ケイブが2018年春に配信を予定している『三極ジャスティス』(以下、サンジャス)。戦略性の高い「オンラインマルチ陣取り対戦」と、爽快感のある「シューティングアクション」などが楽しめる作品だ。今回はクローズドβテストに参加して感じた本作の魅力とともに、本作の柱ともいえる「戦場」パートと「バトル」パートについて、詳しく紹介していく。
戦況によって歴史が変わる!信じる正義を貫け
『三極ジャスティス』は、スピード感あふれる爽快アクションバトルと戦略性の高い陣取り戦が同時に楽しめる「戦春ドラマティックバトルゲーム」。
プレイヤーたちは、「カスミガセキ」「ヤオヨロズ」「ダクシス」と呼ばれる、この世界の日本3大勢力のいずれかに所属して、それぞれが信じる正義を貫くために、日々戦っていく。
フィーリングで気に入った勢力を選ぶもよし、公式サイトで今までの歴史や各陣営の断片小説などをじっくりとチェックして選び抜くのもいいだろう
今回は、「陣営適性チェッカー」でも薦められた「ヤオヨロズ」に入隊を志願することに。
古い時代の学校を模した組織であるヤオヨロズでは、プレイヤーは戦場で指揮をとる「委員長」となって、戦線に加わることになる。
陣営診断チェッカーでは、5つの質問に答えることで、向いている陣営を診断してくれる。筆者はヤオヨロズっぽいらしい
続々と現れるキャラクターたちは、戦力の象徴ともなっている人型兵器「要塞機」のパイロットとなって戦う。最初に選ばなかった勢力のキャラクターを入手して、パイロットとして起用することもできる
本作の目的は、とにかく己の陣営を勝利へと導いて、他の2陣営より勢力を伸ばすこと。
多くの戦場へと出撃して、「戦場」パートと「バトル」パートを繰り返しながら、エリアの制圧を目指していくことになる。
マルチ陣取りバトルとシューティングアクションを同時に楽しめる「出撃」がメインとなるモード。そのほか、シューティングだけを楽しんで報酬ももらえる「演習」や要塞機、武器を製造できる「開発」などがある
作戦エリアへと出撃すると、3勢力のプレイヤーがしのぎを削り合う「戦場」へと到着する。他陣営の拠点に攻撃すると、本作の魅力のひとつである「バトル」パートに突入する
バトル:爽快感バツグンの弾幕シューティングメカアクション!
サンジャスのバトルは、「要塞機」と呼ばれるメカを操作して、ステージにいる敵機を殲滅していくシューティングアクション。
ルールと操作は至ってシンプルで、自機が全滅するか制限時間がなくなる前に、最終エリアにいる敵機を全滅すれば勝利となる。
画面のボタンのないところを指で動かすと移動でき、自機は射程範囲内に入った敵機をロックオンしてオートで攻撃する
画面右下の「ACTION」ボタンでは、「ダッシュ」や「ガード」など要塞機ごとの特別な機能を使える
キャラクターのアイコンボタンは、現在搭乗中のパイロットと控えのパイロットを示している。耐久力バーのある控えパイロットアイコン(写真左)をタップすると自機をチェンジできる
操作パイロットアイコンのゲージが満タンまでチャージされたときにタップすると、強力な戦闘スキルを発動できる
ステージに出現する敵機の数が非常に多く、基本的にサクサクと倒せて爽快感が味わいやすいのがバトルの持ち味。
ステージクリア時に、タイムやコンボ数などが評価され、もらえる報酬にも影響するので、自然と自身の腕を磨きながらタイムアタックのような感覚で楽しむことができた。
ステージは、いくつかのエリアに分かれている。各エリアにはキャラクターアイコンのついた中ボスクラスの要塞機が待ち構えていて、これを撃破することで次のエリアに進むゲートが開く
最終エリアを全滅させると、ステージクリア。難易度にもよるが、簡単なステージだと30秒ほどでクリアできるほど
トータルスコアを伸ばすには、被弾せずにクリアタイムを縮めて、コンボを繋ぐことがポイントだ。
コンボ数は、敵機を撃破するごとに増えて、すぐ下にあるコンボゲージがなくなると消失する。コンボゲージは、敵にショットを当てることで回復するので、いかに途切れず敵機を攻撃し続けられるかが要となるだろう
パイロット×要塞機×武器で決まるステータス
自分の腕を磨く以外に、パイロットや兵器を強力にすることでも、戦いやすさはガラッと変わってくる。
出撃機体のステータスは、「パイロット」「要塞機」「武器」のステータスを合算したものになるのだ
パイロットは、ガチャで入手したり訓練したりすることで強化していける。
クローズドβテストでは閉鎖されていたものの、覚醒や進化など、スマホゲームではおなじみの強化要素も用意されている
要塞機や武器は、バトルなどで手に入れた設計図や素材から製造していくシステム。
設計図や素材は、バトルクリアで獲得できる
要塞機によって機動力などが変わり、武器によって威力はもちろんのこと、射程範囲やショットタイプも変わってくるので、さまざまな兵器を試してみよう。
今回のCBTで出会えた機体は、機動力のある「軽装」と防御力の高い「重装」の2タイプ。機体によって装備できる武器種も変わってくる
武器種は、「ハンドガン」「ダブルハンドガン」「マシンガン」「機関銃」「ミニガン」と実に多彩。弾種や拡散率などから、自分好みの武器を見つけて強化していこう
戦場:味方との協力がカギ!リアルタイム陣取りマルチ対戦
バトルパートと対になるのが「戦場」パート。自陣営の拠点を配置したり他の2勢力の拠点を攻撃したりして、領地争いを繰り広げていく。
戦場の敵味方は、全員がプレイヤー。大規模なリアルタイムマルチ対戦となっている。
戦場では、すべての敵拠点を破壊するか、時間切れ時にいちばん多く「領地」を保有していれば勝利となる。
マップ上で赤や青、緑で塗られた三角形のエリアが、各勢力の領地。同陣営の拠点で三角形に囲まれた領域が領地となる。この数をうまく自陣営の拠点を配置して増やしていくのが、戦場パートだ
自陣営の拠点に隣接する空きエリアに新たな拠点を配置できるのだが、戦場に配置できる拠点数には上限が設定されている。
そのため、配置する余裕がないときは、敵拠点へと攻め込んで拠点を破壊する必要が出てくるのだ。
拠点を攻撃すると始まるのが、先に紹介したバトルパートだ。ステージの難易度は、拠点ランクや「警戒値」で変わる
攻撃に成功すると拠点にダメージが入り、拠点HPが0になると破壊できる。
空いたエリアへの拠点配置はスピードが命。
せっかく破壊しても、配置しようとした瞬間、敵陣営の拠点が置かれていた……なんてことは日常茶飯事だ。
また、拠点をいくら建てても、三角形を作らないと領地にはならないので注意。たとえば、青枠で示したエリアに拠点配置できれば、青陣営のヤオヨロズは、一気に領地を0から4に増やせる
先行プレイでは、なかなかコツをつかめなかったが、チャット機能などを利用して、味方プレイヤーといかに連携を取れるかが勝負と分かれ目となりそうだ。
拠点配置はいつでもできるというわけではなく、一度配置すると再度配置できるまでのクールダウンが発生する。かなりスピーディな陣取りだが、配置役や攻撃役など、戦況に応じて役割を切り替えながら立ち回れると戦いやすいはずだ
拠点は自分で作れる!!
自身が配置する拠点は、なんと1から自分で作ることができる。
もちろん、作成せずともはじめから用意された拠点を配置できるが、防衛力がケタ違い。
限られたコストのなかで、防衛スキルをもったパイロットを好きに配置して、敵陣営が手を焼く拠点を作り出そう。
レアリティの低いパイロットを多数配置して量で圧倒するか、質を優先して各エリアに強力なパイロット1人ずつを配置するか。配置するパイロットの数によって、合計エリア数も変わってくる
作成した拠点は、警戒値を自由に調整して自分の手で挑戦できる。試行錯誤を繰り返して、より攻めづらい拠点に仕上げていこう
戦術でより深くなる駆け引き
拠点を攻撃していると、「SP(ストラテジーポイント)」が徐々に溜まっていく。
このSPを使うと、自陣の拠点の警戒値を高めてクリアしづらくしたり、傷ついた拠点を回復したりできる。
逆に、「孤立工作」で敵拠点の警戒値を落として味方が攻め込みやすくしたり、「標的指定」で味方に協力して狙ってほしい拠点をアピールしたりもできる
戦術は、プレイヤーレベルが上がると手に入る「TLP(タレントポイント)」を「タレントツリー」に割り振ることで覚えていくことができ、自分の戦法に合うものから優先して解放していける。
タレントツリーでは、戦術のほかに、兵器開発のコスト減少やレベルアップができる「開発」も解放していける。また、クローズドβテストでは閉鎖されていたが、「プレイヤー機能」「アイテム入手」という項目もあるようだ
兵器開発のレベルが低いと、せっかく強力な設計図が手に入っても製造できない……といったトラブルも発生する。タレントツリーの配分をうまく振り分けるのも腕の見せ所になるだろう
運命は戦闘結果で変化!どんな未来になるかはプレイヤーたち次第
戦場でのプレイヤーたちの戦闘結果が、戦いの舞台となる「エリア」の勝敗結果に繋がっていく。
そして、エリアでの勝敗結果の合計が、「作戦制圧点」として作戦全体での陣営のポイントになる。
作戦内にはさまざまなエリアがあり、自分の階級に合ったエリアにのみ出撃できる。つまり、同じぐらいゲームプレイしたプレイヤーと戦いやすいシステムとなっている。出撃すると戦場パートが開始される
さらに大きな枠として「日本制圧点」というものがある。クローズドβテストでは1か所だったが、複数の作戦が日本各地で行われることもあるのだろう
この日本制圧点で、チャプター終了時にトップを飾ることこそが、陣営の目標。
同陣営のプレイヤーたちで一丸となって、1位を目指していこう。
拠点画面では、同陣営のプレイヤーとチャットでコミュニケーションが取れる。攻略情報を共有している場面が多く垣間見れた
チャプターでの陣営順位がそのままストーリーに影響してくるのも、本作の注目ポイント。
プレイヤーたちの争いが、そのまま本作の歴史を創り上げていくのだ。
クローズドβテストで3月8日まで開催中の特別チャプター「日本三分割」は、正式リリース時につながる「前日譚」となっているとのこと。どのようなシナリオになるかはチャプター終了までわからない!
限られたプレイヤー数で争そうクローズドβテストでも、じゅうぶんに3勢力のぶつかり合いが楽しめた本作。
プレイ人口が増える正式リリースでは、さらに熱い戦いが待っているはず。
熱い陣取り対戦と爽快感あふれるシューティングアクション。そして、まだ誰も味わっていない歴史を自分たちで紡いでいく感覚を、自身の手で味わってみよう!
(C)2018 CAVE Interactive CO., LTD.