神か悪魔か? 己の価値観で運命が変わるRPG
『ブレイブリーオブリビオン』は、快適なフルオートプレイで重厚かつ変化するストーリーや、続々と集まる英雄たちの編成および育成を存分に楽しめる、3Dアクションロールプレイングゲームだ。
主人公(プレイヤー)は“大いなる存在”から授けられた「特別な力」を使い、テネブリスによって危機に瀕している世界を救うべく立ち上がるが、敵の妨害に遭い記憶を失ってしまう……。
特別な力とは、英雄や神と呼ばれる存在を召喚して従える力。最初に呼べるのは「ルナ・プリンセス」か「ペルセポネ」。ゲームを進めることで世界各国のさまざまな時代の英雄と神に出会い、従えることができる
主人公がとある森で妖精のライラと獣人のキキに救われ、奇跡的に導き手であるアテナと再会するところから、物語は紡がれ始める。
なんとか自分の名前だけは思い出せた主人公。記憶と世界の平和を取り戻す旅に出かけることになる
にぎやかすぎるほど反応する! カッコカワイイ英雄たち
ストーリーイベント中こそボイスなしで進んでいくものの、バトル中だけでなく強化画面やホーム画面など、さまざまな場面でしゃべりまくる英雄たち。
アテナ役の斎藤千和さんやヴァルキュリア役の加藤英美里さんなど、非常に豪華な声優陣が英雄たちに声をあてている。
各画面の英雄たちに触れると、いろんな反応を見せてくれる。2Dイラストがとても綺麗で、デフォルメされた3Dキャラクターはとてもかわいらしい
主な出演声優一覧(敬称略)
- 斎藤千和(アテナ役)
- 梅原裕一郎(ルシフェル役)
- 緑川光(デウス役)
- 加藤英美里(ヴァルキュリア役)
- 川西ゆうこ(アスタロト役)
- 髙野麻実(モーリアン役)
- 佳村はるか(スクラ役)
- 巽悠衣子(ラマス役)
- 松田利冴(ヘルミーネ・F・S役)
本作は、スマホゲームでは王道ともいえるステージ踏破型のゲームシステムとなっており、道中で手に入る「ソウル」を集めて新たな英雄を召喚したり、さまざまな強化素材で育成したりして、奥へ奥へとステージを進めていくのが基本的なプレイサイクルとなる。
「クエスト」を1ステージ進めるたびにストーリーイベントが発生するのだが、これがかなりのボリューム。
登場キャラクターたちの見た目からは想像だにしない内面が垣間見えたり、敵対するテネブリスの想いや狙いなどもしっかりと感じ取ったりしながら進めていけて、ついつい先の展開が気になってしまう。
例えば、いかにも魔女らしい出で立ちの「アンナ」だが、秘薬に必要なコウモリがかわいくて生け贄に捧げられないなどといった、魔女らしくできないことについて悩んでいるというかわいい一面を見られた
テネブリス側には、英雄が加担していることも多々ある。彼らが敵対するのにはもちろん理由や目的があって、さまざまな考え方をする英雄たちに出会っていける。しっかり背景まで押さえながら物語に入り込んでいけるので、「スキップ」なしで堪能することをおすすめする
物語の節目には、「神魔ジャッジメントシステム」と呼ばれる選択の時が訪れる。
問われるお題は、そのストーリーに沿ったもの。自身の価値観をそのままぶつけよう
迫る2択の選択肢。プレイヤーの選んだ回答により「神魔ゲージ」が揺れ動き、その後のシナリオ展開に影響を及ぼすようだ。
ストーリーの顛末は、まさにプレイヤー次第。ホーム画面には、自分の神魔ゲージが表示されるので、ゲージの状態が異なる友だちなどとストーリー展開の違いを探してみると面白そうだ
フルオート&3倍速も! サクサク爽快な3Dアクション
バトルは、4人の英雄で組んだパーティで挑むことになる。
操作するのはリーダーにした英雄1人だけ。アクションゲームというと操作が複雑なイメージがあるが、本作は非常にシンプルな操作で、だれもがすぐに順応しやすくなっているのが特徴だ。
操作はすべてタップだけで行える。移動したい場所をタップすると移動。敵をタップすると攻撃する。強力なスキルもアイコンを選ぶだけで発動できる
リーダー以外の英雄は、事前に設定した陣形に合わせるように追従して動き、自身の判断で攻撃参加してくれる
オート機能も非常に充実しており、操作は「手動」「自動」「全自動」の3段階からいつでも変更でき、倍速機能まで搭載されている。
基本的には全自動で最高速の3倍速に設定しておくだけで、つまづくことなくサクサクプレイしていけた。バトルの操作というよりは、いかに英雄を育成し、どんな陣形、パーティで挑むかが重要となるだろう
もちろんオート中の操作介入も受け付けているので、自動や全自動と手動を織り交ぜたような操作も可能だ。
選べる3つの操作方法
- 手動:移動から攻撃すべてをプレイヤーで行う
- 自動:スキル発動以外を自動で行なう
- 全自動:すべて自動で行なう
クエストによっては、隠しルートがあったり宝箱が落ちていたりすることもある。しかし、これらは自動では無視されてしまうため、完全クリアを目指す場合は操作介入が必要となる
続々と集まる英雄たち! ベストパーティーを探し出そう
本作は、おなじみのガチャ以外のさまざまな手段で、英雄を手に入れられるのも特筆すべき点。
クエストの途中にあるステージ「秘境」やハードモードなどでは、英雄のかけらともいえる「ソウル」がぽろぽろとドロップするのだ。
英雄たちが描かれたパズルピースのようなアイテムがソウル。ガチャを引かずとも、これを10個集めるだけで新たな英雄を合成して召喚できる
たった数日の無課金プレイだけでも、24人もの英雄が召喚できた。英雄のレアリティーはC~Sまであるのだが、レアリティーAまでの英雄ならゴロゴロ手に入る印象だ
仲間になる英雄たちは、その攻撃射程やステータスで「防御型 近距離攻撃」や「魔法型 遠距離万能」など、さまざまなタイプに分けられている。
個々のポテンシャルをうまく生かせる陣形にできれば、たとえCランクの英雄でも大活躍させられるのが、面白いところだ。
陣形は、前中後列の3ラインとなっている。前線に厚みを持たせた守備的な陣形にするか、前衛は1人に任せて「やられる前にやる」ような攻撃的な陣形にするかは自分次第だ
英雄はそれぞれ4種類存在する種族のいずれかに属しており、種族間に相性がある。
敵の種族に合わせたパーティ編成を心がけることも、攻略のカギとなることだろう。
「人間→獣人→精霊→死霊→人間」とループするような相性関係となっている。種族アイコンの色をイメージすると相性関係がわかりやすい(死霊は覚えるしかない)
また、英雄にはバトルで使用するスキルのほかに「協力スキル」というものがある。
これは、スキルごとに指定された英雄を仲間にすることで発動するもので、その効果は絶大。
新たな英雄をどんどんコレクションしたくなる、収集要素となっている。
協力スキルは英雄を所持しているだけでその効果を発揮する。各英雄のランクを上げることで強化もできる
低レアリティーだからこそのメリットもある豊富な強化要素
英雄のレベリングだけでなく、6種類の装備や装備に付ける宝石など、多彩な方法で英雄を強化できる本作。
なかでも効果が大きいのが「進化」と「覚醒」だ。
進化では英雄のランクを上げることができ、必要なルーンはソウルと同じくクエストで収集できるので、奥へと進んでいけば自然と強化していける。
進化には4種類のルーンをすべて活性化させる必要があるが、進化の途中でもいくらかは強化される
いったん最高評価である星3でクリアしたクエストであれば、スキップ券を使用することで、クエストに入場することなく周回することもできる。これを使えば、足りないソウルやルーン集めも一瞬でこなしていける
覚醒は、英雄召喚後にさらにソウルを集めることで行える強化方法。覚醒すると星の数が5つまで増えていき、6段階目以降は色が変わっていく。
この覚醒が、レアリティーの低い英雄だと集まりやすく、序盤だとかなり活躍しやすくなっている。
ソウルは、クエスト以外のコンテンツでの報酬やミッションでも次々に集まっていく。レアリティCの英雄のソウルは異常なほど集まりやすく、意外にも最も頼れる存在となってくれた
育成好きにはたまらない! やり込みがい満点のタイトル
クエストのほかにも、クエスト終了後に突如として現れる「レイドBOSS」や疑似的な対人戦が楽しめる「ゴッドアリーナ」、総力戦となる「ダークラビリンス」など、一度には把握しきれないほど豊富なコンテンツで、さまざまな戦略が問われるバトルに挑める本作。
コツコツと育成して英雄たちが少しずつ力をつけていき、以前はまったく歯が立たなかったステージをクリアして物語を読み進めていけると、なんだかうれしい気持ちになった。
選び抜いた4人の英雄を1人ずつ召喚して、無限に続くであろうサバイバルバトルを耐え進んでいく「デビルパレス」
レイドBOSS以上に強大な敵を、ギルドメンバー全員で協力して討伐していく「ギルドBOSS」
無課金でもじゅうぶんに楽しむことができるので、豊富すぎるほどの育成要素に興味を持ったら、ぜひその遊びごたえを自身の手で味わってみてほしい。
人気テレビアニメ「ナイツ&マジック」とのコラボも決定していて、今後の展開も見逃せない!
コラボ英雄として「エル」「アディ」「キッド」の3人が登場予定。詳しい日時はまだ明らかにされていないが、コラボイベント開始はもうすぐだ!
- 使用した端末機種:iPhone 6
- iOSのバージョン:10.3.3
- プレイ時間:約8時間
- 記事作成時のゲームのバージョン:1.0.5
- 課金総額:0円
(C) WINLIGHT
(C) MANAFORCE