ゲーマー視点で選ぶ最強スマホ対応手袋決定戦!

寒い季節といえば、欠かせないグッズが手袋。各社から多数のスマホ対応手袋が発売されており、どれを買えばいいか選択に迷うこともあるだろう。そこで、スマホゲーム用として最強の手袋をきめるべく、いろんな角度から検証してみた。これを見れば、ゲームもできる最強のスマホ対応手袋がわかる!

入手しやすい8種類のスマホ対応手袋を徹底比較

今回、比較対照したのは以下の8製品。

また、番外編として、貼るとスマホ対応手袋になるシール、塗るとスマホ対応手袋にある液体、指先用のソケットというものも用意した。

それぞれ、防寒性、操作性、デザイン、グリップ力といった、実際の使用感を比較。また、実際に装着してアクションやパズルなど、ゲームを操作した際の感覚も検証。

比較対象スマホ対応手袋

  1. ダイソー「タッチ手袋」
  2. セブン-イレブン「スマートフォン対応手袋」
  3. ユニクロ「ヒートテックニットグローブ」
  4. ミドリ安全「スマートタッチ」
  5. 無印良品「タッチパネル手袋」
  6. THE NORTH FACE「PS イーチップグローブ」
  7. iTouch Gloves「ジャカードグレー」
  8. EVOLG「MC.」

※手ごろな価格帯での商品比較を行うため、THE NORTH FACE、iTouch Gloves、EVOLGは、2,000円~4,000円程度の商品を選択。

番外編

  1. 貼るとスマホ対応手袋になるシール「elec skin」
  2. 塗るとスマホ対応手袋になる液体「てぶタッチ」
  3. 指先用ソケット「YUBISAKI」

比較内容

比較するのは以下の内容。各項目、S、A、B、Cの4段階で評価。

  • 価格
  • 操作性
  • 防寒性
  • 携帯性
  • グリップ力
  • デザイン
  • 丈夫さ

価格

値段と入手のしやすさ。基本的には値段で決定、そこに入手のしやすさを考慮して補正。

  • S:100~1,000円
  • A:1,000~2,000円
  • B:2,001~3,000円
  • C:3,000円以上

※店舗がどこにでもあり、すぐ入手可能。もしくはネット通販ですぐ手に入る:評価+1ランク、店舗が多く、だいたいの市街地であれば入手できる。ネット通販でも入手が容易:補正なし、店舗が少ない、もしくはネット通販で品薄:評価-1ランクとする

操作性

手袋を着用した状態で、ひっぱりアクション『キン肉マン マッスルショット』をプレイ。操作時に違和感を感じるかで評価。音ゲーとして『ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル』、アクションとして『フォルティシア SEGA×LINE』も試してみたが、ほぼプレイ感は変わらなかったので、精密な動作が求められる『マッスルショット』を採用した。

  • S:違和感なし
  • A:少し違和感があるがプレイに問題はなし
  • B:少しプレイしにくい
  • C:操作しにくく、プレイに支障が出る

防寒性

手袋を着用して、氷水の中に両手を3分突っ込む。そこで寒さを感じるか判定し、そこから『パズドラ』の「無限回廊【7×6マス】」で10ターンパズルして、その結果で決定。

  • S:6コンボ以上が8回以上
  • A:6コンボ以上が5~7回
  • B:6コンボ以上が3~5回
  • C:6コンボ以上が3回以下

※寒さを感じた場合は1ランク下げる

冬とはいえ都内では温かい日が続いていたので、氷水の中に手袋をはめた手を突っ込んで検証してみることにした。この異様な光景、他の編集部員の目が痛い!

携帯性

左右をまとめて丸め、そのサイズを500mlペットボトルと比較。高さがどこまで到達しているかで評価。

  • S:ペットボトルの半分程度
  • A:半分より少し上まで
  • B:ラベルの高さ
  • C:キャップ付近まで届いてしまう、もしくはうまく丸まらない

グリップ力

片手持ちで『パズドラ』をプレイ。無限回廊を10ターンほど試してみて、その安定性で評価。

  • S:片手でもスマホをブレずに持つことができ、問題なくプレイできる
  • A:少しズレが生じるが、大きな問題はなし
  • B:ズレが気になり、ミスが生じる
  • C:ズレが大きく、たくさん修正が必要

デザイン

装飾、デザインが優れているかどうか。同じ商品でも、色などのバリエーションが多彩で選べるものは高評価とする。

  • S:装飾、デザインが美しい。バリエーションも多彩
  • A:装飾、デザインに凝っている
  • B:シンプルなもの
  • C:見た目的にすぐれないと感じるもの

丈夫さ

購入直後の糸のほつれ具合、手の平や甲部分を広げた時に、網目のすき間がどれくらいできるか(できたすき間から向こう側がどれくらい見えるか)で検証。

  • S:ほつれなし、隙間ほぼなし
  • A:ほつれ1箇所、隙間小
  • B:ほつれ2箇所、隙間中
  • C:ほつれ3箇所以上、隙間大

ダイソー「タッチ手袋」

  • 素材:アクリル83%、ポリウレタン15%、金属繊維2%
  • 価格:108円(税込)

最もお手軽に手に入れられるであろう、ダイソーのスマホ対応手袋。100円という値段が最たる強みだが、気になるのはその品質。果たして、実用に耐えうるクオリティかどうか……。

親指、人差し指、中指の3本でスマホ操作が可能。先端は少し色が異なるのでわかりやすい

丸めるとかなり小さくなる。使わない時、バッグや上着のポケットにも入れやすい

価格:S
操作性:A
防寒性:A
携帯性:A
グリップ力:B
デザイン:B
丈夫さ:C

最近のスマホ対応手袋は進化しているもので、100円の品でも問題なく使っていけるレベル。手のひら部分には滑り止めもあり、グリップ力もそこそこ。防寒性もよく、丸めるとかなり小さくすることができる。

しかし、指部分が太めなので、『パズドラ』をプレイすると指でドロップが見えない、というケースが出てくる。特にドロップが小さくなる【7*6マス】だと、視認性においては厳しめ。

また、さすがに値段が値段だけあって、購入した時点で糸がほつれている部分があり、丈夫さも低め。とはいえ、その場しのぎとしてはじゅうぶんすぎる性能だ。

セブン-イレブン「スマートフォン対応手袋」

  • 素材:アクリル、ウール、ポリエステル、ポリウレタン
  • 価格:1,058円(税込)

次は、こちらも手軽に手に入れられそうなセブン-イレブンのスマホ対応手袋。人差し指~小指の部分が太くなっていて、指の太い人でも使いやすい構造になっている。

ダイソーのものと同様、親指~中指まででスマホ操作が可能。指が太い人でも安心のゆったり設計だ

丸めてもサイズが大きめなので、着用しない時は収納場所に困るかもしれない

価格:S
操作性:B
防寒性:C
携帯性:B
グリップ力:C
デザイン:A
丈夫さ:C

いちばんの長所は、やはりセブン-イレブンで入手可能という点。値段も安く、入手のしやすさという点ではトップだろう。しかし、操作の際に指に違和感がある、指が太く画面が隠れてしまう、防寒性も低め、丸めてもそこそこのサイズ……と、性能面ではあまり振るわない。

さらに滑り止めがまったくないので、グリップ力も不安。カバーなしのiPhone 6を片手持ちしてみたが、ズルズルと落としそうになってしまう。あくまですぐにスマホ手袋がほしいとき用、といったところか。

ユニクロ「ヒートテックニットグローブ」

  • 素材:アクリル77%、毛14%、ナイロン8%、ポリウレタン1% 
  • 価格:1,069円(税込)

3番手は、大手衣料品メーカーのユニクロからヒートテック手袋。ユニクロらしく値段も手ごろで、入手しやすいのは大きなメリット。果たしてその性能は……?

スマホ操作に対応しているのは、親指と人差し指のみ。タップやスワイプを中指で行う人には使いにくいかもしれない

丸めた大きさはこれくらい。かなりコンパクトにできるので、使わない時の持ち運びも便利だ

価格:A
操作性:A
防寒性:A
携帯性:A
グリップ力:C
デザイン:B
丈夫さ:S

ヒートテックというだけあり、防寒性はかなりのもの。価格も安く操作性も良好で、値段を考慮するとかなりの高品質といえるだろう。

ただし、指部分の作りが太く視認性も悪いため、精密な操作が求められるパズルゲームなどには向かない。滑り止めがついておらず、グリップ力が低いのも難点。iPhone 6S Plusなど、大きめのスマホやタブレットを持つ場合は落とさないよう注意が必要だ。

ミドリ安全「スマートタッチ」

  • 素材:アクリル97%、ポリウレタン3%
  • 価格:1,080円(税込)

安全靴や作業着では国内トップレベルのシェアを誇るミドリ安全。手袋、それもスマホ対応となると少々分野外である感も否めないが、その品質やいかに。

なんと、5本すべての指でスマホが操作可能。小指を使う人はあまりいないと思うが、使える指が多いのはありがたい

非常にコンパクトなので、携帯性も抜群。屋内ではポケットにでもしまっておこう

価格:A
操作性:A
防寒性:C
携帯性:S
グリップ力:A
デザイン:B
丈夫さ:S

着用前の予想を裏切り、なかなかのスコアとなった。価格は安く操作性もよく、丸めるとかなり小さくできる。さらにグリップ力についてはさすがといったところで、手のひらから指の部分まで滑り止めがついている。また、着用しても指の太さがあまり変わらないため、細かい操作が必要なゲームも違和感なくプレイできるのは大きい。

唯一の問題は防寒性。しっかり作ってあるようなのだが、あくまで丈夫さを重視しているようで、つけていても氷水の中ではかなり寒さを感じてしまった。

無印良品「タッチパネル手袋」

  • 素材:アクリル59%、ウール33%、ポリエステル7%、ポリウレタン1%
  • 価格:1,980円(税込)

ここからは、それなりに値段もする品となる。まずは生活雑貨や家具などを幅広く展開する、無印良品の製品から。上の3点と比べると約2倍の値段になっているが、値段に釣り合う品質だろうか。

スマホ操作に対応しているのは、親指、人差し指、中指の3本。標準的な設計だ

手袋自体が大きめなのだが、柔らかいためきれいに丸めやすい。携帯性も高い

価格:A
操作性:A
防寒性:S
携帯性:A
グリップ力:C
デザイン:A
丈夫さ:S

氷の結晶のような模様が施され、デザインは良好。操作性、防寒性も問題ないレベルで、しっかり作られており頑丈。指部分は太めなので、『パズドラ』で6コンボ以上出す……などといった場面では視認性がネックになるが、基本操作においては問題ないだろう。

滑り止めがついておらず、カバーなしのスマホを使うときは注意が必要だが、全体的には値段に見合った高性能の製品であった。

THE NORTH FACE「PS イーチップグローブ」

  • 素材:ポリエステル60%、ナイロン35%、ポリウレタン5%
  • 価格:4,536円(税込)

続いてはアウトドア用品や登山用具に強いTHE NORTH FACE。価格は4,000円超えと、今回のエントリーでトップである。果たして、その実力やいかに。

親指~中指までがスマホ操作対応。接触させる部分がメタリックカラーになっているのでわかりやすい

丈夫なのはいいのだが、固すぎて丸められず、なんとも異様な物体になってしまった。携帯性はよろしくない

価格:C
操作性:C
防寒性:A
携帯性:C
グリップ力:S
デザイン:C
丈夫さ:S

非常に極端な評価となった。人差し指~小指にかけての部分が細く作られており、はめた時に指がかなり窮屈になる。そのため、操作性は悪い。視認性はいいのだが、そもそも指を動かすのにパワーがいるため、精密性うんぬんどころではないのも問題だ。

価格が高く、素材が頑丈すぎるため丸めにくい、デザインも日本人向けでない……という感じだが、防寒性、グリップ力が高く、丸めるのが困難なほどなので丈夫さは最高レベル。非常にとがった評価となった。とはいえ価格の高さを考えると、あまりおすすめはできない。

iTouch Gloves「ジャカードグレー」

  • 素材:ウール、ナイロン、アクリル、その他
  • 価格:2,052円(税込)

こちらは主にiPhone、iPadで使うことを主眼としているであろう商品。デザインがよく、外見からはかなりの品質を期待させてくれる。

※商品名はすべて「iTouch Gloves」なので、カラーを記載

わかりにくいが、すべての指でスマホの操作が可能。変わった操作をする人にも安心だ

サイズは大きめだが、素材が柔らかいのでこちらも丸めやすい。機能性は全体的に良好

価格:B
操作性:S
防寒性:S
携帯性:A
グリップ力:B
デザイン:S
丈夫さ:S

デザインはよく、防寒性も高い。そしてしっかり作られていて頑丈。今回の商品はLサイズだったせいか、指の部分がかなり長く作られていたものの、大きいぶんにはゆとりがあり、問題ないだろう。指部分は太い作りなものの、画面の反応がよく快適にプレイできるため、パズルゲームもスムーズにプレイできた。

滑り止めがないためグリップ力は不安が残るが、総合的にはかなり高性能。値段に見合った商品といえるだろう。

EVOLG「MC.」

  • 素材:アクリル、ナイロン、ウール、レーヨン、ポリウレタン
  • 価格:2,808円(税込)

グローブのみを展開しているという希少なメーカー、EVOLG(エヴォログ)。手袋関連は専門ということで、優勝候補筆頭といったところだが。

親指~中指まででスマホの操作が可能。非常に柔らかく、操作しやすいのは高ポイント

伸縮性に優れており、丸めるとかなりコンパクト。小さなポケットでも入れられる

価格:B
操作性:S
防寒性:S
携帯性:S
グリップ力:A
デザイン:S
丈夫さ:A

値段はそれなりにしてしまうが、やはり餅は餅屋。柔らかい生地でフィット感も非常によく、快適性は抜群。手の一部のような感覚で扱うことができる。

防寒性、操作性もまったく問題なく、『パズドラ』のドロップ操作もやりやすい。デザインも多彩で好みのものを選ぶこともでき、さすがのクオリティといったところで、ふところに余裕があればぜひ押さえておきたい一品だ。

番外編:こんなグッズもある!

ここまでは「手袋」について触れてきたが、一風変わったグッズについても紹介していこう。普通の手袋をスマホ対応にするものもあるので、お気に入りの手袋がある方はぜひ試してみよう。

貼るとスマホ対応手袋になるシール「elec skin」

  • 価格:1,080円(税込)

細いシールを手袋の指部分に貼ると、なんとその部分がスマホのタッチに対応! かなり便利だが、1,080円と安いスマホ対応手袋なら買えてしまうのは悩ましい。韓国製なので、通販で購入するのがスムーズだろう。

開封するとこのようになっている。3本セットで、貼ったあとははがして再利用できる

動作は快適で、『マッスルショット』のような精密な操作が求められるタイトルでも問題なし

塗るとスマホ対応手袋になる液体「てぶタッチ」

  • 価格:698円(税込)

こちらも普通の手袋用グッズ。液体を塗った部分でタッチすると、スマホが反応するようになるという代物。ゴムやポリ手袋など、液体が染み込まない製品には使うことができない。編手袋、布手袋専用だ。

手袋のタッチする部分に、3~5滴垂らして使う。染み込ませた部分が乾いてから使おう

感度は良好で、『パズドラ』も問題なくプレイすることができた。気に入った手袋がある人は、これでスマホ対応させてしまうのもありだろう

指先用ソケット「YUBISAKI」

  • 価格:580円(税込)

指先だけを収納するソケット。一見すると用途不明だが、スマホの画面に指紋が付かない、画面が汚れない、すべりが良くなる……など実は活用の幅がかなり広いツール。手袋の上につけたり、ボールペンにつけてタッチペンにしたりと、組み合わせも可能だ。

装用時はこのような感じ。範囲が範囲だけに防寒機能は皆無だが、付け外ししやすいのは便利だ

テストプレイで『パズドラ』。かなり快適で、さくさくコンボを決めていくことができた

最強スマホ対応手袋は、EVOLGに決定!

スマホ対応手袋8種、番外編としてグッズ3種を紹介してきたが、優勝はやはり「EVOLG」だろう。装着した時のフィット感、暖かさ、操作性、デザイン……すべてが高水準でまとまっていて、欠点らしい欠点が見当たらない。特にフィット感はすばらしく、手の一部のような感覚でスマホを扱えるため、手袋装用時のデメリットがほぼ発生しないというのは大きな強みだ。『白猫プロジェクト』のように、フリック操作を多用するゲームだと変わってくるかもしれないが、今回テストしたタイトルでは「EVOLG」の右に並ぶものはいなかった。

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