけが強いわけではないため、ユニットの選択肢はかなり幅広い。悩ましくも面白いところだ。

「相手にダメージを与える」「復活する」といった効果が多いクローズスキル。うかつに攻撃すると手痛い反撃を受けることも

バトルエリア内の敵を倒したら、いよいよプレイヤーへの攻撃が可能になる。ここで文字どおり盾として活躍するのが、シールドカード。

プレイヤーが攻撃を受けると同時に特殊な効果を発動するカードで、自分を援護するもの、相手を妨害するものなど、さまざまな効果が存在している。

最終防衛ライン、そして、逆転への第一歩として、ここに何を配置するかも勝負のポイントとなる。

自分と相手それぞれが5枚ずつ設定できるシールドカード。プレイヤーに攻撃する(される)ことで、オープンされる

SPを増やすもの、相手ユニットを攻撃するものなど、シールドカードも多種多様。デッキに合ったものを使いたいところ

スキル、素早さ、射程、バフの効果範囲などを考慮しつつユニットを配置し、相手へと攻撃を仕掛けていくところは、カードゲームだがタクティカルRPGのような感覚も味わえる。

『アルテイル』らしいバトルは、きっとファン以外でも楽しめる内容となるはずだ。

カード自体の魅力にも注目!キャラ愛を語ることもできる……?

デッキを彩るカードも豊富。さまざまなイラストレーターが描く、美男美女、魔獣、ドラゴン、死霊などのバラエティー豊かなカードが登場する。

さらに、レアリティLR、SR、Rのカードは豪華声優陣が演じるボイス付きのものとなる。性能も大事だが、カード自体も非常に魅力的なので、ぜひ注目してみてほしい。

太陽の皇子「フェルラート」(声優:梶裕貴、イラスト:芳住和之)

巫女王「アヌーシェ」(声優:ゆかな、イラスト:miogrobin)

主な出演声優(敬称略)

小倉唯、鳥海浩輔、梶裕貴、ゆかな、井上麻里奈、小清水亜美、子安武人、井上喜久子など

また、各カードにはレビュー付きのコメントを投稿できる機能もある。

自分、そして他人のキャラクター愛を存分に語れる場所が用意されているところも、本作の面白さの1つだ。

評価とコメント投稿ができる。ゲーム内にこういった機能があるのはなかなか珍しい

ほかのスマホ向けTCGにはない新しさ

デッキから自由にカードを選べることもあり、デッキ自体の強さ以上に、プレイヤーがどう立ち回っていくかに重きを置かれている『アルテイルNEO』。

「先攻後攻」「手札事故」といった、カードゲームでよくいわれる運の要素をできるだけ廃したバトルは、とにかく判断力が問われる内容。プレイヤーが自らの力で勝っていく感覚が強く味わえそうだ。

老舗だが、今のスマホ向けTCGにはないゲーム性は、逆に新しく感じるユーザーも多いはず。壮大なストーリーにも期待しつつ、配信を楽しみに待ちたい。

8月26日までCBT参加者受付中!

8月28日(火)から開催されるCBTは、現在参加者募集中!締め切りは8月26日(日)までなので、登録がまだの方はお見逃しなく!

  • CBT募集期間:7月20日(金)12:00~8月26日(日)23:59
  • CBT実施期間:8月28日(火)12:00~9月6日(木)11:59

(C) Coreedge Inc / (C) So-net Game Studio Limited
※画像は開発中のものです。正式サービス開始時のものと異なる場合があります。