デッキの特徴
このデッキは低コストで配置できるカードを多く使い、対戦相手が次々に配置するカードに早急に対処することに重きをおいた「ウィニー」デッキとなっている。
ウィニーとは?
「ウィニー」とはカードゲーム用語で、場に展開しやすいコストの低い小型ユニットを序盤から迅速かつ大量に投入して、手数で勝利を目指すデッキのことをいう。
クラロワでいうならば、「ジャイアント」や「プリンス」といったコストの高いユニットを極力編成せず、低コストのユニットを主軸に組んだデッキのことを指す。
デッキのカードリストと各カードの役割
デッキに編成したカードをコスト順に1枚ずつ、大まかな役割とともに紹介していこう。
スケルトン(コスト1)
主に単体攻撃が他のユニットに当たらないように防ぐための壁役として運用。
攻めるときに「ゴブリン」などと固まるように配置すれば、他のユニットをがタワーに到達するまでの大きな助けとなる。
ゴブリン(コスト2)
速い移動速度でタワーへの切り込み隊長として運用。「ジャイアント」「プリンス」といった大型ユニットからタワーを防衛するのにも使える。
槍ゴブリン(コスト2)
主に後方からのタワーへの攻撃役として運用。「ガーゴイル」などの飛行するユニットに対処できる貴重なカードだ。
ガーゴイル(コスト3)
ボムタワーやバーバリアンなど、攻撃目標に「空中」がないカードへの対処役として運用。
「槍ゴブリン」と同じく、飛行するユニットに攻撃できる貴重な存在でもある。
墓石(コスト3)
このデッキ唯一の建物カードで、攻撃目標が建物の「ジャイアント」,「ホグライダー」へのおとり役として運用。
単体であれば、このカードだけで「プリンス」からタワーを無傷で防衛可能だ。
矢の雨(コスト3)
デッキに編成した、ただ1つの呪文カード。
「スケルトン部隊」や「ガーゴイルの群れ」などで単体ヒットポイントが少ないが、大量のユニットが押し寄せたときの防衛役だ。
タイミングよく使用すれば「ゴブリンバレル」からほぼ無傷でタワーを防衛するのにも使える。
あまり機会はないが、確実にタワーを破壊できるときのトドメとして使用するのもアリ。
ミニP.E.K.K.A(コスト4)
デッキの中では、もっともコストが高いユニット。タワーを破壊する重要なメインアタッカーだ。一度でもタワーを攻撃できれば、かなりのダメージを期待できる。
ベビードラゴン(コスト4)
「ミニP.E.K.K.A」と同様、コストの高い中型ユニット。
編成したなかで唯一範囲攻撃ができるユニットのため、「矢の雨」と同様に相手の低コストユニットを一掃する防衛役として運用。
デッキに編成した飛行ユニットに対応できる他のユニットは、軒並みヒットポイントが低いので、防衛の要となる。
ベビードラゴンの代わりになるカード
このデッキ編成では「ベビードラゴン」のみスーパーレアカードとなり、もっていないプレイヤーもいることだろう。
もっていない場合は、下記のいずれかのカードを代わりに編成することでまかなうことができる。
それぞれ、ドラゴンと比べると差が生じてしまうが、遜色ない活躍をみせてくれるだろう。
- バルキリー(飛行するユニットに攻撃できない)
- ネクロマンサー(コストが1高い)
- ガーゴイルの群れ(単体では弱いため、呪文と範囲攻撃に弱い)
- マスケット銃士(範囲攻撃できるユニットがいなくなる)
※カッコ内はこのデッキでのベビードラゴンと比べたときのデメリット
理想の勝利法
このデッキでの理想となる勝ち方を紹介する。攻撃より防衛に重きをおくことになるので、目指すのはタワー撃破数「1対0」「2対1」での勝利だ。
初手の様子見は、「槍ゴブリン」か「ミニP.E.K.K.A」で
バトル開始直後、エリクサーが10たまっても相手が動くまで動き始めないプレイヤーは多い。
エリクサーが10たまっても配置し始めないのは、限りがあるエリクサーのむだになると考えている。
そのため、エリクサーが10たまるまでに動きがなかった場合は、先制して「槍ゴブリン」などの低コストのユニットや単体でもある程度活躍できる「ミニP.E.K.K.A」をキングタワーの後ろに配置して相手の出方をうかがおう。
相手のカードに対処しよう
このデッキで1度の攻め込みでタワーを破壊することは難しい。
基本的には相手より少しだけ優位に立ちながら、少しずつアリーナタワーのヒットポイントを削っていく戦法を取ることになる。
具体的にいうと、自陣で防衛してくれたユニットに新たに増援を送り、「カウンター攻撃」を狙っていくのだ。
そのためには、相手の攻め込んでくるユニットに対し、適切なカードで対処する必要がある。
明確に対処法が決まっているものに関して紹介していこう。
対プリンス:墓石(コスト差2)またはスケルトン+ゴブリン(コスト差2)など
バランス調整後もいまだに使われることの多いユニットカード。このデッキでは、対処法はいくつも考えられるため、カモとなる。
ほぼ確実にこちらが有利になれる「墓石」,「スケルトン」と「ゴブリン」で対処しよう。
プリンスに対処する場合は、こちらの配置ユニットも倒しきられることが多い。そのため、カウンター攻撃は無理に狙わなくていい。
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プリンスの対処法はこちら
対ジャイアント:墓石+スケルトン(コスト差1)またはミニP.E.K.K.A+低コストユニット
こちらも対処しやすく、ユニットに攻撃もされないため、そのままカウンターを狙えるチャンス。
防衛を固めたい場合、墓石を配置して進行している間にほかのユニットで倒してしまうのがベストだ。
カウンターを積極的に狙うならば、コスト差を気にせず一気にミニP.E.K.K.Aと低コストユニットを配置しまくり、敵陣にそのまま攻め込むのもアリ。
対ネクロマンサー:ベビードラゴン+低コストユニット
このデッキでは、なかなか対処が難しいのがこのネクロマンサーだ。
まずは、辛抱強く自陣に攻め込んでくるのを待とう。
その後、召喚されるスケルトンをまとめて倒せる「ベビードラゴン」か「タワー」でネクロマンサーのターゲットを取り、ネクロマンサーを囲うように低コストユニットを配置すると比較的対処しやすい。
対巨大スケルトン:墓石+低コストユニット
コストが6ということもあり、カウンターを狙うことは難しい。防衛に重きをおこう。
撃破後に設置される爆弾が非常に強力なので、タワー付近に到達するまえに倒せるとベスト。
攻撃目標が「地上」なので、誘導は難しいが墓石を狙うように仕向けられると完ペキだ。
対ホグライダー:墓石+低コストユニット
攻撃目標が建物でありながら、非常に移動速度が高いやっかいなユニット。
ほかに建物を配置する以外、タワーを無傷で防衛する安全な策はない。
相手がホグライダーを編成していることがわかったら、対応するために「墓石」はホグライダー用になるべくとっておこう。
墓石が手札にない場合は、タワーを攻撃されながら倒すしかない。
対エアバルーン:墓石+ガーゴイル(コスト差-1)
一度でもタワーを攻撃されてしまうと、一気に不利になりかねない強力カード。
幸い移動速度が遅いので、墓石で気を引いている間にガーゴイルなどの飛行するエアバルーンを攻撃できるユニットで倒してしまおう。
今のところ使用率が低いのが唯一の救いだが、バランス調整で上方修正されている。今後は使うプレイヤーも増えてきそうだ。
タワー攻撃は「ミニP.E.K.K.A」に頼る
カウンター攻撃を仕掛ける際の主軸となるのが「ミニP.E.K.K.A」だ。
いかに「ミニP.E.K.K.A」をタワーに到達させるかを考えると、自然と攻め込みやすい。
攻めるときに大事なのが引き際だ。大まかではあるが、表示されるバーで残りのヒットポイントを判断できる。
半分近く削られてしまっていると、増援を送ってもむだになりやすい。無理に攻め込まないように気をつけよう。
デッキの課題
欠点のないデッキを組めることが理想だが、まったく欠点のないデッキを編成するのは至難のわざだろう。
かなり長い期間愛用しているこのデッキにも、明確な欠点があるので紹介しておく。
範囲攻撃呪文に弱い
範囲攻撃呪文を複数編成しているデッキに出会うことはあまりないが、対戦することになった場合はほぼこちらに勝機はない。
対策のために「ゴブリン」の代わりに「マスケット銃士」や「ナイト」「バルキリー」などを編成したこともあったが、逆に勝率が下がることになってしまった。
このような相性の悪いデッキと遭遇した場合は、引き分けを狙った方が賢明かもしれない。
墓石が必要な場面が多すぎる
対処の部分を見れば明白なとおり、唯一の建物カードである「墓石」に頼りたい場面が非常に多い。
そのため、対処したいときに手札に墓石がなく、他のカードで対処することになる場合が多々ある。
いずれかのカードを他の建物カードや「鏡」に変えるとうまく対処できるようになるのだが、こちらも不思議と勝率は上がらない。
現状は、墓石で対処するカードに優先順位をつけることでなんとかなっている。
墓石の対処優先順
あくまでもこのデッキでの話だが、優先的に対処すべきカードを紹介する。
相手が繰り出してきたカードを覚え、最優先の対処カードを決めていく。
- エアバルーン
- ホグライダー
- 巨大スケルトン
- プリンス
- ジャイアント
参考動画
今回は2つの動画を用意した。このデッキを使ってみたいプレイヤーは参考にしてほしい。
対ホグライダー&プリンス戦
対エアバルーン戦
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