生き残るためにゾンビを使う異彩を放つRTS
いわゆるリアルタイムストラテジー(RTS)は、今や数多くのタイトルがひしめき合う超人気ジャンルで、さまざまな設定やゲームシステムでしのぎを削っている。そんな中ひときわ異彩を放つのが、今回紹介する『UNDEAD FACTORY ~Zombie Pandemic~』だ。本作はタイトルどおり「ゾンビ」がテーマになっており、プレイヤーはゾンビ感染が爆発的に拡大した世界を舞台に、自らゾンビを生み出し、生き残りをかけて戦い続ける。ゾンビによって滅びかけた世界で、ゾンビを使って生きながらえるという映画的な世界観は、これまでにない面白さがある。
ちなみに、本作は縦画面のみでプレイが可能だ。最近のスマートフォンゲームは、画面を広く使える横画面でプレイするものが多いが、ゲームをするときに横に持ち変えるといった手間がないので、電車などの移動中でもサクッと遊べるのは意外とありがたい。
施設を増設・強化していきながら強固なコロニーを作り上げる
本作は、あらかじめ用意されているステージを攻略していくシングルプレイと、他のプレイヤーとの攻防戦を楽しむ要素がある。それぞれ別のモードに分かれているというわけではなく、ゲーム中はシームレスに行われていく。開始3日間は「キープアウト」と呼ばれる保護期間で、自分から他のプレイヤーを攻撃しない限り攻撃を受けることはない。この期間に、ゲームの基本的なルールを学んでいくのがいいだろう。
最初にプレイヤーがやるべきは、自分の施設であるコロニーの充実だ。ゾンビを開発・生産する研究施設や、オイルやスクラップなど資源の採掘施設といった基本的なものから、バンカーや防護壁など他者からの攻撃を防ぐものを増設していくのである。
ゲームを始めたばかりのころは、なにをすればいいのかわからないかもしれない。そんなときは、画面左上のジェイナ・レキシントンのアイコンをタップすればOKだ。そこにクエストが表示されるので、基本的にはそれをこなしていくといいだろう。
個性的なゾンビを組み合わせてコロニーを攻略
シングルプレイでの攻略や他のプレイヤーのコロニーを攻撃する際に必要となるのが、自ユニットであるゾンビたちだ。タイトルに「UNDEAD FACTORY」とあるように、ゾンビ(undead)を研究所で工場(factory)のように作り出していくのである。この研究所では、ゾンビを増やすだけではなく新たなゾンビを開発することもできる。
ゾンビの開発や生産には、オイルが必要だ。これはオイルポンプなどの施設で生産は可能だが、それでは量が圧倒的に足りない。最も効率よく稼ぐ方法は、シングルプレイや他のプレイヤーのコロニーを襲って資源を奪い取ってくることである。
相手コロニーに配置した自軍のユニットが自動的に戦闘を行うシステムは、最近人気のストラテジーゲームと何ら変わりはないが、本作が扱うのは「ゾンビ」である。初期ユニットである「ウォーカー」は単体としては弱いものの、集団で襲いかかり生存者をゾンビに変えてしまう能力を持っている。初期ユニットながら、本作のテーマをよく表したキャラクターだ。ほかにも遠距離攻撃に優れたものや体力が高いものもおり、それらをうまく組み合わせてコロニーを攻略していく。
他のプレイヤーとの対戦は、マップ上に点在しているコロニーから選択するようなものではなく、自動的に自分のレートに近い相手とマッチングされる。準備が整ったらどんどん攻撃を仕掛けていくといいだろう。
ギルドで援軍の支援やチャット楽しめる
ゲームのコミュニケーション要素として、ギルドも用意されている。ギルドは自分で作成するほか、ほかのプレイヤーが作成したものに参加することが可能だ。ギルド内ではチャットが楽しめたり、援軍の要請や援軍を送るなどの支援をしあったりすることもできる。さらに、現時点では実装されていないが、将来的には団体戦のようなものも予定されているとのこと。
ちなみにiOS版とAndroid版ともにサーバーは共有となっており、いっしょに遊ぶことができる。友人同士でギルドを作って遊ぶというのも、本作の楽しみ方の1つだ。
ゲームシステムとしてはオーソドックスなリアルタイムストラテジーだが、ここにしっかりとしたストーリーが加わることでゲームの深みが増し、プレイするモチベーションも変わってくる。公式サイトではより詳しいストーリーだけでなく、各ユニットや防衛施設などのデータベース、さらにはシングルプレイの攻略法なども掲載されているので、チェックしてみるといいだろう。
- 使用した端末機種:iPhone 6s
- OSのバージョン:iOS 9.2.1
- プレイ時間:約7時間
- 記事作成時のゲームのバージョン:1.0.3
- 課金総額:0円
(c)BTD STUDIO Co., Ltd.