快適な冒険と壮大なストーリー!スマホゲームの進化を感じる超本格RPG
『アナザーエデン 時空を超える猫』は、広大なフィールドを自由に探索しながら、ストーリーやクエストを自由気ままにこなしていける、古きよきRPGをほうふつさせる作品だ。
『クロノ・トリガー』や『クロノクロス』『ゼノギアス』などで有名な加藤正人氏がシナリオと演出、光田康典氏がオープニングテーマを手掛けていることでも注目されている。
本作の物語は、とある森の中で魔獣が人間の赤ん坊と出会うところから始まる。
その赤ん坊から発せられる、眠れる力に気づく魔獣。しかし、近づいてくる別の人間がいることを感じてその場所から立ち去る。
赤ん坊と、その後ろに隠れた少年を見つけたのは近くの村の長。
それから幼い2人は、村長に実の子のように大事に育てられることになる。
森での出来事からちょうど16年後。
成長した「フィーネ」と「アルド」は、平和な日々を過ごしていたが……。
井戸やタンスも調べられる! こだわりのフィールド探索
村の警備隊に入隊したアルドは、村人たちが抱えるさまざまな悩みを解決していくことになる。
最初に任されるのは、村全体のパトロール。
人々に話を聞いたり辺りを見渡したりして、気になるところを巡回していこう!
フィールドは画面上で横一直線に表現されており、上下に分かれ道がある場合は、その方向へとフリックすることでそちらに移動できる。
画面上に表示されている「!」のアイコンは、調べられるサイン。
タンスやベッドなど、気になるところをタップしてくまなく調べてみよう。
村の外に出かけることがあっても、ほぼシームレスでフィールドが切り替わることに驚かされた。
フィールドにはさまざまな仕掛けやイベントがあるので、マップをよくみて調べてみるといい。
ストレスなし! 超ハイテンポなコマンドバトル
人々が生活する場所以外のフィールドでは、急にバトルが始まることがある。
本作のバトルは、ターン制コマンドバトル。各キャラクターのコマンドを選択して「攻撃」をタップすると、「速度」の高いキャラクターから順々に行動し、敵味方全員が行動終了すると次のターンに進む。
味方が全滅する前に敵を一掃できれば勝利となり、経験値や素材が手に入る。
遭遇するのは、ほとんど取るに足らない敵で、攻撃連打でもテンポよく倒せるのがうれしい。
チェンジで強大な敵に打ち克て
基本的にはランダムエンカウント方式となっているが、見るからに強そうな巨大な敵がフィールド上をうろついていることもある。
そういった大型の敵は「FEAR(フィアー)」と呼ばれ、文字どおりちょっとした恐怖感を味わえる探索のアクセントとなっている。
ストーリーを進めると、長期戦となることを免れないボス戦も当然発生する。
これらの強敵に相対するときに有効なのが「チェンジ」だ。
チェンジとは、前線で戦うフロントメンバーと控えのサブメンバーを入れ替えるコマンドである。
サブメンバーになったキャラクターは、ターンを重ねるごとにHPとMPが回復していく。
それだけでなく、チェンジで前線に上がったキャラクターは、そのターンに「ヴァリアブルチャント」を発動させる。
チェンジを使ってうまくサイクルを回せば、MPを切らすことなくスキルを使った攻撃をし続けるのも夢ではない。
この仕組みをいかに活用していくかが、強敵に勝つためのカギとなりそうだ。
アビリティボードで自分好みのキャラクターへ!
バトルを通じて、徐々に力をつけていくキャラクターたち。
レベルアップすると「AP」が獲得でき、「アビリティボード」でAPを消費して新たなアビリティーをアンロックできる。
ボードはツリー上に伸びており、そのルートを開放していくことで、新しいスキルを習得したりステータスを強化したりできる。
アンロック済みのアビリティーに隣接するアビリティーだけが、新たに開放できるシステムであることを覚えておこう。
最初は1本線に伸びているボードだが、育成が進むと分岐点が現れることも。
クエストでメインキャラクターやNPCのストーリーも!
アルドを中心とした本筋のストーリーのほかにも、「クエスト」で仲間になったキャラクターや、「!」アイコンが頭上に表示されたNPCのストーリーを楽しむことができる。
指定されたアイテムを探したり強敵を倒したりする、おつかいクエストのようなものをこなすことで、徐々に物語の全貌が見えてくるようになっている。
今回はクローズβテストということで、限られたクエストしかプレイできなかったが、1つのクエストだけでもかなりのボリューム感だった。
ストーリーと「夢見」で集結する仲間たち
本作のキャラクターは、ストーリーと「星の夢見館」を通じて仲間になる。
夢見館で行える「出逢い」がいわゆるガチャ要素となっており、こちらで手に入れたキャラクターにもキャラクタークエストが実装予定となっているのが驚きだ。
いい意味でスマホゲームらしさがない作品
今回は紹介しきれなかったが、敵から集めた素材から装備を生成する「鍛冶屋」など、さまざまなコンテンツが用意されている。
ソーシャルゲームではおなじみのフレンドといった、ほかのプレイヤーと交流する機能は一切取り払われている。つまり、純粋にストーリーを楽しみながら冒険することに特化した、超本格的なRPGなのだ。
グッと引き込まれるストーリーは、正式リリース後にぜひ自分の手で読み進めていってほしい。
いい意味でスマホゲーらしくない作品となっている本作。正式配信が楽しみな大注目作だ!
(C) Wright Flyer Studios