メテオジーン【ゲームレビュー】

ユニットの攻撃アクションをつないで戦うコマンドバトルRPG『メテオジーン』。攻撃や必殺技を連携させて、迫りくるアンデッドを華麗に撃破していこう。

仲間との絆で終末の世界を生き残れ!

突如、世界各地に降り注いだ無数の隕石。のちに「天の涙」と呼ばれたそれは、人々を「アンデッド」にするウイルスをまき散らした。

アンデッドによって世界が汚染されていく中、ウイルスに感染した一部の人間が、超常的な力を持った「メテオジーン」として目覚める。

アンデッドに対抗しうる力を持った彼らは、人類最後の希望となった。

ゲームの舞台は、アンデッドの脅威から強力な防御壁を形成することで安寧を維持した街「エスペランサ」。一見すると平和に見える街だが、力の有無によって決まる階級制が敷かれたことで、度を越えた差別が生まれてしまっていた

主人公もメテオジーンとして目覚めるが、権力者の卑劣な罠によって壁の外側へ放り出されてしまう。

終末を迎えた大地の中で、アンデッド、そして階級制に対抗するための冒険が幕を開ける!

姉「セレナ」に振られたことを逆恨みする「スミス」。彼の理不尽な宣告によって「階級外」にされ、アンデッドのはびこる死の世界へ出されてしまう主人公。生き残るために抗う彼らは、エスペランサの階級制に反抗する勢力「自由ノ風」の面々と出会い、行動をともにする

各地をアンデッドと戦いながら旅しつつ、さまざまなストーリーをこなしていくのが基本的なゲームの流れ。

死と隣り合わせの世界で育まれる、仲間との絆の物語を楽しんでいこう。

フィールド内の各所でクエスト形式でバトルをこなしていく。メインストーリーのほかにキャラクターごとのサブストーリーも豊富に用意されているのが魅力だ

滑らかに動くキャラクターを愛でよう!

ストーリーパートやホーム画面など、ゲーム内の各所に表示されるキャラクターの立ち絵はすべてLive2Dで描かれている。

物語中は場面に応じて動いてくれるほか、キャラクターをタップすることで“触る”ことも可能なので、ちょっとした表情の変化を楽しんでみよう。

「隊員詰所」の「交流」では、選択したキャラクターと自由に触れ合うことができ、親密度を上げることができる。親密度が一定に達するとサブストーリーが開放されるが、変な場所を触ると怒られることも……

ユニットの攻撃をつないでヒット数を稼ごう

バトルはターン制のコマンド形式。最大6人(5人+助っ人)のユニットでパーティーを編成し、アンデッドと戦っていく。

Waveごとに登場する敵をすべて倒すことでクエストクリアとなる。

攻撃は、画面下部にある各ユニットのアイコンをタップすることで行う。タップするたびにBP(バトルポイント)を消費し、0になった時点で自ターンが終了。続いて敵のターンになる

ポイントは、BPが続く限り任意のユニットで何度でも攻撃可能であるというところ。

攻撃のヒット数が増えるほどダメージ倍率に補正がかかるようになるので、いかにたくさんヒットさせられるかが重要となる。

また同じユニットでも攻撃し続けられるのだが、次の攻撃までにクールタイムとして間が生じる。1ユニットだけではヒット数が途切れてしまうのだ。

複数のユニットの攻撃アクションを、いかにつなげていくかというところが、プレイヤーの腕の見せどころだ。

ユニットには1から3の攻撃アクションがあり、アイコンをタップするたびに順番に繰り出していく。それぞれがどんな攻撃か把握しておくことも重要だ

攻撃アクションには、敵を打ち上げたり、対空でしか攻撃できないようなものある。

次にどのユニットの何番目の攻撃を出すかを限られたBPの中で考えていくことになるので、なかなか奥深いバトルを楽しめるということになるだろう。

必殺技も連携可能! 勝負を決めるラッシュモード

攻撃時や、敵がまれに落とす「結晶」を入手するたびに、各ユニットのSPがたまる。これが満タンになると、ユニット固有の強力な必殺技を使うことができる。

多段ヒットによってダメージ倍率が増えた後に使うほうが、より効果的だ。

SPがたまった状態で、ユニットアイコンを上にフリックして発動する。必殺技に関してはBP消費がないので、使うタイミング自体は自由だ

さらに、必殺技使用中にほかのユニットがさらに必殺技を発動することで、「ラッシュモード」へと移行する。

この間はエフェクトが派手に変化し、後から使用した必殺技ほどより大きな追加ダメージを与えられるようになる。

一気に大ダメージを与えられる要素なので、ボスなどの強力な敵相手に活用していくといいだろう。

ラッシュモード中は、ヒット数がとんでもない数まで増え、SPがたまる「結晶」を敵が落としやすくなるというメリットもある。必殺技を発動できるユニットが増えるという点でも強力なのだ

一寸先はアンデッド!?ドキドキの探索マップ

クエストの中には、特殊なマップ内を一歩一歩探索していくものも存在する。

マップ内はなにが起こるか予測できないようになっており、どこにアンデッドが潜んでいるかわからない緊張感が上手に表現されている。

5×6のパネルで構成されたマップを、水と食料を消費しながら、ゴールである旗を目指していく。パネルは通過するまでなにが起こるかわからないようになっており、突然障害物や敵が飛び出してくることも

パネルの中にはイベントが発生するものもある。選択肢によってパーティーにもたらす影響が変わってくる

ゲームの世界観を反映したコンテンツが満載

クエストや探索以外にも、ゲーム内のコンテンツは多い。

すべて戦いに関係しており、ときに助け合い、ときに資源や階級を奪い合うといった、本作の荒涼とした世界観を反映したようなものとなっている。

主なコンテンツ

  • 共闘クエスト:複数のプレイヤーとリアルタイムに連動して、1つのクエストに挑戦できる
  • 争奪戦:ほかのプレイヤー(NPC)に勝利することで、特定のアイテムを入手できる
  • ランク戦:ほかのプレイヤーと対戦し、勝利ポイントをためて上位ランクを目指す

ランク戦に関しては、配信日時点では開催されておらず、プレイすることができなかった。こちらではプレイヤー同士の熱いに戦いを期待したいところだ。

共闘クエストは一般的なマルチプレイとは異なり、メインとして戦うのは部屋を作成したプレイヤーのパーティー。そのほかのプレイヤーは攻撃支援という形式で参加する

強力な装備の素材となる「収集品」を入手できる争奪戦。実は「奪い合う」という名前だが、プレイヤーが資源を失うことはない。安心してどんどん参加してしまおう

バトルパートや物語パートといった、ゲーム全体で『メテオジーン』という世界を構築しているのが印象的な本作。

バトルこそ見慣れたUIだが、見せ方の工夫によってきちんと面白いものに仕上がっている。新たな感覚のコマンドバトルRPGとして今後も注目していきたい。

  • 使用した端末機種:Galaxy S7 edge
  • OSのバージョン:Android 7.0
  • プレイ時間:約3時間
  • 記事作成時のゲームのバージョン:1.0.0
  • 課金総額:0円

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