【コード:ドラゴンブラッド】極限男女との戦い 前編

『ピンチでは死ぬわけじゃないと言い聞かせる。』 ー杉内俊哉

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これは7月2日に遡る。

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どうしても仕事が多忙だった我は忙殺されていた。

特に昼間はゲームにログインすることすらままならない状況であった。

入ってオートで済むところをなんとか消化するだけの日々。

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そんな忙しい日々の中、ゲームの役割としては現実逃避という側面が大きい。

ゲームにログインすることで非現実の世界を体験し、現実のストレスを解消する。

MMOの醍醐味である。

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そんな現実逃避、第二の自分を演じる我のドラブラは、まず最初に

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【コード:ドラゴンブラッド】極限男女との戦い 前編

部屋の掃除から始まる。

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死にたくなってくる。

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そもそもだ。

現実逃避と謳いながら、こんな広大な土地に

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【コード:ドラゴンブラッド】極限男女との戦い 前編

我のリアル事務所と同じ間取りの1Kを建築しているのがそもそも間違いというものだ。

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既に現実とゲームの境目が曖昧になってきた今日この頃。

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■突然の知らせ

【コード:ドラゴンブラッド】極限男女との戦い 前編

7月2日、木曜の朝。

いつものように出社前に家の掃除をしていた際、突然Discordに連絡がきた。

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「本日のサークル戦は”極限男女”との対戦になりました!」

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極限男女。

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どこかで聞いたことのあるサークル名。

そしてふと思い出す。

いつもチェックしている、サークル戦や征服の地の結果をお知らせが記載される

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【コード:ドラゴンブラッド】極限男女との戦い 前編

定点観測のTwitterで見かけたことがあるということは、間違いなく強豪の域。

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そして調べてみると、

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【コード:ドラゴンブラッド】極限男女との戦い 前編

イケメンホスト、ひめきがいるということが発覚。

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彼とはリネレボの時に、サーバーこそ違えど一緒に遊び、

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【コード:ドラゴンブラッド】極限男女との戦い 前編

鹿児島旅行を堪能した仲。

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ちなみにリネレボでは全ワールド最強チームの内の一人であり、彼が所属しているチームというが弱い訳がない。

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下手をしたら過去最大級に厳しい戦いになるのではと頭に過ぎるのは当然の結果。

つまり、我がいつも守っている拠点も容易に奪われることがあるということだ。

いや、逆に考えれば相手にとって不足なし。

また熱い戦いができるというものだ。

心を震わせながら我は、

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【コード:ドラゴンブラッド】極限男女との戦い 前編

ゲームの中でも現実逃避することにした。

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■極限男女との戦い

【コード:ドラゴンブラッド】極限男女との戦い 前編

時間は20時40分。

VCはCastra戦を彷彿とさせる緊張と熱気に包まれたものであった。

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耳や頭ではしっかりと理解しているものの

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【コード:ドラゴンブラッド】極限男女との戦い 前編

ゲーム内の自分はキッチンで現実逃避の継続中だったり。

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【コード:ドラゴンブラッド】極限男女との戦い 前編

今回の作戦は大きくは変わらない。

我の小隊は拠点防衛。

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何度この拠点防衛をしてきたことだろうか。

ハウジング機能はあれど、既にこの自軍拠点は我の第二の自宅と言えよう。

自宅といえば憩いの場、休息の場のようなものだ。

ただいま、という気持ちで自宅に戻ると。

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【コード:ドラゴンブラッド】極限男女との戦い 前編

我が家が土足で荒らされていた。

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こんな自体は見たことがない、大抵の場合、我が対応している場所は人がいたとしてもそこまで多くなかった。

我の小隊は戦闘力が我を含めてそこまで高くない者たちで構成されている。

その代わり数でカバーする物量作戦が取られている。

しかし蓋を開けてみると人数は同等かそれよりも自軍が少し多いくらいか。

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「自軍左、敵15、人数はこちらが若干有利」

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現状をチームに報告する。

「援軍を」そう言いかけた次の瞬間だった。

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「頑張って!!」

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【コード:ドラゴンブラッド】極限男女との戦い 前編

援軍の”えの字”も言わさぬこの雰囲気。

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自軍左、過去最大級のピンチを迎える。

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次回へ続く。