メーヴェンフォール【ゲームレビュー】

Blue Tea Gamesからリリースされたカード戦略バトルRPG『メーヴェンフォール』。本作はいわゆる「カードゲーム」ではなく、画面上に実際に存在するキャラクターたちの戦闘方法をカードで決めていく形式のタイトルだ。無課金でもじゅうぶんに楽しめるゲームシステムがポイントで、カードゲーム&RPGファンにおすすめしたい1本となっている。

キャラクターのバトルにこだわったファンタジーRPG

物語の舞台は、モンスターや魔術師の存在する中世ファンタジーの世界。プレイヤーは自分の持っている「メイビン」(ゲームタイトルでは『メーヴェン』となっているが)と呼ばれる英雄たちでチームを結成し、バトルでの勝利を目指すことになる。戦闘はターン制で進行し、自分のターンになったらあらかじめ組んでおいたデッキの中からスキルカードを選び、チームのキャラクターたちにどのように戦うかを指示していく。どちらかのチームが全滅するとバトル終了だ。スキルカードは攻撃や攻撃補助、回復など、さまざまな種類が用意されている。

画面に表示されたスキルカードで、戦うキャラクターたちへ指示を出す。最初は簡単なチュートリアルに従ってゲームの流れを覚えていこう。カードをタップで長押ししつつ上にスワイプすることで、各カードの効果を実際の動きでプレビューすることもできる

カードから生まれる戦略を駆使して2種類のゲームモードに勝利せよ

本作には、ほかのプレイヤーと対戦ができる「アリーナ」と、1人プレイでさまざまなステージを進めていく「冒険」の2種類のゲームモードが用意されている。基本となるプレイサイクルは、「冒険」でキャラクターやスキルカードのバリエーションを充実させて、「アリーナ」でのバトルに備えるという流れだ。

メイン画面に表示される2つのプレイモードで、さまざまなバトルに挑んでいく。各モードに入るには、画面中央のモード名をタップすればOK

冒険:強敵に挑んでチームの強化を図れ

冒険は、あらかじめ用意されたステージを順番に進んでいく1人用のゲームモード。各ステージのバトルでは参加するキャラクターが指定されていて、自分で選ぶことはできない。そして、ステージをクリアしていくことで新しいキャラクターやスキルカードが手に入る。アリーナでのバトルの練習も兼ねたモードなので、まずはこちらで腕を磨いていこう。

冒険では、順番にステージをクリアしていく。先へ行けば強敵が待っているが、その分得られるものも大きい

バトルに参加できるキャラクターは、ステージによって人数も種類も制限される。各キャラクターの特性を考えて戦おう

アリーナ:5 vs 5の白熱したバトルが展開

アリーナは、世界中の他プレイヤーと対戦するモード。こちらのレベルに合わせて同程度の実力を持つ相手が選ばれるので、白熱したギリギリのバトルが楽しめる。最大5人のキャラを選んでバトルを開始し、勝利するとスキルカードなどを購入するためのコインも手に入る。ランキングも表示されるので、勝ちまくってより上位のランクを目指そう。

見知らぬ相手とのバトルはかなりスリリング。似たような実力の相手とはいえ、戦略次第で勝負が決まる

アリーナのランキングはリアルタイムで成績が反映される。左下の「ランク」のアイコンをタップすると、より細かい情報もチェック可能だ

多種多様なスキルカードでデッキを組んで最強を目指す

バトルを行うには、まずカードデッキを組む必要がある。デッキは最初からある程度組まれているので、慣れないうちはそのままプレイしてもOK。強いスキルカードが手に入り、ある程度慣れてきたら自分でデッキを組んでみよう。また、スキルカードはキャラクターごとに決まっているので、その中で組んでいく。キャラクターによって特性が異なり、カードもそれに沿った傾向のものが必要になる。

カードデッキは1人のキャラクターにつき10枚で構成。最初のうちはデフォルトのデッキでバトルしてみよう

3列に分かれたキャラクターたちの特性を生かすことを意識しよう

バトルに参加するキャラクターたちは、前列、中列、後列に分かれて配置される。3列それぞれに選べるキャラクターが決まっているので、その中からより強力なキャラを選択しよう。戦略的には、敵の攻撃を受ける前列キャラには防御&直接攻撃、中、後列キャラには攻撃補助&魔法などの遠距離攻撃のスキルカードを使うのが基本だ。

アリーナではバトルの前に参加キャラクターを選択。キャラクターのアイコンはアンロックされるとモノクロからカラーに変化するので、その中から選んでいこう。事前にカードデッキを組んでおくことも忘れずに

バトルが始まって自分のターンが回ってきたら、カードデッキの中から使用するスキルカードを選んでいく。ただし、カードを使うにはマナが必要で、1ターンで使えるマナ数は制限されている形だ。マナがなくなったらやれることは何もないので、右下の「ターン終了」のアイコンで自分の手番を終らせよう。

画面左下が1ターンに使えるマナの量で、その下の小さな数値が現在のターン数。使えるマナはターンが進むごとに増えていき、最大で10マナとなる。強力なスキルカードほど、必要マナ数は大きい。限られたマナの中で、いかに有効なスキルカードを選ぶかが重要だ

個性豊かなキャラたちとさまざまな効果のスキルカード

ゲーム中には20種類以上のキャラクターが存在する。さらに、さまざまなスキルカードも登場。その一部を紹介しよう。

ソードダンサー

さまざまな飛び道具とスローイングの技を持ち、後列から敵を攻撃する

群れの統括者ブルート

前列から、敵のグループに対して範囲ダメージを与える

ウィンド ドルイド

中列から敵のエリアに対して攻撃する魔術を操る

ウルフメージ

中列から攻撃系や制御系の魔術を操る毒の魔術師

ボーンマンサー

制御系の魔術が得意な、中列の防御系魔術師

クリスタル アルケミスト

中列からマナエナジーの魔術を放つ魔道士

主なスキルカードのバリエーション

攻撃系のカードには、武器や魔法を使ってシンプルに攻撃するものに加え、同じカードを連続で使うことで与えるダメ―ジが増えるものや、条件によってダメージ数が異なるものなどがある。状況に合せてうまく使いこなしたい

回復系や防御系、攻撃補助系のカードもさまざまだ。ライフの回復やマナの回復のほか、クリーチャーを前列に召喚して敵の攻撃を引きつけるカードもある。攻撃系カードとうまく組み合わせて使おう

カードの入手方法はさまざまで、いらないカードの売却も可能

カードバトル系のタイトルの場合、どうしてもカードの入手において課金が重要となってくるが、本作の場合には無課金でカードを得る方法が複数用意されている。コインを使ってカードショップでカードを手に入れたり、自分の持っているスキルカードを売買したりすることも可能だ。いらなくなったカードを売って「ダスト」というポイントをため、これを使ってほしいカードを買うこともできる仕組みだ。この無課金でのシステムはプレイヤーには大きな魅力といえるだろう。

ただ、本作はチュートリアルが最初にあるものの、ゲームシステムの説明が不足しているように感じる。戸惑うことが多いかもしれないが、穂版のうちはいろいろと試しながらゲームシステムを覚えていこう。

  • 使用した端末機種:iPhone 6s
  • OSのバージョン:iOS 9.1
  • プレイ時間:約2時間
  • 記事作成時のゲームのバージョン:1.1.1
  • 課金総額:0円

(C) Blue Tea Games Inc.