The Blacklist: Conspiracy【ゲームレビュー】

『The Blacklist: Conspiracy』は、犯罪捜査官の活躍を描く海外ドラマ『The Blacklist』を題材にしたアドベンチャーゲーム。画面の中にある指定のオブジェクトを見つけるアイテム探しゲームを繰り返し、捜査に必要なスターを集めていくのが基本の流れとなっている。

現場の手掛かりを頼りに犯罪を解き明かしていくミステリーアドベンチャー

国際的な犯罪に関わり、アメリカ連邦捜査局(FBI)に指名手配されていたレイモンド・レディントンが、「ブラックリスト」の情報に基づいて事件解決に協力していく海外ドラマ『The Blacklist』。

現在シーズン3まで制作されているという人気の作品で、日本でも地上波やCSで放送されている。

その重厚かつスリリングな雰囲気にどっぷり浸れるのが、この『The Blacklist: Conspiracy』だ。

ミステリアスな物語のキーマンとなる「レッド」ことレイモンド・レディントン。彼の協力を得ながら、テロリスト集団「見えざる手」を追っていくのがプレイヤーに課せられた使命となっている

ゲームの基本は、犯罪の現場で指定されたオブジェクトを発見するアイテム探しゲーム。画面の中から指定のオブジェクトを探してタップし、すべて発見できれば1ゲームがクリアとなる。

一度に指定されるオブジェクトは4つまでとなっているが、1つを発見するごとに別のオブジェクトが新たに指定されることも

発見したオブジェクトは、証拠品として重要な手掛かりになることがある。この証拠品を調査するには、アイテム探しゲームでスコアを獲得していくことで入手できる「スター」が必要になる。

ストーリーに沿って、さまざまな現場を探索。初めて調べる場所では、事件の手掛かりとなる重要な証拠品が見つかる

ただしスターではなく、一定の時間が経過することで調査を完了できるパターンもある。この場合、課金アイテムの「ダイヤ」を使って即座に完了することも可能だ。

またスターは、重要な情報を握っている証人を尋問して、新たな事実を聞き出す際にも必要となる

アイテム探しゲームでスターをため、証拠品や証人の調査を進めていくというサイクルが本作の進め方だ。

アイテム探しのコツを伝授

指定のオブジェクトをすべて見つけるまでのタイムによって、得られるスコアが変わってくる。

このスコア蓄積していくことでスターが手に入るので、なるべく手早く見つけていくことが大事だ。

例えばこの現場。「インクのシミ」がどこにあるか分かるだろうか? より多くのスターを獲得した現場では、ちょっと見つけづらいオブジェクトの指定が増えていく傾向にあるようだ

同じ現場でも、指定されるオブジェクトの種類が次々と変わっていくので、繰り返しプレイしても常に新鮮味がある。

とはいえ、連続でプレイしていればより早く見つけられるようになるはずだ。スターが必要になったら、同じ現場で集中してスコアを稼いでいくのがおすすめ!

また、見つかりづらいオブジェクトを探すコツが1つある。

画面をタッチしてピンチイン/ピンチアウトで縮小・拡大ができる仕組みになっているが、拡大したときに指定のオブジェクトが画面内にない場合は、文字がグレーアウトする。

この状態で画面を上下左右に動かせば、文字の色が変化したあたりに目的のものがあるということだ。焦ることなくしっかりと探していこう。

「熊手」のイメージから地面の近くを探してみたが、画面の文字はグレーのままだ。周囲を見渡して文字の色が変わる辺りを探してみると……

ミステリアスな展開が待ち受ける重厚なストーリー

海外ドラマの魅力の1つとなっているのが、驚きの展開が立て続けに発生するストーリー展開。本作でも同様に、ミステリアスなストーリーがプレイヤーを待ち受ける。

「こいつが犯人!」と目星をつけた人物が、実は重要な証拠を偶然見つけただけだったということも。証言の矛盾を突く『逆転裁判』のような展開も楽しめる

また、特定の場面では重要な選択を迫られることもある。その選択次第では、その後の展開が大きく変わってくる。

場合によっては、上司を「証拠をなくした」とあざむいて、ほかの関係者にこっそりと渡しておくといったシーンも発生する。

事件自体も、謎が謎を呼ぶ複雑な状況が用意されているので、推理小説などが好きな人なら本作の雰囲気を存分に楽しむことができるだろう。

だれを信用していいのか、まったくわからない! 選択した後には、ほかのプレイヤーがどのように判断したかがパーセンテージで表示される

証拠品の調査でさまざまなミニゲームに挑戦

事件解明の重要な手掛かりとなる証拠品。その調査の際には、ちょっとしたミニゲームをクリアしなければならないこともある。

パズルや神経衰弱をはじめとするバラエティーに富んだミニゲームが用意されているので、アイテム探しゲームとは違った感覚で頭をリフレッシュ!

細かにちぎられた書類を元通りの位置に並べるシンプルなパズル

神経衰弱の要領で、指定の数字を2つ見つけるミニゲーム

ちょっとした時間を見つけてゆっくりと謎を解き進めよう

正直なところ、プレイする前は「アイテムを見つけるだけのゲームなんて……」と小ばかにしていたことは否めない。

しかし、実際に遊んでみると、意外にも楽しく物語を進めていけることが実感できた。

軸となるアイテム探しゲームと、深みのある事件解決のストーリーがうまく絡み合っており、先の展開がどんどん気になってきてしまう。

意外な所に意外なものが隠されている。この画面で「稲妻」がどこにあるのか、おわかりだろうか? オブジェクトの名前自体が謎かけになっていることもあって、なかなか楽しい

現時点でプレイできるチャプターは全5章。チュートリアルを兼ねた第1章以外はかなりのボリュームがあり、すべてをクリアするには1週間以上かかってしまいそうな勢いだ。

ストーリーをすべてクリアしてしまったとしても、さまざまな課題のデイリーミッションが用意されている。また第6章の配信も近日中に予定されているようなので、こちらにも期待したい。

ただし、アイテム探しゲームをプレイするのに必要なスタミナは1回につき15。ためて置ける上限は75までとなっているので、5回続けてプレイするとなくなってしまう。

そのため、なかなか思うように物語を進められずヤキモキしてしまうかもしれない!

経験値をためてレベルアップしても、スタミナが全回復するわけではないのがもどかしい

  • 使用した端末機種:HTC 10
  • OSのバージョン:Android 6.0.1
  • プレイ時間:約4時間
  • 記事作成時のゲームのバージョン:1.0.2
  • 課金総額:360円

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