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■王者への道のり、開催。
10月2日(金)から始まったドラブラ初のトーナメント大会。
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王者への道のり。
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すったもんだあって急遽参加することになったのだが、5名1チームで戦うこのトーナメント。
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開始前から地獄絵図になることは必至であったが、
楽しくなければ大会じゃないをスローガンに集まった我のチーム。
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チーム名はその名も
ワンチャンス。
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この名前は前向きなのか後ろ向きなのか、正直複雑な気持ちでいっぱいではあるが、とにかくメンバーは集まった。
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我VVIPからは
ケンラウヘル(通称:反王)
菰桃(通称:モモ)
suiro2(通称:水狼)
蒼刀鐵(通称:蒼)
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そして知り合いということで半ば強引に拉致した
商人の友人(通称:商人)
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以上5名、内2名が戦闘力18万いっていないというカオスなチーム。
その中でもモモ、蒼は戦闘力が比較的高いにも関わらず、純粋に楽しみたいという想いから我のチームに参加してくれた。
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こうなったら華々しく一発かますしかない、逆に言えばワンチャンスにかけたドリームチームとも言える。
ここで活躍して、ドラブラの星になる、そう誓い合った。
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■試合形式
王者への道には5人パーティで進む。
内2名までクラス被りはOKという話だ。
我は執行者で出ることを考えていたのだが、
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「あそこまで夢獏って言ってるんだから夢獏っしょ」
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という蒼の一言で夢獏に決定してしまった。
まぁ確かにこれで執行者で出るのも何か違うし、毎日のようにMOBで練習してきた腕前を対人で発揮すべき時なのだ。
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■マッチング
王者への道のりのマッチングはこんな感じだ。
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まずは1勝して勢いに乗りたいところ。
運命のマッチングが行われる。
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始まるマッチング。
運命の初戦は
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いきなり強豪との戦いに。
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だが戦闘力だけが全てではない。
全てをぶつけて挑むのみ。
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夢獏のスキルである全体ステルスを速攻で付けて奇襲を仕掛ける。
相手とぶち当たる交差点中央を作戦通りに左右に別れ、一気に挟んで敵を叩く。
VCにて声を出す。
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ケンラウヘル「よし、”くるま”だ、フォーカス(ターゲットを集中する)しよう」
水狼「了解」
蒼「了解」
モモ「了解」
商人「了解」
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■思わぬ罠
突貫で作ったチームにしては非常に慣れた心強いメンバーたちだ。
ステルスで相手を挟んでターゲットを絞らせない。
そこで一気に集中して倒す。
題して「夢の中の雨(レイン・イン・ザ・ドリーム)」
戦闘が始まった瞬間に皆で一気に叩き、数的有利を作った上で更にフォーカスして叩く。
出だしは非常に良かった。
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だが一つだけ想定外だったのは、
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相手のHPバーが微動だにしていない事案が発生したこと。
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バグか。
まぁ新規コンテンツにはバグというのはつきものだ。
ゲームに不具合というものは切っても切り離せない関係。
いや、徐々に削れてきてはいる。
削れてきてはいるのだがあまりにも削れる単位が小さ過ぎる。
これはバグだな、と思ったのだが、如何せんもう一つ問題が出てきた。
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本来であれば「我が削られるのが早すぎる」と書きたいところであったがそれどころではない。
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削りが早いのではない。
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気付けば死んでいた。
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全員「・・・・・・・・・・」
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ケンラウヘル「あのさ、これはバグでもなんでもなく、もしかして」
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ケンラウヘル「戦闘力差かい?」
水狼「うん」
蒼「だろうね」
モモ「でしょうね」
商人「間違いない」
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敗戦ムードを飛び越え既に土を集め始めそうになる我ら。
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だが我らのチーム名はワンチャンス。
だが試合は始まったばかり、ここから何かしら一矢報いる瞬間を夢見て
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とか語っている前に夢みる間も無く終わってた。
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前言撤回。
既に甲子園球場で土を持って帰るレベルではなく、
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数十年前に憧れの甲子園に出場した思い出を語る祖父母の心境に近しい。
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ケンラウヘル「・・・まだだ、まだこれでは終われん」
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我は思い出した。
あのコメントを求められた日、自分がなんと言ったか。
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勝つだけが大会ではない。
楽しむことこそが本質。
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こう言った思い出と同時に湧き上がる
黒歴史確定のあの犯行声明。
死にたくなる。
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まぁ後者はさておきだ。
勝てるなんてこれっぽっちも思っていない。
だがその中でゲラゲラ笑いながら楽しんで時間を共有すること。
これが重要なことなのだ。
ここに集まってくれたメンバーも優勝とか、そういうのは全く考えていないだろう。
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水狼はあのコメントが発表されてから真っ先に連絡をくれた。
VVIPではいつも気兼ねなく声をかけてくれるありがたい存在。
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モモに至っては明らかに上位陣なのに我の考えに賛同してくれて手を上げてくれた。
チームワンチャンスの主砲としてよりも自分自身が楽しむために。
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蒼は常日頃から別ゲームでも会話をしている仲だ。
本人自体もかなり強いが「ケンさんが出るなら俺も出るよ」と喜んで出てくれた。
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商人は生放送に来た時、勢いで捲し立てて参加を半ば強制した。
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この場を借りて、本当にすまないと思っている。
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だがこんな感じでワイワイと皆楽しんでくれている。
そうだ、彼ら、彼女らのためにも我がしっかりしなくては。
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ケンラウヘル「よし、皆、楽しもう、それがワンチャンスだ」
水狼「うんうんwww」
モモ「楽しいわこれwww」
蒼「そうそう、楽しまなくっちゃwww」
商人「泣きそうだけど楽しいwww」
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そうだ、この中で楽しさを見つける。
それが大会を楽しむという意味であり、それがチームワンチャンスなのである。
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ケンラウヘル「では行こう、ワンチャンス、出撃!」
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次回へ続く。