一瞬の油断が死を招く!戦場の緊迫感を味わえるミリタリーシューティング
『戦場の狼 モバイル』は、1985年にカプコンからリリースされたアーケード向けシューティング『戦場の狼』をスマホで再現したタイトルだ。
テーマは歩兵の銃撃戦。かつ16方向に射撃できるという画期的なシステムにより、多くのゲームファンを魅了した。
ちなみにビデオゲームの黎明期、ファミコン(ファミリーコンピュータ)を持っていない少年たちは街中のゲームセンターへ足しげく通い、次々と登場する斬新なタイトルに熱い視線を送り続けていた。
当時のゲームセンターは、現在のようにデートスポットにもなるような明るい雰囲気の場所ではなく、時には年上の不良たちにからまられることもあったという、少々いかがわしいスポットでもあった。
そんなわけで、店内に並ぶ筐体には少年たちをターゲットにしたゲームが納められ、ある意味で非常に男臭い空間となっていたのだが、『戦場の狼』はそんな硬派な印象を全面に押し出した、ほかのゲームとは一線を画す作品であったのだ。
自分好みにカスタマイズできる操作方法とUI
操作方法は「A」「B」「レバー」の3種類から選択できる(一時停止ボタンをタップして選択)。基本は上下左右斜めの16方向に移動するだけ。銃撃は進む方向へ自動的に行われる。
- A:画面をスワイプして8方向へ移動。常に向いた方へ進み続ける
- B:画面をスワイプして8方向へ移動。画面から指を離すとその場に停止する
- レバー:画面の下側にバーチャルレバーが出現し、これをスワイプして移動する
個人的には「レバー」が最も操作しやすかった。
これ以外にも「自動連射のオン/オフ」や「画面拡大のオン/オフ」など、細かな設定が変更できるようになっている(画面拡大をオフにすると、アーケード版に近い画面比率に調整される)。
また、画面左側に表示されている手榴弾ボタンをタップすれば、自分の前方に手榴弾を投げつけることができる。その使いどころがステージクリアのカギを握っているといっても過言ではないだろう。
無数の敵を倒しながら画面の上方向に進んでいき、敵本拠地の前で登場するすべての敵を倒せば(あるいは一定時間が経過すれば)ステージクリアだ。
もし銃弾を命中させづらいという場合には、レバガチャ感覚で細かにスワイプして銃弾をばらまけばOK!
なおストーリーやエンディングなどはなく、ステージ1~4をクリアすると難易度がノーマルからハードに上がり、次のステージ5~8に。さらにステージ8をクリアすれば、再びステージ1に挑むことになる。
ゲームモードはカジュアルとクラシックの2種類
本作では、アーケード版をそのまま再現したクラシックモードと、スマホでより手軽に楽しむためのカジュアルモードが用意されている。
クラシックモードは、やはり激ムズのひとこと! 敵の銃弾はもちろん、敵の本体や手榴弾の爆風にちょっと触れただけで1ミスになってしまう。
一方のカジュアルモードでは、防弾ベストが登場! ライフが減る前に、まず防弾ベストが1つずつ減っていくため、難易度がぐっと下がる。
さらに、敵の兵士に触れてもミス扱いにはならないという大盤振る舞い(?)だ。
またカジュアルモードでは手持ちの手榴弾の数も増えており、気軽に投げつけていくことができる。
なお、どちらのモードでもコンティニューは無限となっており、ゲームオーバーになってしまったステージの冒頭から続行することが可能だ。
透明感のあるサウンドも耳に残る!
あらためてプレイして思ったのは「こんなに難しかったっけ!?」ということ。そう、当時のアーケードゲームはこんな歯ごたえのあるタイトルばかりだった……。
そういう意味でも、手軽に『戦場の狼』の興奮を味わえるカジュアルモードの存在は非常にありがたい。
もう1つ、BGMの気持ちよさを挙げておこう。アーケードでは8ビットのピコピコサウンドはすでに姿を消していたが、当時のFM音源から生まれたサウンドは非常に切れがよく、透明感のある音が非常に印象的だ。
アーケード版をプレイしたことがある人はもちろん、ぜひ若い世代のゲーマーに遊んでいただいて、「当時はこんなのだったんだ!」という驚きを感じてほしい!
- 使用した端末機種:HTC 10
- OSのバージョン:Android 7.0
- プレイ時間:約2時間
- 記事作成時のゲームのバージョン:1.00.00
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