イクタとともに戦乱の時代を戦い抜こう
本作は『ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン』を題材にした、リアルタイムバトルRPG。
原作でおなじみのキャラクターが登場し、そのストーリーを追体験することができる。
原作ファンにはもちろんのこと、バトル部分がしっかり作られているので、やり込み派のゲーマーの方にもおすすめできる作品だ。
舞台は、カトヴァーナ帝国とキオカ共和国が戦争を続けている地域。
主人公・イクタとその仲間たちは、カトヴァーナ帝国の高等士官学校に入学し、日夜そこで士官としての訓練を受けている。
イクタとともに、戦乱の時代を戦い抜くというのがゲームの主な目的だ。
この世界では、科学の代わりに精霊が浸透していて、風の精霊を使った「風銃」が存在し、気球を浮かせるのに火の精霊のガスを使うなど、テクノロジーも精霊の力を借りて発展している。
登場するユニットの属性も、この精霊にちなんだものになっているのだ。
このように、世界観は原作を忠実に再現しているので、コミックやアニメで原作に触れていた方ならすんなり入り込めるだろう。
クエストをクリアしてストーリーを進めよう
原作では壮絶な頭脳戦が展開されていたが、ゲームの流れは非常にシンプル。
クエストをクリアして、ストーリーを進めていけばいい。
クエストには、ノーマル、イベント、エクストラの3種類があり、ノーマルクエストでは原作に沿ったストーリーが展開していく。
イベントでは期間限定の特別なクエストがプレイでき、エクストラクエストをクリアすればユニットの育成に役立つアイテムが手に入る。
高速で展開していくリアルタイムバトル
本作のバトルは、完全リアルタイム制。
5つまで部隊を展開でき、各部隊に指示を与えながら敵を撃破していく。
5つの部隊を同時に指揮していくのはなかなかいそがしいので、全体命令を「進軍」にしておくといいだろう。
敵を目指して、自動的に進んでいってくれる。
また、各ユニットは時間経過でゲージがたまっていき、これが満タンになると「作戦」を発動できる。
いわゆるスキルのようなもので、敵にダメージを与えたり、味方の能力を強化したりと、便利な効果を持っている。
バトルはそれぞれ敵の出現数(WAVE数)が決められており、1つのWAVEを突破すると次の敵が出現する。
クエストによっては、いきなり背後に敵が出現することもあるので、味方を孤立させるのは危険だ。
すべての敵を倒すことができれば、クエストクリアとなる。
難関はユニット強化で乗り切ろう
序盤はとりあえず、「進軍」させるだけでクリアできるものの、だんだんと敵が強くなってきて、第壱章の後半辺りから味方がすぐにやられるようになってしまう。
そんなときは、ユニットを強化して乗り切っていこう。
本作はユニットのレベルアップによる能力値の上昇が著しく、少しレベルアップするだけでも大幅にパワーアップする。
加えて覚えておきたいのが、属性と兵科の相性。
属性は火、光、風、水の4つがあり、それぞれ
- 火:風に有利
- 風:光に有利
- 光:水に有利
- 水:火に有利
と強弱が決められている。
兵科は主に歩兵、銃兵、騎兵の3つで、
- 歩兵:銃兵に有利
- 銃兵:騎兵に有利
- 騎兵:歩兵に有利
という関係だ。
ユニットが少ない序盤は、有利な兵科で攻めるということが難しいので、属性だけでも意識しておくといいだろう。
じっくりとした育成RPGとしても楽しめる
ほぼ原作にそって進んでいくため、『ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン』のファンなら楽しくプレイできることだろう。
部隊の編成やユニットの育成が楽しいので、RPGやシミュレーション好きにもおすすめだ。
今回はイベントクエストがプレイできなかったが、どんなイベントがあるのか今後の展開にも期待したい。
- 使用した端末機種:iPhone 6
- OSのバージョン:iOS 8.4.1
- プレイ時間:約5時間
- 記事作成時のゲームのバージョン:1.0.0
- 課金総額:0円
(C) 2015 宇野朴人/KADOKAWA アスキー・メディアワークス刊/「天鏡のアルデラミン」製作委員会
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