妖怪ウォッチ ワールド【ゲームレビュー】

妖怪ウォッチシリーズの5周年記念タイトルとして、水面下で開発が進められたという『妖怪ウォッチ ワールド』。『Ingress』や『ポケモンGO』のヒットで、身近になった位置情報ゲームに、妖怪ウォッチの世界観をかけ合わせたタイトルであり、妖怪ウォッチらしい要素がいろいろと散りばめられている。

過去作のエッセンスを散りばめた5周年記念位置ゲー

冒頭で述べたとおり、レベルファイブが手がけるクロスメディアプロジェクトの柱である妖怪ウォッチは、ニンテンドー3DS用ソフト第1作『妖怪ウォッチ』が発売してから5周年という節目を迎えている。

バンダイが今年5月に実施した「お子さまの好きなキャラクターに関する意識調査」では、ランキング圏外となるなど、寂しいニュースが聞かれるようにはなったが、ニンテンドースイッチ向けに最新作が発売予定であり、個人的にはまだまだ展開が楽しみなコンテンツだ。

そんな中、いきなり発表、そして配信がされたのが、レベルファイブとガンホー・オンライン・エンターテイメントの共同開発タイトル『妖怪ウォッチ ワールド』。

ゲーム画面には、周辺のマップが表示されており、そこにさまざまな妖怪が現れバトルをする、というのがざっくりとしたゲーム性だ。

サーチを実行して、現在地周辺に隠れている妖怪を発見。マップに表示される妖怪メダルをタップすると探索モードに移行し、現実世界に紛れた妖怪をカメラで追っかける。シリーズ本編では3DSのタッチペンで捕まえていたものが、カメラに置き換わった感じだ

見事、妖怪を見つけることができれば、その妖怪とバトルへ。「あとで」を選択すると、24時間以内であればいつでもバトルに挑めるので、外出中は妖怪を見つけることだけにとどめて、帰宅後に落ち着いてバトルをするというプレイスタイルも可能

バトルのシステムも、本家『妖怪ウォッチ』シリーズのそれに寄せているようで、自ら考えて行動する妖怪たちの配置を変更したり、妖気ゲージがたまったらひっさつわざを出させたり、といったことをプレイヤーが指示していく。

アイテムを使うこともでき、相手の妖怪にたべものを与えて、ともだちになる確率を上げることが可能。このあたりのシステムも、シリーズ本編を継承しているものだ。

妖怪たちは、こうげき、ようじゅつ、ガード、とりつき、などの行動で戦闘を行う。ゲームを進めることで、後列にも妖怪を編成することができ、プレイヤーの気力ゲージを消費して、前後列の入れ替えを行う

バトル中における妖怪の行動は、それぞれの性格が影響する。同じ種類の妖怪でも、個体ごとに性格がことなるので、お気に入りを選び抜きたいところだ

遠くの妖怪にも出会える「ヒョーイ」は田舎救済機能?

従来の位置情報ゲームでは、人が少ない地方のプレイヤーと、都心のプレイヤーとで、ゲーム進行上、差がついてしまうことがあったのだが、本作ではそれを解消する「ヒョーイ」という機能が実装されている。

妖怪をサーチした際に、近くにいたプレイヤーもあわせて表示されるのだが、手持ちの妖怪を預けて、一緒に連れて行ってもらえるというもので、極端な話だが、自分が1歩も外に出なくても、遠く離れた場所にいる妖怪を仲間にできるのだ。

サーチをすると、周辺のプレイヤーを発見。ホルダーにセットした妖怪をヒョーイさせて、自分が行かない場所まで連れていってもらう

妖怪ごとによって異なるのだが、規定のヒョーイ時間が経過したあとに呼び戻すと、移動距離に応じて、ヨーカ(ゲーム内通過)がもらえたり、妖怪を連れて帰ってきたりする。

また、ヒョーイで移動した場所に「妖怪の木」を植えることができる。

木におそなえをすることで、妖怪が集まってきて、サーチと同様にバトルをして仲間になる可能性があるのだ。

外に出かけて遊ぶのが位置情報ゲームの醍醐味であるのだが、外出が億劫なこともある。

そんなときでもヒョーイを使って遊べるという点は、これまでになかった要素と言えるだろう。

ヒョーイした相手が、これから出張にでかける会社員であればラッキー。普段行けない場所の妖怪を仲間にするチャンスだ

ちなみに、妖怪はシリーズでおなじみの「ガシャ」から入手すること可能。こちらは、B以上の高ランク妖怪が手っ取り早く手に入る。

自分で出歩いてサーチ、ヒョーイさせる、ガシャ、などの要素を利用して、いろいろな妖怪を手に入れていくのが、本作の楽しみ方ではないだろうか。

強敵と戦える「降臨ボス」が実施されているので、もちろん強い妖怪を中心に手に入れ、育てていくことも重要だ。

ちなみに、デフォルトではプレイベートモードがONになっており、他のプレイヤーがサーチできず、ヒョーイもできないようになっている。子どものプレイヤーの安全面を考慮してのことだと思われるが、ヒョーイをしないと、満足に遊ぶことができないレベル。注意書きを表示させる、危険性の少ない設計にするなどで、最初からOFFにしてほしい

Google Mapsによる立体的なマップで妖怪ウォッチの世界を表現

本作の開発にはGoogleが協力しており、Google Mapsのデータを活用していることが発表されており、かなり正確な3Dマップが表示される。

2Dでマップを表現することが主流だった従来のタイトルと比べて、より現実の世界をスマホの中で感じやすいと受け取ることもできるが、今のところ、これが何かしらのゲーム体験に寄与している要素を見つけることはできていないのが正直なところだ。

本作の完成披露発表会に登壇した、Googleのローズ・ヤオ氏によると、マップ内の施設や建造物のテクスチャをカスタマイズすることができるとのことなので、アップデートや特別なイベントなどで、自分の知る町並みが妖怪ウォッチ色に染まることに期待したい。

7月3日(火)からはファミリーマートとコラボして、店舗に近づくとガシャを回すコインが入手できるイベントも開催中。ドコモショップとのコラボも予定されており、現実世界を絡めた試みは引き続き行われていくとだろう。

とにもかくにも、この夏は、外出する先々で妖怪を探すことになりそうだ。

  • 使用した端末機種:Galaxy Note8
  • OSのバージョン:Android 8.0.0
  • プレイ時間:約5時間
  • 記事作成時のゲームのバージョン:1.0.3

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