テキパキとした操作感が楽しいレトロゲー風アクション!
種族などの選択から武器や防具、スキルの設定まで、詳細なシステムでプレイするゲームが多い昨今。もちろん、それはそれで楽しいのだが、あまりにやることが多すぎで疲れてしまうことがあるのも事実(特に筆者のようなおじさんには)。そんなプレイヤーにぴったりのゲームが、この『月の伝説』だ。
「開けてはいけない禁断の箱を開けてしまった青年が、その邪悪な存在を倒すために魔物たちと戦う」というストーリー設定の元、プレイヤーは青年を操作してトラップをくぐり抜け、魔物を倒しながらステージを進んでいく。操作は画面に表示される4つのボタンのみで、その操作感覚は画面のタップとは思えないほどにいい感じだ。また、トラップや敵のゲームの難易度もバランスが取れていて、難しいところも何度かプレイするうちにクリアできるようになっている。
すぐに覚えられるゲームシステム
本作には、メインとなるステージ画面と、キャラクターをパワーアップさせられるテント画面の2種類があるが、画面に表示される情報にしてもシンプルですぐに理解できるはずだ。
ステージ画面
- 主人公のステータス:上から敵を倒して上がるレベル、武器などのレベルアップに使うお金、ヒットポイント、武器の攻撃力、ダッシュ攻撃に使うエネルギー
- 精霊のステータス:上からお金で上げられるレベル、攻撃力、精霊の攻撃間隔
- 装備&重要アイテム:装備やカギが手に入ると表示され、カギなどは使うとなくなる
- マップ:エリアマップで、赤い丸が主人公のいる位置で、青い丸はトラップに使う岩などのアイテム、黄色い矢印は次に進むべき場所
- 方向キー:主人公の青年を移動させるボタン
- アタックキー:武器を使って攻撃するボタン
- ジャンプキー:主人公をジャンプさせるボタン
テント内画面
- 取得した精霊たち:ボスを倒して手に入れた精霊たちは、ここでチェンジすることができる
- 精霊のレベルアップ屋:お金で精霊のレベルや攻撃力などをアップさせられる
- ヒットポイント回復屋:お金で主人公のヒットポイントをMAXに回復できる
- 主人公の能力アップ屋:指定されたレベルに達すると、お金で主人公のハート(体力ゲージ)を増やしたり、強力な武器を買うことができる
- レベルアップで上がる能力リスト:主人公のレベルが上がると、自動的に得られる能力のリスト。お金はかからない
シンプルながらも爽快な、洗練された操作感
移動
左右に向いている方向ボタンをタップすると、その方向に移動、Jボタンをタップするとジャンプができる。ジャンプ中に再度Jボタンのタップで2段ジャンプ。
攻撃
Aボタンのタップで武器を使った攻撃ができる。また、Aボタンを長押しすることで、出だしが無敵状態のダッシュ攻撃になる。主人公のレベルが上がると、ジャンプ時にすくい上げ攻撃、2段ジャンプ時に回転斬りを自動で出せるようになる。
精霊
ボスを倒すと入手できる精霊は、先へ進むための扉を開けたり、攻撃してくれるサブウェポン的役割を果たしたりしてくれる。テント内で、入手済の精霊のチェンジができる。
ステージ攻略の基本ポイント
1. ジャンプ中の方向転換や2段ジャンプのタイミングを計る
ジャンプ中に方向ボタンを押すことで方向転換ができる。また、2段目ジャンプ時のタップのタイミングを変えることで、ジャンプの高さや移動距離を伸ばせる。この2つを使わないと先へ進めないようなトラップもあるので、マスターしておこう。
2. 困ったときは精霊チェンジ
出現する魔物とトラップの複合攻撃や、ボス敵がどうしても倒せないときには、精霊をチェンジしてみよう。特にボス敵の場合には、与えるダメージがまったく変わってくる。クリアできないときには、武器やキャラのレベルアップと共に精霊のチェンジを考えてみるといいだろう。
3. ボタンの確実なタップ
移動ボタンとジャンプ&攻撃ボタンはけっこう隣接している。焦ってタップすると逆方向に動いたり、ジャンプのつもりが攻撃になってしまい思わぬタメージを受けることになるので注意が必要だ。
ファミリーコンピュータディスクシステムのソフトだった名作アクション『悪魔城ドラキュラ』を思い起こさせてくれる本作。有料のゲームではあるが、購入後ゲーム内での課金はいっさいない。さらにマルチプレイもないので、プレイヤーのテクニックのみでステージをクリアしていく潔さも気に入った。
おじさんには懐かしく、若い人には新鮮な感覚でプレイできるゲームとして、課金額以上の価値があることは確か。ぜひ、プレイしてみてほしい。
- 使用した端末機種:iPhone 6s
- OSのバージョン:iOS 9.2
- プレイ時間:約3時間
- 記事作成時のゲームのバージョン:1.0
- 課金総額:0円
(C) 2015 sungmin Lee