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グリーの本気を垣間見た! 人材育成プロジェクト「Garage」から生まれた『BRICKCRASH!!』は4人の学生が制作

『消滅都市』を筆頭に、話題のタイトルを次々と世に送り出しているグリー傘下の「Wright Flyer Studios(ライトフライヤースタジオ)」。先日の東京ゲームショウ2015で発表会が行われた『追憶の青』や『アナザーエデン』などの情報を見てもわかるとおり、ネイティブゲームに対して相当真剣に取り組んでいることがうかがえる。

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「Garage」から注目タイトルが続々登場! 4人の学生が制作した『BRICKCRASH!!』は11月上旬に配信

今回紹介するのは、同スタジオにて展開中の少人数×短期間人材育成プロジェクト「Garage」から生まれた5つのタイトル。Wright Flyer Studiosでは社内スタッフ向けに新作の説明会を定期的に実施しており、この取材はそのプレゼンテーションに同席させていただいたという形だ。

グリーのものづくり文化とは?

個別のタイトルの説明に入る前に、グリー取締役執行役員でWright Flyer Studiosの代表取締役社長を務める荒木英士氏から、グリーならではの「ものづくり文化」と現在の取り組みについての説明が行われた。少人数×短期間人材育成プロジェクト「Garage」がスタートしたのは今から2年ほど前のこと。グリーではスマートフォン向けのネイティブアプリを開発できる組織改革が断行され、ものづくり文化の再醸成が図られた。

基本の原点に戻り、「何が面白いかを世の中に問う」という姿勢から生まれたのが「Garage」だ。これは、およそ1ヵ月半の期間で0から1を作り出し、人材の成長を促進するプログラム。これまでに36本のタイトルが実際にリリースされ、総ダウンロード数は800万件にも上っている(ストアでフィーチャーされたタイトルは16本!)。

「Garage」から生まれた5つの新作をチェック

■mg_CUBE(Ver. 2.0)

光と音のアクションパズル『Mg_CUBE』が、10月5日に最新バージョンへとアップデート。『消滅都市』をフィーチャーしたコラボステージも追加されている。プレイする端末によっては、これまで以上にリッチなビジュアルエフェクトも楽しむことが可能だ。

本作はApp StoreおよびGoogle Playですでに50万DLを突破しており、かなりの人気作へと成長を遂げている。磁石をイメージした赤のパワーと青のパワーを使ってゴールを目指すという内容だが、ルート探しなどのギミック要素も用意。音楽とのシンクロも考慮されており、かなりの没入感が味わえる。

■Time Adventure

迷子になった宇宙人「イムタ」を母船へとつれていく2Dアクションパズル『Time Adventure』。Game Deetsではすでにレビューを掲載しているので、詳しくはこちらをご覧いただきたい。タイムコントローラーを使って、時間を停止、早送り、逆戻りさせて障害物を乗り越えていくのがゲームのポイント。複数のテクニックを使い分けないとクリアできないようなステージも用意されている。

開発に当たっては、女性ゲーマーにも受け入れてもらえるよう、母性本能をくすぐるようなかわいらしいキャラクターデザインを意識したのこと。また、似たようなビジュアルで飽きが起きないよう、ステージの並びにも工夫が凝らされている。これによって、広大な惑星を冒険しているかのような雰囲気を楽しむことも可能だ。

  • 『Time Adventure』のレビューはこちら

https://youtu.be/e–g9XJUNlI

■Cubic Tour Plus

世界中で300万ダウンロードを記録している人気パズルゲーム『Cubic Tour』の進化版。10月1日から配信がスタートしており、新たに「PLUSモード」が追加されている。

プレイヤーは、ブロックの塊を回転させて指定された形を見つけ出し、ゲートを次々とクリアしていく。「PLUSモード」は、5種類のアイテムから3つを選択し、これを使って難所をクリアしていくエンドレスのゲームモード。一定回数だけ連続でクリアすれば「FEVER」が発動し、一挙にゲートを通過していく爽快な瞬間を楽しめる。「FEVER」がいつ発動するかは、背景に見える星座の完成度合いで確認可能だ。

また、従来のゲームモードが遊べる「CLASSICモード」や、最大5人の同時対戦が行える「MULTIモード」も搭載。「MULTIモード」ではライバルの進み具合が隣のレーンに見え隠れするため、かなりスリリングが展開が味わえる。

https://youtu.be/hfO3l0CHQmA

■おしゃれ怪盗 ワイニャーキャット

こちらは今年の5月にリリースされたワイヤーアクション『ワイニャーキャット』の続編に当たるタイトル。プレイヤーは主人公の怪盗猫を操作して、画面に散らばる宝石を集めていく。

画面をタップしている間だけワイヤーが張られ、主人公は弧を描くように空中を移動。また指を離すとワイヤーの方向に素早くジャンプすることができる。左右への移動に加え、高速で下向きに飛び降りることも可能で、クリアまで掛かったタイムがスコアに大きな影響を与える。本作は絶賛開発中とのことで、リリースされるのが楽しみだ。

■BRICKCRASH!!

最後に紹介されたのは、来年に入社予定となっている4人の学生がインターンで制作した『BRICKCRASH!!』。一見するとブロック崩しタイプのゲームだが、目的はブロックを破壊することではなく、その先にある次のステージへとジャンプして進むこと。また、ボール代わりに飛び回るキャラクターは、画面のどこの場所でも指でラインを引くことで弾き返すことができる。ゲームのテンポがかなり早く、実際に遊んでみるとかなりエキサイティング! 熱いゲームプレイが楽しめた。

制作に当たっては、各メンバーにそれぞれ社員のメンターが付いてサポート(ただし、実装作業は本人のみ)。4人はプランナー、エンジニア、クリエイターというそれぞれの立場で、およそ3ヵ月にわたって本作の開発に取り組んだそうだ。携わったメンバーからは、「これほどの長期間でモノづくりを完成させたのは初めて」といった感想や、「すべてがチャレンジで、出来栄えには満足している」、「時間の制約がこれまでなかったので、仕事としてのゲームづくりの意識が身に付いてきた」といったコメントを聞くことができた。

本作『BRICKCRASH!!』は実際のプロダクトとして、11月上旬にiOSおよびAndroidで配信予定。目に触れる機会があれば、ぜひ自分の目でその出来栄えを確かめてみてほしい。

グリーおよびWright Flyer Studiosは、こういった人材の育成手法、また少人数×短期間の開発手法を確固たるものとして継続し、文化として守っていくとのこと。今後リリースされるタイトルの数々に期待しよう!

(C) Wright Flyer Studios, Inc. All rights reserved.