4人編成の組み合わせがモノをいう本格ファンタジーRPG!
本作『ArcheAge BEGINS』で描かれるのは、PC版から2000年前の世界で繰り広げられた物語だ。後に神として扱われるようになった12人の「最初の遠征隊」の活躍がテーマとなっている。
基本は、手持ちのキャラクターを強化・育成してシナリオバトルをクリアし、必要な素材などを収集。そして、さらなる目標に向かってゲームを進めていくという、最近のスマホRPGでおなじみのシステムとなっている。
ジンをはじめとする12人の英雄たちの物語。PC版をプレイしていなくとも、その重厚なストーリーに圧倒されてしまうはず
戦闘はほぼオート。ただし、スキルカードをフリックして使用するという部分が、プレイヤーに委ねられた要素として存在する。
フリックの際には、画面に現れる1~3のナンバーのいずれかに向かって操作を行う。このナンバーは、ターゲットとなる相手に対応しており、攻撃スキルなら敵に、回復スキルなら味方の頭上にそのナンバーが振り分けられるという仕組みだ。
面倒な操作はいっさいなし。スキルカードは、画面右側のアイコンの順番に登場する。テンポよくフリックで発動していこう。「AUTO」&「2×」で完全自動&時短も可能だ
ステージの合間には3Dアニメーションによるデモシーンも。画面は斜め見下し視点だが、カメラボタンをタップすることで視点を変更することもできる
スキルカードを使用すると、一定のクールタイムが発生する。またアイコンをスワイプして、使用する順番を入れ替えることも可能だ
個性豊かな英雄たちが登場! 強化・育成のシステムは?
ゲーム開始時に付ける名前だが、本作の場合はプレイヤーネームではなく「遠征隊」の名称となる。
さまざまなコンテンツを通じて経験値を獲得すると、プレイヤーレベルの代わりに遠征隊レベルが上がっていくという仕組みだ。
遠征隊レベルがアップするごとに、新たなコンテンツが開放される。加えて、英雄たちのレベル上限もそれに比例して上がっていく。
従って、英雄たちを強くするにはまず遠征隊レベルを上昇させていく必要がある。
とはいえ、バトルなどでもらえる遠征隊の経験値はごくわずかなもの。手っ取り早く遠征隊レベルを上げていくには、デイリーミッションに当たる「本日の任務」をクリアしていくことをおすすめしたい
自分の部隊は、手持ちの英雄の中から4人を選んで編成する。バトルに挑むたびに手軽な操作で選択し直せるのは、非常にユーザーフレンドリーだ。
バトルのたびに、チェックボックスで手軽に編成を決定。もちろん戦う相手との相性を考える必要があるものの、いわゆる属性の相性のようなものはないため、純粋に強さとスキルの効果で編成してOK
なお新たな英雄は、ガチャなどで手に入る英雄の召喚書からゲットできる。タイプごとに分類された複数の英雄から、自分で選択して獲得可能なのがうれしい
気になる強化・育成のシステムだが、英雄のレベル/装備や特性の強化/ルーンの装着といった要素に分けられる。
英雄レベルは、遠征隊レベルと同様にバトルを通じて上がっていく。また装備は素材を集めて生成し、さらに素材とゴールドで強化値を上げていくことができる。「レアリティーの高い武器が手に入らない!」といった面倒なことがないのもGOOD。
この際、装備を1つずつ強化する必要はなく、「全装備AUTO強化」のボタン1つで一気に強化を行える。これによって、作業感を覚えることがないのは特筆すべき点といえるだろう。
装備の強化値は、英雄レベルの1つ下が上限となっている。武器の強化には赤い「サンアーキアムの欠片」、防具には青い「ムーンアーキウムの欠片」、そのほかは緑の「スターアーキウムの欠片」が必要で、それぞれ獲得できる場所が違ってくる
一方の特性とは、自動/任意で使用するスキルやベース能力の強化のことを指す。必要な素材を集めて、ツリー形式となっている多種多様な特性を、1つずつ獲得していく仕組みだ。
どの特性を優先して獲得していくかは、プレイヤーの判断次第。自分なりの工夫をこらすことで、同じ英雄でもほかのプレイヤーとは違った特徴を持つようになるだろう。
なお、「英雄の遺産」や「レイド」などをクリアしたときには、英雄の召喚や特性強化に必要な素材(欠片)が手に入る。これは、戦闘に参加した英雄の中からランダムでもらえる報酬となっているので、さらにパワーアップさせたい英雄は積極的に使っていこう。
上位の特性を得るには、その前提となる特性を獲得しておく必要がある。どれを優先すべきか、非常に悩ましい……
そして最後のルーン。これは、最大HPや魔法耐性などの基礎能力を上げるもの。英雄ごとに最大4つのルーンを装着でき、複数の効果を持ったレアなルーンも存在する。
さらにルーン自体を強化していけば、新たな付加能力を得ることもできる。強化には高額のゴールドが必要になるが、積極的に強化を進めていくのも1つの手だ
ちなみに、本作では40人近くの英雄が用意されている。未所持の英雄も一覧でまとめてチェックできるので、お気に入りを探して次なる目標にするのもありだ。
しかしながら、後から入手した英雄はレベルが低いままで、即座に一線級の戦力として期待するのは難しい。本作ではそんなときのために、一瞬で英雄レベルを一定まで上げられる「図書館」というコンテンツがある。
レベルが低い英雄を選択して、分厚い古書のページをめくると、そのページの数字まで一気に英雄レベルを上げられる。ただし、その上限は図書館レベルまで。増築によって図書館自体のレベルを上げていくのも、目標の1つとなるだろう
ストーリーだけじゃない! ハウジングをはじめとする多彩なコンテンツ
本作でメインとなるのは、波乱に富んだストーリーを追っていく「サガ」。これは、章立てになったいくつものバトルを1つずつクリアしてくモードで、第1~第7巻のそれぞれに10章が用意されている。
登場する敵のバリエーションやロケーションが次々と変わっていくので、なかなかやり応えがある。
各章はウェーブ形式の3つのバトルで構成されており、3ウェーブ目には巨大なボスが登場!
なお各章では、死亡した英雄の数、そしてクリアタイムによって星を獲得。星3つでクリアした章は「掃討」によって瞬時に報酬を獲得できるようになる。また、自動で周回プレイを続けてくれる「リピート」も選択できるようになる。
バトルに挑む際は、スタミナに相当する「肉」が必要になるが、今回プレイした限りではなくなる気配がなかった
それ以外にも、さまざまなコンテンツが楽しめる。例えば「ハウジング」。PC版ではおなじみとなっている生活要素を取り込んだもので、現時点では「釣り」と「畜産」がプレイできる。
釣りは、使った「にょろにょろミミズ」の数だけ何かが釣れるという内容。また畜産は、牛のような謎の生き物にえさをあげるというミニゲームになっている。スキルカードを使うときと同様に、指定された場所にえさを投げ入れていけばOKだ
畜産や釣りで入手したものは、オークションハウスを通じて売買できる。これを利用して、ハウジングにて必要になる素材をさらに手に入れたり、ショップで特別なアイテムを購入したりすることが可能だ。
またハウジングで手にいれたアイテムは、「貿易」を通じてゴールドに変えることもできる。英雄を派遣して一定の時間が経過すると、用意した特産品に応じたゴールドを獲得。また、貿易を行うほかのプレイヤーを狙って「略奪」を行うという楽しみもある。
略奪は、AIが操作するほかのプレイヤーのパーティーとのバトル。襲う相手は3つから選択可能で、勝利すれば星の数に応じたゴールドが手に入る
現時点ですべてのコンテンツをアンロックできたわけではないのだが、このほかにも「英雄の遺産」という無限ダンジョンのようなコンテンツや、「レイド」および「殲滅戦」といったバトル要素の濃いコンテンツが存在する。
レイドでは1人の英雄を選んで、ほかのプレイヤーとパーティーを組んで共闘することに。ほかのバトルとは違い、移動も自分で操作する必要がある
また部隊の戦闘力のほか、殲滅戦や貿易の成績がランキングに反映され、さらなる報酬が獲得できるという仕組みも用意されている。
奥深い世界観と、本格的なバトルを誰でも手軽に楽しめるように工夫された本作。最初はシステム全体を理解するのが難しそうに思えるが、実際にはかなりシンプルなつくりといえる。
さらに、データロードの最中は重厚かつ繊細なタッチのビジュアルワークがバリエーション豊富に表示されるなど、ファンタジーものが好きな人にとってはなり魅力的に思える点も多い。
「なんだか難しそう……」と食わず嫌いになることなく、ぜひ手に触れてみてほしいフレンドリーなファンタジーRPGだとお伝えしておこう!
思わず引き込まれそうなアートワークの数々が、本作の世界観を多彩に演出している
- 使用した端末機種:HTC 10
- OSのバージョン:Android 7.0
- プレイ時間:約6時間
- 記事作成時のゲームのバージョン:1.0.0
- 課金総額:0円
(C)XLGAMES Inc. All Rights Reserved. Published by GAMEVIL Inc