War Wings(ウォー・ウィングス)【ゲームレビュー】

『War Wings(ウォー・ウィングス)』は、TPS視点で戦闘機を操縦しながら、4vs4の対人戦に明け暮れる空戦ゲーム。いかにも本格的な見た目とグラフィックながらも、偏差射撃のアシスト機能や敵機のオート追尾など、遊びやすさを追求しているのが持ち味だ。

リアルさと遊びやすさが両立したフライトシューティング

『War Wings』は、歴史上で実際に使われていた戦闘機を操縦して、世界中のプレイヤーとエースパイロットの座を争っていくTPSだ。

対人戦に特化した作りとなっていて、チュートリアルを終えると、あとは実戦で経験を積んで自分自身の腕を上げていくシステムとなっている。

操作が複雑そうなイメージのあるフライト系のゲームだが、基本的には一般的なTPSやFPSと同じ要領でプレイできる。急な方向転換が難しく、より立体的に気を配らないといけない点に注意!

搭乗できるのは、「イギリス」「ナチス・ドイツ」「アメリカ」「ソビエト連邦」の戦闘機。

見た目も性能も国によって大きく異なり、非常に個性豊かになっている。

最初に選べるのは、この4機。戦闘機の知識がからきしの筆者は、スピードに着目してアメリカの「ホーク II」をセレクトした

戦闘機のステータス

  • SPEED:速度
  • MANEUVERABIKITY:機動性
  • FIREPOWER:火力
  • GROUND ATTACK:地上攻撃
  • SURVIVABILITY:生存性

チュートリアル後は、ステータスが日本語化されているので安心しよう。プレイしてみた感覚だと、機動性がかなり重要だ

エイムがラクラク! TPS初心者にもやさしい操作性

本作の操作は、一般的なTPS・FPSゲームに加速と減速、ターゲット視認などの要素を盛り込んだ形式となっている。

たくさんのボタンの数に驚くかと思うが、いざ操縦してみると、補助機能が多いだけ。1~2戦こなせば、自然となじんでくるはずだ。

左スティックで「移動」。銃弾などの弾丸ボタンで「ショット」が基本だ。弾が切れたら自動「リロード」されるが、ボタンを押して任意のタイミングでリロードすることもできる

「加速」と「減速」、そして緊急回避やターンを行える「特殊機動」は、交戦時に非常に重要となる操作だ。これらを使いこなすことができなければ、すぐにやられてしまうことになる

特殊機動でできることは、フリックする方向で変わる。上下がターン、左右が回転しての回避行動となる

そして便利な補助機能として、「追跡アシスト」と「ターゲット視認」、そして「ミニレーダー」をタップすることで起動できる「俯瞰(ふかん)ビュー」がある。

追跡アシストをONにすると、自機からいちばん近い敵機を自動ロックオンして追尾してくれる。ただ、自分自身の移動操作がほとんど効かなくなるので、操縦に自信がないプレイヤーにおすすめの機能となる

ターゲット視認は、自機の射程内にいる敵機をサーチしてロックオンしてくれる機能。敵機を撃破したときや見失ったときに使うと便利だ

俯瞰ビューは、衛星から見下ろしたような画面で、自機を中心とした位置関係を把握できる機能。ビュー上で、狙いたい敵機をタップすれば、ロックオンすることもできる

照準も非常に合わせやすいものとなっていて、本来はなかなか難しい偏差射撃も、オレンジ色の「リード照準」にレティクル(クロスヘア)を合わせて射撃するだけで、バシバシ当たる!

最も近い敵機の下には、常に自機との距離が表示されている。射程内に敵機が入ると、移動後の位置を予測したリード照準が現れる

あとは、リード照準を目安に弾を連射すればOK。レティクル内に表示された赤いゲージは、連続射撃することで上昇し、満タンにするとオーバーヒートしてしまうので注意!

これらの機能があることで、だれもがキルを量産する爽快感を味わいやすくなっている。

逆に、照準を合わせられるとやり過ごしにくいので、やられやすいゲーム性とも言い換えることができる。そのためか、一方的なバトルにはなりにくく、1キル1デスが均衡するような白熱した戦闘になることが多かった

よりリアルな操縦感を味わえる! ジャイロ操作やゲームパッド操作も

バーチャル操作パッドによる操縦以外にも、スマホを上下左右に傾けて操作する「加速度計」といわれる操縦法や、「ゲームパッド」を接続しての操縦も可能だ。

特に加速度計は、実際に操縦桿(レバー)を握っているような感覚が味わえる楽しい操作法となっている。

移動以外は、バーチャルパッドでの操作。スマホだけでなく身体もいっしょに傾いてしまい、個人的にはバーチャル操作パッドのほうがプレイしやすかった

集中砲火が勝利のカギ!? 4vs4のリアルタイムPvPバトル

メインコンテンツとなる対人戦は、世界中のプレイヤーとマッチングして4vs4で繰り広げる、少数型のチームバトルだ。

1バトルは最大6分間。先にリスポーンに必要なチームの「チケット」を0にした方が勝利となる、デスマッチ方式のルールで争うことになる。

最もオーソドックスな「クイックゲーム」では、チームに配られた10枚のチケットをお互いに削り合う。つまり、先にチームで合計10キルを達成した方が勝ちになるルールだ

自分が1度も撃墜されなくとも、チームで10デスしてしまうと敗北が決定してしまうので、チーム同士での協力が必然的に求められてくる。

敵機に後ろをつかれている味方機がいたら、全力でカバーしたい。

この手の対戦ゲームで必ず重要となるのが、マップでの状況把握。目の前の敵だけでなく、ミニレーダーにも目を配るのがコツとなるだろう

そして、戦闘機でのバトルだからこその面白さともいえるのが、ダメージシステム。

戦闘機の部位によって、それぞれ装甲が設けられていて、各部位の損傷具合が操縦に影響を及ぼすのだ。

戦闘機の部位は、左右の主翼と前後の胴体部、そしてコックピットの5つに分かれている。各部位が大きく損傷すると、酸素もれや炎上などが発生し、時間の経過とともに死を迎えてしまう状況に陥ることも

詳しいことはわからなかったが、コックピットを狙えば少ない弾数でも倒せる……など、いわゆる「ヘッドショット」にあたるようなダメージ効率のいい部位もあるはず。

基本的には、ひとつの部位を集中攻撃して破壊すればキルできる。

おそらく装甲は厚いが、部位の当たり判定が大きいことから、集中砲火しやすい主翼を狙うとキルまで持っていきやすい印象だ。相手のパイロットを死亡させられたときには、自分のエイム力をほめたくなった

燃料が不足してくると特殊機動ができなくなるなど、さまざまなリアルな影響が出るのが難しいが、面白い。損傷した部位に対応して操縦も変えられると、より活躍できそうだ

友だちとの協力プレイやリーグ戦、拠点防衛も

今回のプレイでは確認できなかったものの、友だちになったプレイヤーとルームでチームを組んでからバトルに参戦することも可能。

また、搭乗する戦闘機のランクが「T3」以上になると、他プレイヤーとランキングを競える「リーグ」に挑んだり、新たなゲームモードである「拠点防衛」で遊んだりできるようになるようだ。

デスマッチではまったく出番がなかった爆撃も、拠点防衛時には重要になってきそうだ

戦闘機を研究! 装備をアップグレードしてバトルを有利に

戦闘機の強化要素が非常に多彩なのも、本作の特徴。

バトルで搭乗した機体には、勝敗にかかわらず経験値が積まれていく。

レベルアップで一定のレベルへと到達すると、動力や装甲などをアップグレードできるようになり、経験値と同様にバトルで得られる「RP」や「シルバー」を消費して、機体を強化できる。

機体レベルはサクサクと上がっていく。RPやシルバーも思った以上に集まりやすく、スムーズに期待を強化していけた

ただ単純にすべてアップグレードするのが正解というわけでもなく、爆撃を可能にする「爆弾架」などは装着しないほうが、機動力が増すといった装備するか悩ましいものもある

また、新しい技術や機体を研究開発することもでき、ゲームをやり込めばやり込むほど、機体が強くなるだけでなく、プレイの幅も広がっていく。

まずは、遊べるコンテンツが一気に増える、T3の機体開発が目標となるだろう。T4の機体を開発すると、最初に選ばなかった国の機体を開発できるようにもなるようだ

シンプルながら面白い! パーティープレイにもおすすめ

もともと対人戦系のゲームが好きな筆者は、1バトルこなしただけでも本作の虜になってしまった。

戦闘機や戦艦などを操作するゲームはほとんどプレイしたことがなかったが、すぐに『War Wings』の世界に溶け込めた。

敵が視認できているのに、方向転換が間に合わない! といった歯がゆさが、なんとも言い難いが面白い。きっとうまく立ち回れるようになると、このまどろっこしさも少しずつなくなっていくのだろう

対戦ゲームながら、その敷居はかなり低く感じられたので、周りの友だちなどと一緒にプレイすると、より楽しく遊べるはずだ。

遠く離れた友だちとも、いつでも協力プレイできるのもうれしいかぎり。よく見るとルームにはサウンドマークがあるので、ボイスチャットも標準装備されているのかもしれない

FPS、TPSをやったことがないという人でも間違いなく楽しめるので、敵機を撃墜する爽快感をぜひ味わってみてほしい。

  • 使用した端末機種:iPhone 6
  • iOSのバージョン:10.3.3
  • プレイ時間:約2時間
  • 記事作成時のゲームのバージョン:3.0.0
  • 課金総額:0円

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