るろうに剣心-明治剣客浪漫譚- 剣劇絢爛【ゲームレビュー】

「週刊少年ジャンプ」で人気を博した『るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-』が、スマホならではの手軽な本格アクションゲームになって登場! 技と技をつなげてテンポよく敵を打ち倒していく「剣劇アクション」となっている。

必殺技を自分なりにカスタマイズして「剣劇連鎖」を狙え!

原作である『るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-』は、明治初期の動乱の時代を懸命に生き抜くキャラクターたちの姿を描いた作品。

今回リリースされた新作スマホゲーム『るろうに剣心-明治剣客浪漫譚- 剣劇絢爛』は、原作のストーリーを追体験しながら軽快なバトルを楽しめる「剣劇アクション」だ。

原作でおなじみのキャラクターたちがストーリーに沿って次々と登場。コミカルな演出も雰囲気に合わせて楽しめる

プレイヤーは3Dでモデリングされたキャラクターを操作し、さまざまな敵と戦っていくことになる。

メインとなるゲームモード「冒険譚」では、ストーリーを楽しみながら数々のバトルをこなしていく「浪漫譚」と、期間限定で登場する敵と戦ったりキャラクター強化のアイテムを獲得できたりする「決闘譚」の2つが用意されている。

必要に応じて「決闘譚」をこなしながら、「浪漫譚」を少しずつ進めていくというのが基本の流れだ。

こちらはホーム画面。中央に表示されているキャラクターモデルや、背景のイラストは好みに応じて切り替えることができる

一般的なスマホゲームにありがちな「スタミナ」の概念はなく、好きなときに好きなだけ遊べるのも本作の特徴の1つといえるだろう。

決闘譚では曜日ごとに異なる報酬が!

決闘譚では、入手困難な強化素材を効率よく集めることができる。ただし、曜日ごとに獲得できる種類が異なっているので、欲しい素材の曜日には必ず挑戦しておきたい!

  • 月曜日:防御力結晶
  • 火曜日:攻撃力結晶
  • 水曜日:移動力結晶
  • 木曜日:体力結晶
  • 金曜日:会心力結晶
  • 土曜日:強化結晶全種類
  • 日曜日:銭

こちらは金曜日限定の「会心力の鍛錬」。初級~上級をクリアすると「超級」が出現! また記事執筆時点では期間限定イベント「偽抜刀斎討伐」も開催されていた

バトルの特徴は?

基本となる操作は、3Dで表現されたステージを左手側のバーチャルパッドで移動し、右手側の各種ボタンで攻撃や防御を行うというもの。

キャラクターの動きは非常に軽快で、画面のもたつきもほとんどなく、思いどおりに動き回ることができる

また、ボタンをタップし続けることで連続攻撃となるため、せわしなく連打するといった面倒な操作はいっさい必要ない。

バトルのシチュエーションとしては、無数の敵が次々に登場する「集団戦」と、原作に登場した強敵と1対1で対峙する「立ち合い」の2つがある。

スピーディーで爽快なバトルと、手に汗握るギリギリのバトルの両方が楽しめるという、なんとも贅沢なつくりといえるだろう。

おそらくは最初の難所となる、「東京編 第五幕 第八話」における左之助との立ち合い

立ち合いでは、相手の攻撃の後に一瞬だけ隙が生まれることがある(敵に丸の印が表示される)。この瞬間に攻撃を当てることができれば、相手はしばらくの間だけ気絶状態に。防御で受けてからは間に合わないので、回り込んでからの反撃がおすすめ

集団戦では通常とは異なる「レア敵」が出現することも。一定時間ダメージを与えないままだと消えてしまうが、見事倒すことができれば、特別な報酬が入った「つづら」が獲得できる

出撃前には「道場」の「出撃編成」にて、自分が使用するキャラクターを2人まで選択することが可能。バトルの最中は、画面左上の「キャラクター切り替えボタン」でいつでも操作キャラクターを入れ替えられる。

キャラクターの入手はガシャではなく、剣心、左之助、蒼紫の3人が初期プレイアブルとして登場。今後、何らかの形でキャラクターが追加されていくことが予想される

体力が減ったときにピンチヒッターとして交代してもいいし、相手の属性との相性に応じて有利なキャラクターに切り替えてもいい。

ちなみに、各キャラクターに割り当てられている属性は、「力」「巧」「速」の3種類。例えば「剣心」は速、左之助は力といった具合で、力は巧に強く、巧は速に強く、速は力に強いという3すくみの関係になっている。

キャラクターの切り替えは一瞬。うまく操作すればそのままコンボをつなげることもできる

剣劇札の組み合わせでコンボ(剣劇連鎖)を自在にカスタマイズ

本作の最大の特徴ともいえるのが、さまざまな「剣劇札」をセットすることによって生まれる「剣劇連鎖」だ。

各キャラクターには3つの必殺技と、1つの超必殺技を剣劇札によって設定することができる。

剣劇札はそれぞれ、攻撃前の敵の状態によって発動条件が定められている。これを「入」と呼ぶ。またその必殺技で攻撃した後の状態は「出」となる。

こちらは剣心の剣劇札の1つ「抜刀術の構え」。相手が「浮」いた状態で発動可能となり、発動後には相手が「叩」ける状態になる

こちらは技の設定画面。技アイコンの左下にある2つの記号に注目! 入と出がかみ合っていればコンボがつながるようになる。矢印に色が付くので、必ずチェックしておこう

この入と出をつながるように剣劇札をセットすると「剣劇連鎖」となり、隙のないコンボを決めることができる。ボタンをタップしたままで超必殺技までつなげられるので、誰でも手軽に連撃アクションが楽しめる。

またこのとき、連鎖によって生まれたコンボ数に応じてダメージが倍率でアップしていくので、不利な状況から一気に形成を逆転することも可能だ。

さらに、戦闘中にたまっていく「闘気」がMAX状態なら、「闘ボタン」をタップして「闘気解放」を発動!

闘気解放は一定時間が経過すると解除されてしまうが、その間は各必殺技のクールタイムが短縮され、繰り返し剣劇連鎖を続けることが可能になる!!

闘気解放中に超必殺技を発動すると、特別な演出が楽しめる!

さらに戦闘中、常に効果を発揮する「装飾札」もある。同じ効果の札を複数装備すれば、それだけ効果のアップが見込めるので、手に入れたら忘れずに装備しておこう。

このほかにも、特殊攻撃やステータス変化、回復などの効果を発動できる「士々札」や、敵の攻撃に合わせて防御ボタンをフリックして相手を吹き飛ばす「破撃」、相手の攻撃をパーフェクトに抑えて相手を無防備にする「完全防御」など、バトルをより奥深く体感できる仕掛けが満載だ。

なお「破撃」と「完全防御」は、開花盤を進めることで使用が可能になる。

士々札は、画面左のアイコンをタップすることで任意のタイミングで発動できる

必殺技とは別に、補助技を設定できる手持ちの剣劇札をセットすればスタータスアップ!

キャラクターの秘められた能力を引き出す「開花盤」

キャラクター強化の別の要素として「開花盤」なるシステムも用意されている。

ここでは、決闘譚で曜日ごとに入手できる強化結晶や玉鋼石を使って、特定の能力を少しずつアンロック。

この開花盤はツリー形式になっているので、自分のほしい先々の能力を見据えて段階を踏んでアンロックしていく必要がある。

ツリー形式でどんどん能力を上げていける開花盤。各項目をアンロックするには、強化結晶または有料の「玉鋼石」が必要になる

剣劇札の合成と進化

手持ちのキャラクターはバトルを通じてレベルアップしていくが、それ以上に重要なのが剣劇札の合成と強化だ。

剣劇札もキャラクターと同様にバトルの結果でレベルアップしていくが、ほかの剣劇札を素材にして合成することで高速レベルアップが可能。

合成の際に、同じ剣劇札あるいは進化前後の札を素材にすると「限界突破」が発生し、最大レベルが上昇する

さらに、一部の剣劇札は「進化」させることもできる。

進化を行うと性能が変化し、入や出の条件も異なるものになる。より多彩な連続コンボができるようになるので、要チェックだ。

プレイヤーにやさしいコンシューマライクなゲーム性

軽快なアクションと、攻撃ボタンをタップしているだけで次々とコンボが繰り出されるゲーム性が、プレイヤーにとって非常にやさしい仕様であると感じる。

アクションゲームが苦手な人も、その爽快感を存分に楽しむことができるはずだ。

またキャラクターを育成していくには、各ステージの周回プレイがある程度は必要となるが、個別に「周回報酬」も設定されており、繰り返しプレイするモチベーションも高くなる。

原作ファンはもちろん、アクションは苦手だけれどその楽しさは味わってみたいという人に、ぜひおすすめしたいタイトルといえる。

なお原作コミックは、この春より「ジャンプスクエア」にて新章「北海道編」が連載される予定となっており、こちらも気になるところ。

漫画のタッチを再現したビジュアルも独特な魅力があるので、気にある人は一度プレイしてみよう!

  • 使用した端末機種:HTC 10
  • OSのバージョン:Android 7.0
  • プレイ時間:約5時間
  • 記事作成時のゲームのバージョン:1.0.7
  • 課金総額:0円

(C)和月伸宏/集英社
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