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2016年夏版VRゴーグルのスペックをまとめて紹介!
2016年夏のVRゴーグルカタログとして、多くの商品の特徴や使用感を紹介してきたが、ここでスペックなどをまとめておこう。
価格はもちろん、対応サイズ、重さや使用感などを比較して、購入の参考にしてみてほしい。
総合的に高品質なVirtoba X5がおすすめ
最も安価なのは、VR CASEのレンズ付きスマホケースとなった。しかし、こちらはあくまでケースにオプションでレンズが付いているといったものなので、本格的なVR体験は期待できない。
たゴーグルタイプでは、Uvistar VRゴーグルがわずかに安価。没入感もじゅうぶんなので、入門用としては、最もおすすめだ。
そして、あらゆる面で優秀なゴーグルがVirtoba X5。唯一のヘッドフォン一体型かつ、スマホ画面のタッチ操作も可能なので、コンテンツを楽しむ際にもっとも利便性が高い。
その分価格も少し高めだが、それに見合う性能となっているので、迷ったらVirtoba X5にしよう。
ビューワープロファイルでより見やすく
多種多様に出回っているVRゴーグルは、当然ながら、それぞれレンズの焦点距離や位置、調節機能の有無など、さまざまな違いが存在する。
これを補正して、コンテンツを本来の正しい形で見えるようにするためには、各製品のパッケージなどに記載されているQRコードから、ビューワープロファイル情報を読み取る必要がある。
しかし、このQRコードが記載されていないものも多く、今回取り上げたゴーグルでQRコードの記載があったのは、「Virtoba X5」のみだった。
QRコードを自分で作成
QRコードが付いていない場合でも、自分で作成して、コンテンツの表示を補正することが可能だ。
使用するのは、Googleが公開している「Viewer Profile Generator」。
これは、ゴーグルによって違う焦点距離やスマホのセット位置を設定し、Google Cardboard対応アプリで見え方を最適化してくれるツールだ。
説明が日本語にローカライズされていないため、敷居が高く感じるが、図を利用した説明があり、直感的に各項目を調節できるので、難しいということはない。
ここからは、Viewer Profile Generatorの使い方を解説していく。QRコードが付属しているけど、読み取っても見にくいといった場合にも参考にしてほしい。
PCでアクセスしスマホと連動させる
まずは、Viewer Profile GeneratorにPCでアクセス。
さらに、手持ちのスマホで「GETTING STARTED」の2番に書かれたURLにアクセス、もしくはQRコードを読み取ると、コンテンツ調整用の画面が表示される。
PC画面の下部にある各種項目を変更すると、リアルタイムでスマホ画面に反映されていく。スマホの画面を見ながら、PCで調節をするという仕組みだ。
各種項目を設定する
スマホ画面に調整画面が無事表示されたら、各項目を設定していく。すべて英語だが、設定したい項目を選択するとイラストが表示されるので、なんとなくはわかるはず。
各項目の内容を解説していくので、自分のゴーグルやスマホで最適に見えるよう調整していこう。
- Your Company/Viewer Name
メーカー名とゴーグルのモデル名を入力する。これは見え方には影響しないので、任意のもので問題ない。 - Primary button type
入力方法のタイプを選択する。手持ちのゴーグルの入力方法を選択しよう。 - Screen to lens distance (mm)
スマホとレンズ間の距離。ゴーグル側で調節できる場合は、そちらで細かい調節ができるので、中間あたりを入力しておこう。 - Inter-lens distance (mm)
左右のレンズ間の距離。こちらもゴーグル側で調節できる場合は、中間あたりを入力しよう。 - Screen vertical alignment
ビューア内でスマホが固定される位置。Bottom(下側)・Center(中心)・Top(上側)から選択しよう。ほとんどのゴーグルでBottomとなっている。 - Tray to lens-center distance (mm)
上でBottomを選択した場合はスマホのディスプレイの下端からレンズの中心、Topを選択した場合は上端からレンズの中心までの距離を入力。 - Distortion coefficients
レンズの通した際のゆがみ具合を調整する。k1は水平方向、k2は鉛直方向についての補正値を入力する。実際にゴーグルをかけて、画面のマス目が垂直に交わるように調節しよう。
QRコードを生成しスマホで読み込む
各設定項目が入力できたら、その下にある「Generate Profile」をクリック。
設定した情報が格納されたQRコードが出力されるので、スマホで読み込めば作業完了。見やすくなったVRコンテンツを存分に楽しもう。
磁石でタッチ操作を代用可能?
比較表を見るとわかるとおり、ほとんどのゴーグルはタッチ操作をすることができず、VRコンテンツを利用する際に非常に不便。
Bluetooth接続のコントローラーで代用することができるが、使用しているスマホとの相性によっては使えない可能性まである。
その場合、Viewer Profile GeneratorのPrimary button typeで「Magnet」を選択しよう。
スマホの磁気センサーの位置に磁石を近づけたり遠ざけたりすると、タッチと同じ入力がされるようになり、画面をタッチする機構がないゴーグルでもタッチ操作を可能にしてくれる。
※GoogleはMagnetによる入力は推奨していない。どうしても必要な場合にのみ活用してほしい