今やユービーアイソフトのマスコットとなったレイマンの大冒険
『レイマン』はユービーアイソフト(Ubisoft)の代表作であり、主人公のレイマンは同社において今やマスコット的な存在になっている。本作は、そのレイマンが世界を救うために旅していく、テンポのいい横スクロールアクションだ。
『レイマン』シリーズはさまざまなプラットフォームで発売されており、PCから始まって、プレイステーションやセガサターン、ゲームボーイカラー用ソフトとしても世に出ている。現在もニンテンドー3DSやプレイステーション3向けに新作が発売されているほどの人気タイトルだ。
『レイマン クラシック』のストーリー
国の調和とバランスを保つビッグ・プルトゥーンという宝のおかげで平和だったレイマンの世界だが、ミスター・ダークによってビッグ・プルトゥーンが盗まれ、世界のバランスが失われてしまった。
世界中で不思議なことが起こり始め、混乱が巻き起こった。これを救うヒーローとして立ち上がったのがレイマンだ。プレイヤーは彼を操作して不思議な世界を舞台に冒険を繰り広げていく。
やり込みがいのある意外にハードなアクション!
『レイマン クラシック』のアクションは実にシンプルだ。必要な操作は、移動、しゃがむ、ジャンプ、脅かすの4つだけなので、非常にスタンダードな横スクロールアクションとして楽しめる。
少しずつ増えるアクションで周回プレイ時に新たな発見が
ステージの途中には妖精のベティーラがいて、レイマンに新しいアクションを教えてくれる。これによって、攻撃にパンチが使えるようになったり、崖にぶら下がったりといった多彩なアクションが増えていく。
また、いったんクリアしたステージは再度プレイ可能となっており、アクションが増えることによって、これまでは行きづらかったルートにも進めるようになっていく。
クリア済みのステージも新しい発見にあふれているので、使えるアクションが増えたら、いろいろなステージを再度プレイしてみるのも面白い。
なお、レイマンにはライフがあり、敵に接触することで減っていく。これがなくなると1体が消滅。もちろん、たて穴に落ちたり水没したりすれば、即1体消滅だ。敵がかなり機敏に動く上に、ステージの中はギミック満載なので、いくらライフがあっても足りないくらい、かなり難しく感じる。
操作性には若干の慣れが必要かも
操作自体も実にシンプル。画面に触れるとスライドパッドが出現し、動かした方向にレイマンが移動していく。さらに、画面の右下にあるボタンをタップして、ジャンプやパンチといったアクションを行うスタイルだ。
スライドパッドのレスポンスはかなりよく、ちょっとスライドしただけでもレイマンはしっかり反応してくれる。こういったスマホのアクションゲームの中では、かなり操作しやすい方だろう。
ただ、伏せる操作には若干の慣れが必要かもしれない。スライドパッドを下方向に動かすと、レイマンがその場で地面に伏せ、右下あるいは左下に動かすとその方向へほふく前進をするようになっている。
3ステージ目で、落ちる足場から次の足場へと飛び移り、すぐに伏せないとトゲにぶつかってしまうという難所があるのだが、焦って操作するとほふく前進の状態になってしまい、足場から落ちてしまうことがあった。
こういったスライドパッドの操作に慣れていないと、やはり最初はとまどってしまうことがある。『レイマン クラシック』はiOS用のゲームコントローラーにも対応しているので、がっつりやり込むのであればコントローラーを用意したほうがいいかもしれない。
変わらぬ『レイマン』を楽しめる再現性
スマホならではの操作に慣れるまで戸惑う場面はあったものの、シンプルながらも奥深いステージ構成が生み出す絶妙なゲームバランスは、かつて触れてきた『レイマン』そのものだ。これまで『レイマン』に触れたことのなかった人にも、この機会にぜひプレイしてみてほしい。
- 使用した端末機種:iPhone 6
- OSのバージョン:iOS 9.2.1
- プレイ時間:約3.5時間
- 記事作成時のゲームのバージョン:1.0.2
(C) Ubisoft